Raspberry Pi Pico
Raspberry Pi Pico のボードでの開発をまとめたもの
Raspberry Pi Pico のボードでの開発をまとめたもの
半導体の供給が非常に逼迫している今の状況でも定額で提供されている ”Raspberry Pi Pico”のボードの利用を検討して見ました。(ボードの値段は550円で購入可能です。)右のボードの様に、CPUはRP2040でESPシリーズと同様に外部フラッシュメモリ(2MB)を利用するものとなっています。電源は、低損失の3端子ではなくDC-DCコンバータを利用して効率を改善するものとなっています。
IDE
IDEとしては、C/C++コード用のArduinoとPlatformIO および MicroPythonによるものが利用可能ですが、筆者の場合はPlatformIOの方が好みなので、コード類はPlatformIOで作りました。 また、PlatformIO用のボードのplatformとしては、wizio-picoが多くの用途で使えそうなので、それを追加でインストールして使う事にしました。
Platform.ini 設定
Wizio-picoのplatformではデバッグ時の出力として "printf()" で行うものと、Arduinoと同様にUSBポートからSerialで行う方法が可能となっています。
"printf()"によるものの方が変数値もそのまま出力出来て便利ですがホストからの入力ができません。その為、通常は Arduino と同じ Serial による方法で行っています。その他、フラッシュメモリを疑似的なEEPROMとして使える設定と Arduino の SD 用のライブラリを使う為のSPIのポートの設定も追加しています。デバッグ用に "printf()" を使うか USB の Serial を使うかはどちらかの選択となります。その他は使わなくてもそのままで問題は有りません。
PC側のシリアルモニタ
作成したコードのデバッグは、platform.ini の設定により "printf()"かArdudino IDE と同様にシリアルコマンドのやり取りを使って行う事ができます。これを行う為のPC側のツールとしては、Arduino IDE のシリアルモニタも有効ですが 右のツールでも行えます。このツールの設定は通常のシリアルモニタと同じですが、"Flow control" には RTS/CTS か DTR/DSRの設定が必要です。("printf()" での対応では "Baudrate" は任意の値を設定します。)
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