Aさん
この会に参加したのは、家内が病に倒れた時にお世話になりましたケアマネさんからお声をかけていただいたのがきっかけでした。
その時は、寂しさ、孤独、何もしたくないという感情でいっぱいでした。外に出かけるのも嫌でありましたが、このお誘いは家内が残していった縁なのかと思い参加してみました。
最初は亡くなった家内のことなどを話すのはためらいましたが、大切な方を亡くされた方々と一緒に話をさせてもらうと少しずつ気持ちが落ち着いた感じがしました。同じ境遇の方々だからこそ、それぞれの痛みや辛さが分かりあえるし、また話を聴いてくれることに安心感が生まれたものです。
今でも悲しくなったり寂しくなったり、辛くもなりますし、急に気持ちがなえてしまうこともありますが、この会を通じて話しができることのありがたさ、大切さがとても心強いものと感じております。
大事につなげていきたい会だと思っております。
Bさん
大切な人が亡くなり、それ以前とは私の人生や気持ちや考え方が大きく変わってしまいました。そして死別にまつわる事や感情は当事者だけにしか分からないのだと様々な場面で痛感しました。
わだちには大切な人を亡くすという同じ経験をした方が集まっています。私はその時々の気持ちや考え方をお話ししたりお話をお伺いしたりして、自分の気持ちを感じたり考え方を整理したりしています。
死別は私の心の大半を占めるとても大きな事で普段から常に考えていますが、時間が経つにつれて周りの人に話しにくくなりましたので、自分にとってわだちはとても貴重で大切な集まりです。
Cさん
私が「わだち」を知ったのは、7年前に最愛なる息子を亡くしてから喪失感で心と身体を壊してしまい、毎日を生きることが辛くてどうしようもないときでした。「これでは駄目だ」と誰かに助けて欲しくていろいろな場所を探し求めて歩き回りました。市役所の社会福祉課の窓口で「わだち」のパンフレットをいただき、話せる場があることを知り、救われる思いでした。主人に相談をして一緒に付き添ってもらい行かせていただきました。現在も二人で参加させてもらっています。同じ辛い気持ちの方のお話をお聴きして、自分だけが苦しいと思って、泣いてばかりで笑えなかった日々だったのですが、耳を傾けて聴いてくださる皆様のおかげで食事や睡眠がとれるようになり、テレビも観ることが出来るようになりました。今でも正直、辛い気持ちは心の奥にありますが、「生きていかなければ」と少しずつですが、薄皮を剝ぐように前を向けるようになりました。これも「わだち」のスタッフの方々や「わだち」に参加して話を聴いてくださる皆様のおかげです。もし、辛い方が一人で苦しんでいたら「わだち」に来て話して見て欲しいと思います。