令和4年度

主 催

公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構

ファルマバレー

バイオデザインセミナー

Zoom開催 | 参加無料

デザイン思考プロセスを用いた機器開発

ファルマバレーセンターでは、医療/介護/福祉現場のニーズに応える製品や技術の開発支援を通じて、質の向上に寄与するとともに地域経済の活性化を目指し、各種事業を展開しております。

昨年まで本県における医工連携の機運の一層の醸成を目的として実施してきた本セミナーを今回は福祉機器の開発にも拡大した内容として開催いたします。

バイオデザインという手法を通して、ニーズ探索、コンセプト設定などの事業化へのゴールを見据えた開発の考え方を整理し、確実に事業化できる方法について学習する機会を提供します。ぜひご参加ください。

録画配信のお申込受付は終了いたしました。

お知らせ

★ワークショップ開催のお知らせ

セミナー開催後、バイオデザインを用いた開発手法をグループで実践するワークショップを11月10日(木)・25日(金)に開催します。今回は実際にワークショップで使用する講義を事前配信いたしますので、どのような内容かご確認してからのお申し込みも可能です。別ページ「ワークショップのご案内」よりお申し込みください。

★セミナー録画配信のお知らせ

10/6の録画配信は現在準備中です。

本日の参加者及び事前にお申し込みの方には10/7(金)にリンクをお送りします。

今しばらくお待ちください。

なお、録画配信のお申し込みについて追加で申し込みを受け付けます。

追加申し込みについては10/11(火)以降リンクをお送りします。

ニーズの洗い出しを徹底して行い医療機器開発を進めるバイオデザイン。シリコンバレー発の戦略的な発想で開発する手法は単なる医療機器開発にとどまらず、その企業が持つ潜在的な価値まで導き出します。

静岡ではいち早く「バイオデザイン」手法に注目、今年5年目を迎える当セミナーはこれまでも静岡県内企業・医療関係者のみならず県外からも多数の参加をいただいております。

■ プログラム ■

※内容は変更になる場合がございます。

 1.「ニーズ発イノベーションプロセス バイオデザインに関する基本的な考え方」 

大阪大学大学院医学系研究保健学専攻 | 寄附講座准教授

 八木  雅和 氏

日本バイオデザイン学会での医療機器イノベーション人材育成の活動経験をもとに、ニーズ発で機器開発をする際の基本的な考え方、および、失敗を避けるためのポイントについて共有する。

2.「ユーザー視点での価値主導支援機器開発」  

大阪大学バイオデザインフェロー2022/2023         田上 未来 氏

バイオデザイン手法を支援機器開発に利活用する試みを実施している。これまでに得られている一部成果についてご紹介する。

3.「開発事例:コミュニケーション機器」  

国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部長 井上 剛伸 氏

伊豆市で2011年~2020年にかけて、コミュニティーベースで展開した情報支援ロボットの開発について概説する。ニーズの発掘から、ユーザインタフェースの検証、利用場面の設定、支援体制の構築にいたるプロセスを紹介する。

「パネルディスカッション」 

テーマ:支援機器開発に失敗しないために


進行 八木 雅和 氏

「行政官の経験を踏まえた視点から 」

 大阪大学バイオデザインフェロー2022/2023 田上 未来 氏

  前職 厚生労働省 福祉工学専門官として経験した国内の支援機器開発の実情を踏まえたユーザー視点での支援機器開発に

ついて述べる。

「制度で採用される機器をつくるために」

 宮城県立リハビリテーション支援センター 技術副参事兼技術次長  西嶋 一智 氏

支援機器に関する制度は、薬事法のように質の低い製品を制限・排除する「規制」は乏しく、保険償還のように調達・普及を促進する「助成」が中心である。助成制度の対象になると普及の面で有利にはなるが、制度が求める条件を満たす必要が出てくる。また、制度の対象にならないと販売できないわけでもない。製品開発の構想段階から制度との適合を予め検討しておくことが重要と考える。

「支援機器を利用する側の視点及び、開発・評価のポイント」

公益財団法人テクノエイド協会 企画部長  五島 清国 氏

少子高齢化の進展に伴い、高齢者・障害者の自立と介護者の負担を軽減する支援機器の果たすべき役割が大きくなっている。

本講では、利用者の視点から見た支援機器のあり方及び、開発・評価のポイントについて考察する。


「開発者の視点から」 

国立障害者リハビリテーションセンター研究所 福祉機器開発部長 井上 剛伸 氏

支援機器の開発について、開発者の視点から日頃から感じていることをお話する。

■ 質疑応答 ■

バイオデザインプログラムとは

2001年にスタンフォード大学のDr Paul Yock(ポール ヨック 博士)らが、デザイン思考をもとにした医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラムとして開始しました。開発の初期段階から事業化の視点も検証しながら、医療現場のニーズを出発点として問題の解決策を開発し、イノベーシ ョンを実現するアプローチを特徴とするプログラムです。

フェローシップと呼ばれる約1年間のコースには、世界各国から応募があり、18倍を超える高い競争率の中、年間で8名が選抜されます。14年間で40社の起業を実現し、400件以上の特許出願がなされました。また、50万人を超える患者が、本プログラムで創出されたデバイスによる恩恵を受けております。現在、インド、シンガポール、アイルランド、イギリスで導入され、さらには、中国やブラジルをはじめとする世界中で導入が検討されています。

主催:(公財)ふじのくに医療城下町推進機構 ファルマバレーセンター

共催:(一社))日本バイオデザイン学会 | 静岡県

後援:(一社)静岡県医師会、(特非)静岡県介護支援専門員協会、(一社)静岡県介護福祉士会、(公社)静岡県看護協会、(公社)静岡県病院協会、(公社)静岡県作業療法士会、(公社)静岡県理学療法士会、(公財)テクノエイド協会

 (順不同)

問い合わせ 公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構 ファルマバレーセンター 事業推進部

    ☎ 055-980-6333 ✉ jigyo@fuji-pvc.jp