備瀬のこと
備瀬のこと
昔から海と森に守られてきた小さな集落。
その美しい景色には長い歴史と人々の知恵がつまっています。
海のそばに生まれた集落
豊かな海が集落の前に広がり、昔の人たちは漁をして海の恵み、畑を耕して大地の恵み、たくさんの自然の恵みを大切にしながら暮らしてきました。
フクギが守ってきた暮らし
海の近くにある集落は、台風の強い風や潮の被害を受けやすいです。
琉球王国時代に活躍した政治家に、蔡温という人物がいました。
彼は自然と人の暮らしを守るための知恵を沖縄にたくさん広め、備瀬にもフクギを植えることをすすめてくれました。
備瀬の人たちはその教えを大切にして、家々のまわりにフクギを植え続けました。
その積み重ねが、この地の象徴『備瀬の屋敷林』という美しい景観をつくりだしています。
フクギどうしがしっかりとスクラムを組み、集落を包むように風・潮などから暮らしを守ってくれています。
連なった木々はどの木も欠くことのできない存在です。
そのように自然と共に生きる知恵が何世代も、何百年も受け継がれてきています。
共同体としてのつながり
昔から人と人とのつながりを大切にしてきた地域です。
集落の神行事(自然への感謝・豊作豊漁の祈願・村人の健康祈願など)を軸に、地域の絆を深めてきました。
このような文化が、集落の雰囲気にやさしさを添えてくれています。
フクギのトンネルを歩いていると、
「自然とともに生きる」という蔡温の考えや
それを守り続けてきた備瀬の人々の思いが頭をよぎり、
優しい気持ちになります。
備瀬は人々の暮らしと知恵がつくりあげた
『生きた歴史』のように感じます。