前作(789系0番台 特急ライラック )の製作時に789系の先頭部が2つ余りました。当時789系の中古はそれなりに貴重品でしたので、なにか活用したいと思い、先頭部は同じ形状のキハ261系1000番台を製作することにしました。
今でこそ北海道を完全に制圧したキハ261系1000番台ですが、当時はスーパーとかちとスーパー北斗の一部で使われている程度で、旧塗装のほうが多い状況だったと思います。賛否ある新塗装ですが、個人的には好きでしたので新塗装のスーパーとかち5両編成として製作しました。
ライラック同様、手ごろで使いやすい作品でしたが、後年、キハ261が製品化されてしまったのと、最新技術で製作したキハ261系5000番台があるので、運転会での走行頻度は低くなっています。
この作品も、車両ごとに紹介できるほどの写真はありません。
地味に形態区分の多いキハ261系1000番台ですが、この作品は一次車がモデルです。荷物棚の増設のため、一部の窓が埋められています。
ライラック同様、前照灯と尾灯を装備しています。
この作品は車体のみプラ板から作成していますが、工期短縮のためプラ板の厚さがいつもの1.5mmから1.3mmに削減されています。(薄いほうが窓を抜きやすく製作時間が短くて済む)試験的なものでしたが、結果としては強度が低下してボコボコなってしまい失敗でした。
製品の789系の中間車は短いのですが、この作品ではフルスクラッチの強みを生かし、キハ183系とそろえるためでんしゃ台車サイズまで延長しました。先頭車とのバランスが取れて編成としてかっこよくなったと思います。
クーラーは789系のものを切りつないでルーバー位置を変更したもの、床下機器はキハ183系から複製したものそのままです。黒で塗装すれば違いはよく分からないので気にしてはいけません。
この作品、製作期間が1週間くらいとめちゃくちゃ短いので、ほとんど製作中の写真が残っていません。いきなり車体が組みあがっています。
ライトユニットの製作です。LEDは一つで、4つのライトには透明プラ棒で導光しています。また、新メカ固定用のねじ穴もまとめてユニット化しています。
塗装中の様子です。ステンレスの車体色と帯の銀色は微妙に色味を変えて区別しています。スカートの位置が実車と異なるせいで、帯位置が微妙に合わずごまかしました。
2017年5月のプラレールひろばinルミエール府中での北海道特急の並び。キハ261系は北海道のどこにでも行くようになったので、並べる楽しみも増えましたね。
2017年5月の北本運転会にて789系顔の大集合。
起工:2017年4月
竣工:2017年4月
現状:運転可能(2023年12月現在)