レールや情景がシステマティックに設計されており、拡張性が高く、それゆえ知育玩具とされるプラレールですが、運転会の設営ではこんなレールあったらいいのにと思うことがよくあります。3Dプリンタの導入によりこのようなチート特殊レールの製造が可能になりました。このページではそのような脱法特殊レールを紹介します。
ターンアウトで分岐したあと、曲線側と直線側のX座標を合わせたい、というのはプラレーラーなら誰しもが考えることでしょう。
このようなレール設計には三角関数が必須です。曲線レール1本分のX座標方向の長さはcos(π/4)=1/√2となります。分岐側は曲線レール2本ですので、1/√2×2=√2がX座標方向の長さです。ターンアウトレールの直線側の長さは1ですので、残りの長さは√2-1となります。
前述の(√2-1)倍直線レールでX座標方向を曲線側に合わせることはできるのですが、全体の長さは√2であり、これは無理数なので既存のレール体系では整数座標に戻すことは困難です。
そこで、無理数を整数座標に戻すためのレールを作りました。
(2-√2)+(√2-1)=1で前述のレールの無理数部分を回収することが出来ます。
力技でレイアウトをつなげるときに便利です。細かな計算なんか知ったこっちゃありません。
カーブの途中に直線を挟んだ場合、√2が発生します。これはカーブの途中に1/2倍直線を挟んだ場合に生じる、√2/4の長さに合わせるためのレールです。
2面3線の駅 の曲線部分を成立させるためだけに作った中途半端なレールです。これ以外の使い道はありません。
2面3線の駅 を成立させるために作った、Y字ポイントと並行して複線間隔で移動できるレールです。3Dプリンタで出力できる限界サイズの関係で2分割しています。