<北海道立緑ヶ丘病院精神科医局のブログ 2017年3月13日分より>
このケースについての記述は多くありませんが,「成功した症例の中でも最もうまくいったケース」とのことです。
症例10:ロバート・F
ロバート・Fは8歳時にジョンズ・ホプキンス病院を紹介受診し,現在(1954年?)は23歳である。
ロバートは他の自閉症の子供たちよりも高い社会適応レベルに達している。ジョンズ・ホプキンス病院の初診時(8歳時)には明らかな自閉症の特徴を呈していたが,その時すでに成長・改善の兆しがみられた。
ロバートは2年間海軍で気象学者(meteorologist)として働き,結婚して健康な息子を1人もうけた。最近は作曲の勉強をしており,いくつかの作品は室内管弦楽団で演奏されたという。