研究紹介
守山は「情報セキュリティ」や「情報教育」に関連した幅広い研究を行っています.
最近の主な研究テーマは次の通りです.
研究テーマ1:情報セキュリティ教育の実践研究
日本では,情報セキュリティ人材の不足が従来より指摘されています.また,近年では,中高生が被害者または加害者となる情報セキュリティインシデントが多発しています.このような背景から,日本政府は「サイバーセキュリティ戦略」において,特に中高生に対する情報セキュリティ教育の必要性を示しています.しかし,これまでに守山が行った調査では,情報セキュリティに関心のある生徒や情報セキュリティを意識して生活している生徒は少ないことが分かっています.
そこで本研究では,特に中高生を対象とし,座学のみならず実機を用いた実技演習や,協調学習(グループワークなど)を交えた教育手法の検討を行っています.これらの取り組みにより,生徒の興味関心を高めることが期待されます.また,検討した教育手法を基に,授業設計,教材開発,演習環境構築,授業実践を実施しています.
本研究は,国立高等専門学校機構サイバーセキュリティ人材育成事業による助成を受けていました.
●令和2年度:教育パッケージL2b-1/学生会などによるサイバーセキュリティ啓発活動
●令和3年度:持続可能な学生サイバーセキュリティ啓発活動
本研究は,高等学校の情報科担当教員との連携も行っています.
研究テーマ2:高等学校情報科の教科書に関する調査分析
テーマ1との関連研究です.情報セキュリティ教育を実施する上で,授業外(課外授業)で実施する場合には教育内容の精査が必要となります.
本研究では,高等学校の共通教科「情報」および専門教科「情報」の教科書や学習指導要領に関する分析を行っており,昨今の社会情勢を踏まえた分析,教育内容の検討を行っています.
研究テーマ3:高等専門学校(高専)の情報教育に関する調査分析
テーマ1や2との関連研究です.情報教育の動向や教育内容についての調査分析・考察を行っています.
最近は上記3テーマが中心ですが,上記以外にも様々なテーマの研究に取り組んできました.