バクティ・ヨガを実践するうえで、4つの重要な原則があります。これらの原則の意味と大切さについてご紹介します。
まず、正しい社会を支えるためには4つの柱が必要です。それは「慈悲心」、「誠実さ」、「苦行」、そして「清潔さ」です。これらの柱を守るために、私たちは以下の4つの原則に従います。
肉、魚、卵を食べないこと
動物を殺すことは慈悲の心を失わせます。動物にも魂があり、その命を奪うことは大きな罪です。さらに、死んだ動物を食べることは、体を「墓場」にしているようなものです。また、肉は激しい欲望や無知の要素を含むため、神に捧げることができません。こうした食事は精神的な成長を妨げます。
賭博をしないこと
賭博は誠実さを失わせ、人を嘘や詐欺に引き込みます。また、ギャンブルは不安や欲望、妬み、怒りを引き起こします。誠実に働き、得たものはすべて神の恵みとして受け取ることが大切です。
陶酔物を摂らないこと
ドラッグやアルコールなどの陶酔物は苦行の精神を破壊します。人は物質世界の苦しみから逃れるためにこれらを使用しますが、これは物質世界の現実を直視できないことを意味します。陶酔物は体に悪影響を与えるだけではなく、マインドを曇らせ、感覚を過剰に刺激してしまい、バクティ・ヨガの実践の妨げとなります。
不正な性行為をしないこと
清潔さは、不正な性行為によって失われます。不正な性行為とは、結婚外の性行為や子供を生む目的以外の性行為を指します。このような行為は、自己を身体と同一視する誤解を強め、神への意識から遠ざけます。
これらの4つの原則に従うことは、物質世界への執着を減らし、献身的な生活を送るための適切な意識と環境を整える助けとなります。そして献身奉仕を通し、私たちは物質的な行いでは味わえない、本来の喜び、つまり精神的な喜びを味わうことができるようになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、チャンティングを続けることで、高い味わいの喜びを体験し、自然にこれらの原則を守ることができるようになります。これこそが、神からの大きな慈悲なのです。
4つの原則に関する動画