パリ若手物理学者の会(通称若物会)はフランス在住,もしくは在住経験のある若手物理研究者によって結成されたグループです。現在は物理分野の研究者に限らず幅広い分野のアカデミアの皆さんに門戸を開き、月に一回のセミナー・交流を基本に活動しています。オンラインでの参加も歓迎します。
聴衆の専門も広くばらけていますので話者の皆さんには基礎からわかりやすい発表をお願いしております。
ご興味のある方はコンタクトをご参照ください。
本会はパリ近郊に在住の異なる分野で活躍する日本人研究者同士の交流を促進することを目的としつつ、日常の困りごとなどの相談先にもなるよう受け皿としてのコミュニティの役割も持つものです。
日時:3月13日(金)18:45-
スピーカー:五十嵐聡さん
タイトル:プロジェクトは如何にして失敗してきたか(+少し物理の話)― ソフトウェア開発の現場から―
アブストラクト:
私は現在、ソフトウェア開発者としてスタートアップで働いています。学生時代は東北大学の物性理論研究室に所属し、グラフェンに代表される二次元原子層物質やトポロジカル物質を対象に、理論的な研究をしていました。これらは最近になって発見された物質で、数学的にも物理的にも興味深く、注目を集めています。遥か彼方の記憶をたどりつつ自己紹介の一環として簡単に研究の紹介もできればと思っています。一方、ソフトウェア業界でプロジェクトの規模が大きくなるにつれ、数多くの失敗を経験してきました。こうした失敗を背景に、研究者や企業は不確実で複雑なプロジェクトにどのように向き合うかを考え、多くの研究や試行錯誤を重ねてきました。そして近年、テクノロジーの発展とともにソフトウェア開発やそのプロジェクトマネジメントは大きく変化しています。本発表では、ソフトウェア開発の変遷を振り返りながら、実際の開発現場でどのような工夫が行われてきたのか、そして近年のAIの登場によって今後どのように変わっていくのかについてお話ししようと考えています。現代のソフトウェア開発は、実のところ仮説と検証を繰り返しながら進んでいきます。その意味で、皆さまが日頃取り組んでいる研究プロジェクトとも、重なる部分が多いのではないかと思います。プログラミングの専門的な話には立ち入らず、研究に取り組む皆さまにとって、分野を問わず参考になる内容になれば幸いです。
4月:恒例お花見
平日夜:18:45 ~
国立自然史博物館 Buffonキャンパス
キャンパス内建物52 (入口番号20) 2階のセミナー室