今でもプラレーラーの間で大人気のキハ183系ですが、製作した2016年当時は、実車も毎日のように面白い編成を組んで走っていましたので話題が尽きませんでした。2016年3月のプラレールひろばinさっぽろで布教され、実車も見たことから作ってみようと思いました。
ご存じのように製品はスラント型先頭車のみで貫通型はありません。いまでこそ貫通型の作例は山ほどありますが、当時は数えるほどしかなかったので貫通型に挑戦することとし、3両編成で手ごろな特急サロベツを作ることにしました。
レジン複製の技術も向上したことから、貫通顔の部分をレジン複製で増やし、貫通型先頭車を量産することが出来ました。また、この作品からCADを使った設計やエアブラシによる塗装も導入しています。
この作品をきっかけで多くのプラレーラーの方と交流することができ、自分にとって非常によい機会だったと思います。
その後、2018年にさらにキハ183系を増備することとなり、その際にまとめてリニューアルしました。
キハ183-1500のうち、特急サロベツ用に改造を受けた1501~1503がモデルです。
自販機スペースとトイレを増設したため、原型のキハ183-1500より窓が少なくなっています。1500番台特有の換気装置も、プラ板などで原型を作り、レジン複製で量産化しました。初めてのエアブラシ塗装のため、塗分けがあまりきれいにいかず、青色も実車の印象とは異なった仕上がりになってしまいました。
キハ182-500のうち、特急サロベツ用に改造を受けた車両がモデルです。
屋根上機器は500番台に合わせましたが、床下機器は製品の旭山動物号を複製しただけなので、0番台です。まぁキハ183のその辺を気にし始めたらキリがないのでそのままにしています。
この車両のみ1550番台なので屋根上は比較的シンプルです。
HET183のロゴマークはオリジナルのインレタを発注して貼り付けました。旭川駅で実物と比べたときに乗降扉横にルーバーを再現し忘れているのに気が付き、愕然としました。
まずは貫通顔の原型を作ります。プラレールは車体が上下につぶれているので、うまくデフォルメするのが難しかったです。
車体はいつも通りプラ板からフルスクラッチです。運転台側面窓を大きく作りすぎてしまっていますが、この時は気づいていません。
粘土に埋めて、レジン複製用の型を作る準備中です。このサイズの複製は初めてだったのでどうなるか心配でした。
500番台の屋根上機器です。クーラーは旭川動物園号から複製したもので、前後の換気装置などを追加しています。
意外ときれいに複製することが出来ました。ただ、サイズが大きくなるとレジンの収縮量も大きくなるので、修正に苦労しました。
塗装前にサフを吹いた状態。レジンとプラ板で材質が異なりますが、見た目からは分かりません。
実際に特急サロベツ号の中で撮った写真。まだ特急サロベツが札幌直通の時代で懐かしいです。
札幌で開かれたオフ会で、当時の貫通顔の作品が勢ぞろいしました。やはり右2つの私の作品は色が濃すぎますね。
起工:2016年8月頃
竣工:2016年9月
現状:リニューアル実施(2023年12月現在)