2024年度プチ講座のご案内

瀬戸みどりのまち病院 小児スタッフによる

発達の考え方や支援方法などについて講座を行います。是非ご参加頂けましたら幸いです。

瀬戸みどりのまち病院では、発達の遅れなどにより支援が必要なお子さまに対してのリハビリテーションをご提供しております。

 このたび、『セラピストによるプチ講座』として、発達の考え方や支援方法などを6回に分けてお話させていただきます。またご希望の方には講座終了後に小児リハビリ室のご見学会を予定しております。

   是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。 

申込先はこちら

講座内容と日程

日程

内容

5月30日(木)

時間

10:30〜11:30

子どもの発達と特性について

 この講座では子どもの発達と特性についてのお話をします。発達の順序について知ると、お子さまがどの発達段階にあるかが把握できます。例えば、スプーンをどのように持っているのかを観察してみてください。スプーンの三指握りは就学に向けての鉛筆やお箸の操作にもつながります。また特性を知ることは傾向や対策方法を模索する際のヒントになります。私どもは、子どもの発達や特性について理解を深めることが支援の「はじめの一歩」であるのではないかと思っています。お子さまの発達についての考え方やスモールステップの大切さについてお話しします。

620日(木)

時間

10:30〜11:30

姿勢について(座位・立位)

 姿勢についてお話しします。公園の遊具(ブランコ・ジャングルジムなど)が苦手なお子さんは姿勢の保持が苦手だったり、バランス能力が未熟なのかもしれません。よい座位姿勢が保てるようになると、手の操作性が向上し、手先の器用さにつながります。また、安定した立位姿勢が保てるようになると、パンツやズボンをスムーズに履くことができるなど身辺自立につながります。この講座では、理学療法士が姿勢を保つために必要なボディーイメージ・筋緊張・筋力・バランス反応などについて分かりやすくお伝えします

711日(木)

時間

10:30〜11:30

ことばの発達理解・表出)

 ことばの発達に遅れのみられるお子さまについては、表出面に目が向きがちですが、実は理解についての成長も大切で、ことばの発達における土台になります。困難に直面した時に「困っています」「手伝ってください」など、伝えたい相手に支援を求められること、これも社会に出ていく子どもたちにとって大切なスキルだと思います。言語だけでなく、ジェスチャーや絵カードなどといった表出方法もご紹介いたします。ことばの発達段階について、当院の言語聴覚士が分かりやすくお話しします。

822日(木)

時間

10:30〜11:30

一緒に自助スプーンをつくりましょう!自助スプーンづくり

 8月は体験型の講座を行います。

 スプーンの握り方についても発達の段階があることはご存知でしょうか?リハビリではお子さまのスプーンの握り方が、回内握り、回外握り、三指握りなのか評価をしています。発達の段階に合わせて食具を提供することで、次の握りへの移行を促すことができます。そのため、静的三指握りを経験していただけるように自助スプーンを提供して練習することがあります。また、スプーンを正しく持つことは、箸動作や鉛筆の操作にもつながります。この講座ではスプーンの握り方の発達段階についてのお話をした後に、『おゆまる』や『おゆプラ』を使って、リハビリで使用しているT字型のスプーンもしくは太柄のスプーンの作製を作業療法士と共に体験していただきます。完成したスプーンはお持ち帰りいただき、ご自宅で使用していただくことができます。

(※スプーンは各自で一本ご持参ください。スプーンのサイズは子どもさんのお口手に合う小スプーンをご用意ください。おゆまる・おゆプラは当院でご提供させていただきます。)

9月26日(木)

時間

10:30〜11:30

感覚について偏り・多動・過敏など

 当院にお越しになられているお子さまに多くみられるのが「感覚の受け取り方の偏り」です。感覚調整機能面の低下により、じっとしていることが苦手だったり、ベタベタしたものが嫌いだったり、いろいろな物が見えると注意がそれてしまったりと、生活の中でつらい思いをしているお子さんがみられます。感覚は本人にしか分からないものですが、思いを馳せることにより子どもの困り感がみえてきたり、安心できる環境を調整することにつなげることができます。

10月24日(木)

時間

10:30〜11:30

身辺自立について(食事・着替え・トイレ

 お母さまからのご相談で「身辺自立が進まなくて困っています。」というお話を多く伺います。食事であれば手づかみ食べやスプーンをグー握りで持っていたり、着替えでは指先の不器用さがみられボタン掛けができない、トイレトレーニングをしているがトイレでの排泄が難しいなどです。前回までにお話した発達の段階や姿勢なども交えながら「できない理由」と「できるを促す支援策」を作業療法士がお話しします。また支援グッズについてもご紹介いたします。

医療法人宏和会 瀬戸みどりのまち病院