cncフライスで胸像を作る

先日、3Dプリンターで自分の像を出力して遊んだのですが、できることが増えると本当に楽しいですね!

(3Dプリンターで作った胸像の記事はまた後日)

さて今回は、胸像を制作する際に作ったモデルのデータを再利用して【CNCフライス】の使い方を紹介します。


CNCフライスは、3Dプリンターと同様に「造形」をするものですが、大きな違いといえば「切削」して形を作っていくところが一番の特徴だと思います。

専用の刃で木や金属の塊を削ることができ、目的の形を削って作っていくのです。


この機械は、プロトタイピングルームに入って奥の部屋の窓側にあります。

データは、まず3Dスキャナーで自分の3Dデータを取ったあと、blenderで修正を加えました。

そこからさらにfusion360で切削用のデータを作り、最終的にケミウッドという素材を使って完成させました。


データ作りに関しては、fusion360の学習サイト内の【3D CADの01-03】と【CAM】の項を見て勉強しましたが、これで十分だと思います。


https://www.autodesk.co.jp/campaigns/design-now/learning-contents


さて、では早速制作の様子を見ていきます。

1. 切削したい素材を台にセットします。このとき裏面を強力な両面テープで固定しています。

2. 目的にあった刃を取り付けます。このあとに何度か刃の太さなどを変えることで、より細かい切削をしていきます(やすりと同じ原理)。

3.fusion360で作ったデータをUSBから機械に送ります。ここで、原点や切削するスピードを決めたりします。

4,準備ができたら切削開始!機械の稼働中は、近くで様子を見つつ、定期的に削りカスを掃除機で吸います。

5.顔の形が出てきましたがまだ荒削りのため、刃をより細くしていって合計3回切削していきます。

完成しました!

1回目の切削と比べて、だいぶ細部まで表現できているは明白ですね。

3Dモデルとも大差ないのではないでしょうか。


今回はかなり細かく奥行きのあるモデル切削しましたが、文字の彫刻といったような簡単な切削も可能です。そのため、最初は簡単なものから制作を始めてみてはいかがでしょうか?

同じデータを元にして違う表現ができるのは、デジタルならではの強みかもしれません。

あまり使われることのない機械ですので、大いに活用してくれると嬉しいです。

↑(本制作物はプロトタイピングルームにて展示中です!ご覧になりたい方はスタッフにお声がけください。)