坊岡研究室

失語症や認知症のある⽅とのコミュニケーションを

⽀援する⽅法に関する研究

残存能⼒を活⽤する実⽤的コミュニケーション⼿段の研究により

より良いコミュニケーションを⽀援~

脳卒中の後遺症などによる失語症や認知症により、コミュニケーションになんらかの障がいのある⽅(以下、コミュニケーション障がい者)との、コミュニケーションを⽀援する⽅法について研究しています。

コミュニケーション障がいは外⾒からはわかりにくく、その症状も多様です。また、コミュニケーション障がい者とよりよいコミュニケーションをとるためには、障がい者のリハビリテーションだけではなく、コミュニケーション相⼿が障がいを理解し、必要なスキルを習得することも重要になります。

そこで本研究室では、失語症や認知症がある⽅の残存機能に注⽬し、ことば以外にも⽂字、描画、ジェスチャーなど拡⼤代替コミュニケーション(AAC)といわれる⼿段の活⽤にむけ、AAC能⼒の評価やコミュニケーション相⼿に対する⽀援⽅法について研究をすすめています。また数年前より、失語症向けの単語検索アプリの開発も島根⼤学理⼯学研究科の廣冨研究室と共同ですすめています。

これらの研究をすすめ、コミュニケーション障がい者とそのコミュニケーション相⼿に対する実⽤的な⽀援⽅法を開発し、普及させることで、障がいがあってもその⼈らしい⽣活を実現するための⽀援ができればと思っています。このAAC分野の研究は、欧⽶に⽐べると我が国は遅れている状況にあります。そのため研究を進めるにあたり、常に海外の新しい情報の⼊⼿につとめるとともに、海外の⾔語聴覚⼠や研究者らと情報交換も⾏っています。