小沢研では、加速器を用いて原子核構造や宇宙元素合成に関する研究を進めています。
主に使用する加速器施設は、下の3つです。
・筑波大学 放射線・アイソトープ地球システム研究センター 応用加速器部門 6 MVタンデム加速器
・理化学研究所 RIビームファクトリー (埼玉県和光市)
・量子科学技術研究開発機構 HIMAC (千葉県千葉市)
加速器を使用した実験は大人数で遂行することも多く、他大学や他機関の学生・先生・研究者と綿密に協力しながら進めていくこともよくあります。そのため、多くの仲間が出来て切磋琢磨できる環境が整っています。
もちろん、自分たちの実験室もあるため、独自に進める研究もあります。こちらでは、自分で問題解決に向けて好きだなけ研究を行うことが可能です。
6 MVタンデム加速器では、月に1回という恵まれたペースで実験を行えます。加速器をこのような頻度で使えるのはとても珍しく、試行錯誤を繰り返しながら不安定核の核構造を調べています。
左は実験に使用するコイルで、コイルを支えているパーツは当時B4の学生が図面から設計しました。
6 MVタンデム加速器に接続されている、A6コースの末端の様子。ここが普段使用しているビームラインです。
ちょっとゴチャゴチャしています…
RIビームファクトリーにある、BigRIPS。写っている方は研究室OBで、いかに巨大な装置化が分かると思います。
このBigRIPSは、核反応によって生成した様々な核種を分離して識別するための装置です。
春の理研は桜がとっても綺麗です。
食堂に向かう途中に撮った一枚。
HIMACで検出器のテストを行った時の写真で、検出器を入れる真空チェンバーの位置を調整している様子が写っています。
大型の装置を動かす力作業で1日が終わることもしばしば…
工具の使い方などの知識も身に着けることが出来ますよ。
固体水素・固体重水素標的作製システム。GM冷凍機を用いて厚い固体標的を作製できるユニークなシステムで、今も改良中です。
GM冷凍機が作動している間はコンプレッサーの音が常に鳴り響いていて、無意識に体がリズムを刻んでしまいます。
Si検出器のテストをしている様子です。右側に置いてある四角いものがアルファ線源 (241Am) で、左側の箱にSi検出器が設置されています。
実験で使用する検出器は、動作確認や性能チェックを事前に行います。その際、このように線源を使用してテストすることがよくあります。