発達トレーニングの小難しい話のまとめページです。興味があるかた向けです。

もっと詳しく知りたい方は、ヒアリング前にお伝えください。技術的な詳細、参考書籍、同様の症状の進捗実績などを、 ご説明いたします。

よくある学習障害傾向 こんなトレーニングをします

字を正しく覚えられない(謎な字を書く)

-最重要!

土台を作るトレーニング(体)


-芽が出たら軽く

空間認知を伸ばすトレーニング(視覚認知)


-本人のニーズ次第で並行して行う

色、光のアセスメント、ツール導入

別回路からの字形記憶(触覚、固有感、音)

タブレット音声入力からの書き写し


注意!

字形つまり図形の認知は、相手の表情の認知(=空気を読む)、運動や運転などに関わってきます。

整った字を書けない(不器用さ)、書くと疲れる

-最重要

親指人差し指とその他を分離させるトレーニング

首・肩・肘・手首の可動トレーニング


-芽が出たら軽く

各指の可動域を確保する

各指を一本ずつ動かす(その他の指を動かさない)トレーニング


-並行して別の重要トレーニングへ

マス目が見えているか?→視覚認知

安定して座れているか

左手(反利き手)が紙をおさえられているか


-最終調整

鉛筆の変更、握り方の変更

書きながら指の使い方を整える


注意!

手先の器用さは、将来の職業選択の幅、疲れやすさ(=就業可能時間)に関係していきます。

簡単な計算ができない

-最重要

視覚の土台を作るトレーニング(体)


-芽が出たら

数(画像)-数(いちにさんなどの音)-数(123などの記号)の一致

数(画像)のカウント、分解、合成トレーニング

視覚的ワーキングメモリーの強化


-並行して

カウントボードや計数表などの計算ツール使用

裏紙を使う習慣付け

宿題の量の調整

読書(黙読)・音読ができない

-最重要

視覚の土台を作るトレーニング(体)


-芽が出たら

視覚認知、特に画像の群化、眼球を上下左右に動かす、遠近ピント合わせ

デコーディング(文字を音にする、一文字から伸ばしていく)

視覚的ワーキングメモリーの強化


-並行して

デジタル教科書、読み上げアプリ、輪唱

学校音読に対しての合理的配慮の申請

家庭でできる、読み聞かせや映像学習教材の紹介


注意!

音読ができないお子さんは、高確率で英語が壊滅的です。日本語に比べて英語の発音は種類が多いため。英語の母音は15種類あり、例えばcakeをカケと読んでいると、英語文章を全く理解できません。

音読だけだから小学校が終われば何とかなると思わないようにしましょう。特に大学進学を希望する場合は、早期解決がおすすめです(大学は英語単位が必修のため)

困りごとの根本原因について 解説

幼児・小学生・中学生ページの困りごとの原因一覧とリンクしています。

A 首と腰の発達

首腰が発達からB〜Iの発達がスタートするため、B〜Iのすべてに直接影響が出ます。

まずは、内股(足でハの字)で前後左右にジャンプしてみましょう。ジャンプしたときに上半身にこわばりや崩れが見られる場合は、首と腰の未発達に該当します。体と脳が幼く、毎日の生活に不便が出ていることでしょう。また、良い姿勢で座り続けることがつらいはずです。

首腰を年齢相応に適正化させて、B〜Iの発達スイッチをONにしましょう。

B 視覚認知

一般的な視力の他に、さまざまな視覚スキルが必要です。一点を見つめ続ける、目で上下左右にものを追う、奥行きのピント合わせ、両目で見る、まぶしさ(虹彩の調整)、首を振っても視点を動かさない、図をまとまりでとらえる、などの項目があります。

まずは視覚の発達スイッチをONにしましょう。視覚は脳の発達に影響します。

C 聴くスキル

音が鳴っている方角・距離・音の高さなどの様々なセンサーがあります。センサーが育つと、聴く→考えて反応する、の流れがスムーズになります。まずは聴くセンサーの発達スイッチをONにしましょう。

また、周囲の話しかけかたで、本人の反応がすぐに変わります。ご両親にコツをお伝えします。

D バランスと空間認知

主に漢字の習得に影響がでます。字の記憶ができない・書くたびに字が変わっていく・一文字も写し書きができない、など重症度はさまざまです。おおむね字の画数に連動して困りごとが増えます。また、算数の図形問題や、人の表情を読む能力にも支障が出やすいです。発達のスイッチをONにするトレーニングと同時進行で、別回路から字などを習得する方法を身につけていきましょう。

E 理性と実行力(脳の前頭葉)

やるべきことをタイミングよく完結することを担当する脳です。理性・優先順位・集中など。五感+αの刺激で育っていきます。

眼と耳が適正化しはじめたら、運動やボードゲームを使って伸ばしていきましょう。

F 内分泌

睡眠・身長の伸び・気圧変動にともなう感情の不安定など。首の上下運動にかかる反射と関係が深いとされています。

G 手先のコントロール

乳児期の哺乳にかかわる反射が残っていると、指が動きにくいです。指のマタで鉛筆を握る傾向があります。書くと疲れやすい、文字がナナメにとがる、マスからはみ出るなど。

発達スイッチをONにしてから、リハビリのような運動を少しずつ行っていきます。

H 感覚過敏・感覚鈍麻

首と腰の発達(A)と直結しています。音への過敏、まぶしさの過敏、触られることや服への過敏など。疲れやすい、集中できない、パニックなどの症状が出ます。過敏でつらさがある場合は、お助けグッズやラクな方法を一緒に試しながら、過敏の適正化を待ちましょう。

I 左右の脳の発達のかたより ASD/ADHD

首と腰の発達(A)と直結しています。たとえば左脳優位だとポジティブ、右脳優位だとネガティブなどの特性があり、モチベーションポイントや理解・記憶の仕方も強み弱みが顕著に出ます。特性にあった勉強方法を一緒に探していきましょう

凸凹に合わせた学習方法

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