常設展示

第 37 回日本霊長類学会大会開催の地、今治市には、自然に親しみ、体験を通じて自然との共生を学ぶことを目的に造られた公園「しまなみアースランド」があり、市民の憩いの場として多くの家族連れや観光客が訪れます。ここには環境教育プログラムコースとして、色や形が様々な大島石による道があります。これは、46億年の地球の歴史を460mの距離に置き換え、“地球”と“生物の誕生と進化”を体感する「地球の道」です。

四国で初めての開催となる日本霊長類学会大会を機に、カンブリア紀後の動物、とくに新生代になって霊長類が約 6500 万年前に分岐し、人類となっていく歴史も知ってもらいたいと思います。骨格標本の3Dプリントレプリカを野外展示し、人類が誕生した歴史とともに、霊長類研究がもたらした社会的貢献についての展示を行います。来園者に は、One World, One Health とともに霊長類研究と霊長類の進化を自然の中で体感し、地球の歴史とともに生命誕生、生物多様性とその歴史、霊長類の地球生命史に占める位置などについての知識を深めてもらいたいと思います。