主バララーマ
バララーマはクリシュナの愛しい兄であり親友です。二人は一緒にヴリンダーヴァンの森や丘を歩き、牛を飼い、遊び、友人たちとジョークを交わします。またクリシュナとともに、数々の悪党や悪魔と戦い、地球を守りました。
バララーマがこの世界に現れる前、クリシュナはバララーマが「すべての精神的な力、つまりバラ(力)の源であり、最高の至福を得るための力、すなわちラーマナ(至福)をもたらす」と宣言しました。したがって、私たちはバララーマに精神的な力を求め、迷いを超えて進むための決意を与えてもらいます。
主バララーマの物語
バララーマの物語は、主に『シュリーマッド・バガヴァタム』や『マハーバーラタ』にに記されていますシュリーラ・プラブパーダは『クリシュナ・ブック』の第二章で、「精神の師は、精神的な力を供給する存在であるバララーマの代表である」と書いています。したがって、バララーマはとても慈悲深く、私たちを助ける意欲を持っています。彼はまた、鋤(プラウ)を持ち、私たちの固くて荒れた心を耕し、献身のつるが育つために柔らかく肥沃にする能力を象徴しています。
主バララーマの力
私たちはしばしばバララーマが悪魔(デヌカスーラ、プラランバスーラ、ドヴィヴィダなど)を倒す話を耳にします。これらは心の中の望ましくないもの、例えば欲望、貪欲、怒りなどを代表しています。シュリーラ・バクティヴィノーダ・タクールは『チャイタニャ・シクシャムリタ』で次のように書いています。「もし献身者が謙虚で誠実にクリシュナに対して悪魔的な特性を取り除いてほしいと祈れば、クリシュナ自身がそれらの邪悪を取り除いてくれます。しかしバララーマによって倒された悪魔に代表されるアナルタ(望ましくない特性)を追い出すためには、個人的に努力しなければなりません。献身者は最善の注意と努力、そしてクリシュナの慈悲でこれらの強力な障害を取り除かなければなりません。献身者の謙虚さが非常に深く強烈になると、クリシュナは慈悲深くなります。その場合、バララーマの感情が献身者の心に現れ、悪魔的な特性をすぐに破壊してくれます。」
つまり、主バララーマは精神的な至福、力、慈悲、指導を体現なさるお方なのです。
主バララーマに関する動画