矢守研究室

「食べる・飲み込む」の科学とリハビリテーションの研究

~ いつでも、どこでも、だれでもが、楽しく、美味しく、安全に⾷べるために ~

どんな年齢の⼈でも、様々な病気やけがによって、飲⾷する機能(摂⾷嚥下機能)に障害を⽣じます。また歳を重ねると、やはり摂⾷嚥下機能に変化を⽣じます。毎⽇の⼩さな変化が積み重なり、⾃分も周囲も気づかないうちに深刻な事態を招いてしまうことがあります。⾼齢者に多い窒息事故や誤嚥(唾液や飲⾷物が気管に⼊る)性肺炎、低栄養も、転倒などと同じく、「忍び寄る障害」の⼀つです。障害や年齢による変化についての研究から、より良いリハビリテーションや障害予防の⽅策が解り、その⽅・その年代にふさわしい対応がとれます。時の流れを⽌めるアンチエイジングはできませんが、より快適な熟成(ウェルエイジング)を迎えたいものです。

リハビリテーションは、当事者と周囲の環境が歩み寄ってこそ⾼い効果が得られます。障害のある⽅に関わる⽅は勿論、⼀般の⽅も、若くて健康なうちから飲⾷のしくみとその障害について知っていれば、⼤切な⽅やご⾃分が、⾼齢になったり障害を⽣じた時にスムーズに適切な対応をとれます。

現在までの研究で、「飲⾷機能の低下は60歳代から始まる」「⼀⼝量は⾼齢者ほど多くなる」「健康な時は男性の⽅が速く多く飲めるが、誤嚥性肺炎や窒息も男性の⽅が多い」「⾷物の形態や姿勢、⾷器、飲み⽅・⾷べ⽅によって誤嚥性肺炎や窒息を防⽌できる」「嚥下機能低下を防ぐ体操がある」等が解明されています。

他のWebサイトへのリンク

矢守研究室(矢守教授の研究・講義)については、umnenavi(講義動画あり)でも紹介されています。

douga.yumenavi.info/Lecture/PublishDetail/2021000881?back=

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