治療環境
放射線治療装置
Novalis Tx(Brainlab & VARIAN)
当科で用いているNovalis Txはリニアックと呼ばれる放射線治療装置です。リニアックは患者さんのがんの形状に合わせて放射線をビーム状に整え、患者さんに照射します。リニアックは360°回転することができ、患者さんはカウチと呼ばれるリニアックの寝台の上に寝た状態のまま、さまざまな方向から放射線を当てることができます。
通常のリニアックでは頭から足の方向、左右方向、お腹から背中の方向の3方向にしか動かすことができませんが、当科ではExacTrac Systemという装置を用いることでさらに3方向の回転を可能にし、より精度よく安全に放射線治療を施行できるのが特徴です。
Novalis Tx
Halcyon (VARIAN)
2022年当科に導入されたHalcyonは国内で17台目として導入された最新の放射線治療装置です。Halcyonはリング形状をしており、従来の放射線治療装置と比べて短時間でより高精度な放射線治療を実現します。
Halcyon
治療計画CT装置
Aquilion LB(キヤノンメディカルシステムズ)
放射線治療では、治療計画のために体の中の様子を撮影できるCT画像と呼ばれるものを撮ります。当科ではAquilion LBとよばれる治療計画CT装置1台を用いています。患者さんは平らな寝台の上に寝ていただき、体が動かないように固定した状態で撮影を行います。肺がんなどの呼吸によって動いてしまうがんの場合、4DCTと呼ばれる呼吸の動きによる変化をCTで撮影することで、動きのあるがんも正確に治療することができます。
Aquilion LB
固定具を用いた様子
治療計画装置
EclipseおよびiPlan
治療計画用に撮影したCT画像は治療計画装置と呼ばれる専用のコンピュータを用いて、患者さんごとに最適な治療方法を計画します。当科ではEclipseとiPlanと呼ばれる治療計画装置を用いています。他にも1度放射線治療を実施して再照射する方や4DCTを撮影した方に対し、MIMと呼ばれる装置も活用して、治療計画を実施しています。
3D-CRT
VMAT
品質管理体制
当科では米国医学物理学会などの各種学術団体が推奨するガイドラインに準拠した精度管理を毎日、毎月、毎年ごとに計画し、診療放射線技師と医学物理士によって実施しています。また、第三者機関によってリニアックに問題がないことを確認していますので、日々安全な放射線治療が施行できるように努めております。
品質管理の様子
第三者機関の評価