前作(キハ183系 特急サロベツ )の結果、キハ183系の貫通顔の量産に成功したので、これを使いあまり作例のなかった新特急色を作成することにしました。
まずはN183系登場時のもっとも編成のきれいな特急おおぞら号を作ろうとしたのですが、新特急色の作例が当時なかった坊主を追加したり、どうせならと1550番台を追加しているうちに、総勢11両まで増加しました。この11両を1か月で作成したことを考えると、二十歳になったばかりのこの頃が一番無理が利いたかも知れません。今では無理です(笑)
エアブラシの塗装にもだいぶ慣れて、クオリティも安定してきました。
なお、2021年頃によりこの作品を活用してくださる方のところに嫁いでいきました。仲間も増えて元気にしているみたいです。
特急おおぞら 1986年11月
キハ183-1500 - キハ182-500 - キハ182-500 - キロ182-500 - キハ182-500 - キハ182-500 - キハ184-0 - キハ183-500
国鉄の置き土産ともいえる編成です。一見統一された、きれいな編成ですが、キハ184に注目です。
このほかのバラとして
キハ183-100(坊主)
キロ182-0
キハ183-1550
を製作しています。
基本的構造は前作のサロベツと同一ですが、運転台側面の窓のサイズを変更したり、ライトの構造を変更したりと細かな修正を加えています。
ハイデッカーのキロ182とキハ184については新規設計です。正直この2車種を作りたくてこの編成を選びました。
キロ182-500の特徴的な窓の再現方法は悩みましたが、結局は抜き窓になりました。クーラーは新金型24系のものを複製し、切り継ぎで真ん中の円形のルーバーを2つに増やし、それっぽくしています。
キハ184は製品のスラントから一部部品を移植して作りました。発電機室上部のファンが、通路があるため片側に寄っているのがこだわりです。
みんな大好き先頭車化改造車、通称坊主です。特徴的な坊主顔は複製した貫通顔の複製品にプラ板を貼って造形しました。
車体後部については前述のキハ184と寸法を合わせているのがこだわりです。
坊主の塗装バターンはだいたい5パターンで、当時複数人のプラレーラーが坊主を作成していましたが、この作品で各色の作例が揃いました。(実車は4両なので、この時点で実車数を超えています)
平屋のキロもあれば便利だろうと思い作成しましたが、実際は前述のおおぞら編成を組むとキハ182が足りなくなるので、あまり使い道がありませんでした。新特急色のキハ182-0がないとどうにも使いにくいです。
おおぞら編成のキハ183-500+キハ184のセットをこの1550に置き換えれば特急北斗が出来ると思い作成。
サロベツのときも製作している形式ですが、ドア横のルーバーの追加などの修正を行っています。
貫通顔から坊主への改造。窓の高さを縮め、おでこのライトを埋めるかわりに、運転台下に縦長のライト用の穴をあけています。
一気に作っているので大変です。このせいで大学の単位を一つ落としたのは秘密です。
坊主の顔を車体に取り付けたところ。車体はのほぼキハ184なので、本当に先頭車化改造しているようにも見えます。
この頃からライトにもこだわりはじめ、Nゲージのようにライトをユニット化しました。取り外せるのですが、光は弱いですね。
ハイデッカーキロ製作の様子。普段は窓を開けてから組み立てますが、この場合は窓が屋根まで回っているので、屋根を付けたあとに窓を開けています。
塗装中の様子。クレオスのGXカラーを使い始めました。隠ぺい力が高いおかげで、オレンジの上からでも白を吹くことができ、塗装が楽になりました。
初走行は2016年の大学の学祭でした。安定して走行でき、編成も長くて目立つので私の作品のフラッグシップ的存在として長らく活躍していくことになります。
2016年12月の鉄道模型ひろばinルミエール府中でとうとう揃ってしまった5種類の坊主たち。
2018年の第6回プラレールひろばinさっぽろでは、他のプラレーラーの皆さんのキハ183系も大集合し、並べることが出来ました。
2022年の第7回プラレールひろばinさっぽろでは、すでに私の手元から離れていたものの、再びキハ183大集合の一部として参加していました。
起工:2016年9月頃
竣工:2016年10月
現状:譲渡済み(2023年12月現在)