適当もいい加減も元々悪い意味ではなかったと思うのですが、いまや雑さを代表する言葉になっています。
どんな仕事でも遊びがあった方が滞りなくストレスフリーで進められます。
日本の職人の技術力は確かに高く、評価に値しますが職人さん全てが頑固一徹で皆さんのイメージ通り超真面目なのかと言うと実は真逆なのではないかと思います。
誰も追随できない技術力と言うのは元々は遊び心からきているのです。
音楽の世界でも特段素晴らしい演奏家が高難易度のプレイをするときは最高に気持ちよさげに演奏するように、精密な技術で誰も真似できない仕事をやってのけると言うのは本人にしてみれば最高の遊びなのです。
そんな最高の境地にいる人にストレスなんてあるのでしょうか?
はたから見たら固くなで口下手で頑固そうな人でも、心の中は自由闊達で自分しか理解できない緻密な世界で遊んでいるのだとしたら普通の人とそれほどの違いはないのではないでしょうか。
私は元引越屋として沢山のお家、沢山の家具に触れてきました。
昔からある長屋もあれば広大な庭のある大邸宅まで、今にも倒壊しそうなタンスから有名デザイナーによる超高級家具まで、本当に様々なモノに触れてきました。
みなさんは海外と日本の家具の違いをご存知でしょうか?
日本の家具には日本の風土気候に合わせた細かな工夫があります。
背面は背板と家の壁が離れるようになっていますし、背の高い整理ダンスは上下で分解できるようになっています。湿度の高い日本では家具の後ろに隙間を作っておかないと結露が溜まってカビが繁殖します(最も鉄筋コンクリートのマンションなどでは効果ありませんが)また日本では家具を持って引越しするため扉の間口が通れるように分解することを前提に作られています。
海外の家具にも、その地域ならではの工夫が施されています。
東南アジアなどは籐製の物で特に四つ足の家具が多いです。日本以上の湿度ですから通気性を最大限に工夫されている訳です。
西欧・アメリカなどは家具は家の一部と言う考えがあるため分解できないものが多いです。
湿度が低いので虫の侵入を防ぐように機密性を重視していますし背面は一枚の板で張り付けていることが多いので指を引っ掛ける場所が少ないです。水拭きができるように表面はコーティングされ一度組付けたら動かさないので分解しない前提で木ネジを使います。
そんな沢山のお家や家具を触っていると、中には本当に良すぎて溜息が出てしまうようなモノ、その逆に悪すぎて溜息が出るモノに出くわすこともあるものです。
その違いは何だろうと考えてみると良いモノの共通点は「どれだけ使う人の事を考えているか」の一点に尽きます。
その逆に悪いモノの共通点は2パターンあって、一つは「製作者の独りよがりで作ったもの」もう一つは「買った人のミスマッチ」です。
前者の悪いモノは作っている人は確かに購入者の事を考えてはいますが、それは自分の色眼鏡を通して見ています。つまり「自分はこれを見て良いと思うから他の人も良いと思う」と言う勝手な思い込みです。家でも家具でも何度かお目に掛かり辟易したものです。
後者の悪いモノは購入者が「高いから・有名だから・流行っているから・見た目が良いから」と言う理由で買ってしまった場合です。身の丈に合わない場にそぐわないモノは時間経過と共に埃を被って部屋の片隅で邪魔モノと化していきます。通販で買ったトレーニングマシーンを思い浮かべて頂ければ、これ以上の説明は不要でしょう(引越屋さんはよ~く知っています)
あなたの希望に沿った家具をオーダーメイドします。
と言っても安い素材でいかに工夫を詰め込めるかを信条として製作しておりますので本気の高級オーダーメイドではありません。
本気の高級家具は実物に何度も触れてきましたが、使用している木材から金具や塗膜まで素材自体も本気でお値段の張る物ばかりです。
そんなにお高い物は買えないけれど誰も持ってないような自分だけの家具が欲しい。
丁度空いている空間があってそこに収納が欲しいのだけどピッタリなものが無い。
元引越屋の経験を活かして引越しのお手伝いも致します。
但し運送業者としての引越業ではなく、あくまで「自分たちで引越するのでアドバイスが欲しい、サポートして欲しい」という要望に応えるものです。
一口に引越作業と言っても梱包のやり方から、家具の分解方法、養生など、ただ運ぶだけではなく、運べるようにするための段取りがとても重要で、そのことに通じているからこその引越プロフェッショナルがいます。