研究会のメンバーは、主に急性期の病院で働いていて、多くの内部障害のある患者さんに理学療法を行っています。しかし、脳卒中や骨折と違い、内部障害は理学療法の必要性がわかりにくいので、患者さんに理学療法は要らないと言われることもあります。必要な患者さんに実施されない現状は、少しずつでも変えていきたいと思っています。
私たちは、内部障害に対する理学療法が、当たり前になっていくことを目指して活動しています。
動脈硬化性疾患や、心臓や肺(呼吸)、腎臓などの体の内側の障害を、まとめて内部障害といいます。見た目ではわかりにくい障害ですが、重症な場合は歩くこともできなくなります。
理学療法は、身体に障害のある方に、動作能力の回復させるためのリハビリテーションを行います。さらには、動けるようになることで、できることが増え、生活の質を向上させることを目指します。
内部障害のある方は、運動ができなかったり、制限されたりすることも多いですが、動かなくていいわけではありません。むしろ動いたほうがいい場合も多く、適切な時期に、適切な運動が必要となります。そこで内部障害には、どのようなリハビリテーションがよいか提案できる、理学療法が大切になります。
“ 体の内部で起きていること(障がい・病気)に対し、運動でアプローチをすること ”を研究している本会だからこそ、できることとして、市民向けの活動も行っています。
今後も、私たちの持つ知識と技術で、一般市民向けの健康増進を目的とした社会活動をしていきたいと考えています。