今回は『位牌』についてご紹介したいと思います。
今回は『位牌』についてご紹介したいと思います。
位牌を安置する意味は、日本古来の依代(よりしろ)という考え方にも大きく関係があるとされています。依代とは、樹木や岩石などに神霊が宿るという日本の伝統的な習わしです。この習慣と中国から伝来した、死者の霊の依り所として存命中の位官や姓名を札板に記すという習俗が合わさったものが現在の位牌であると考えられています。その成り立ちから、位牌は故人やご先祖を模した、あるいは魂を宿した供養の対象という重要な意味を持つようになりました。
浄土真宗では、「全ての人は阿弥陀如来に導かれ極楽浄土へ導かれる」と考えます。魂は亡くなってすぐにこの世から離れ、成仏してしまうため死者の霊の拠り所は必要がないのです。浄土真宗では位牌の代わりに法名軸や過去帳が使用されます。どちらも故人を偲ぶことができるので、位牌の代わりになるものが欲しいという方は相談してみてください。
素材に檜などが使用され、塗りを重ねて黒く重厚に仕上げた位牌です。
彫刻や金粉、金粉などの塗料で装飾されているものから、ウレタンなどの樹脂塗装を用いたものまで、幅広い種類のものが存在します。
この塗り位牌が一般的です。
蒔絵位牌は漆の表面に美しい模様が蒔かれた位牌です。現代的なデザインの仏壇にも合うよう、様々な絵柄が存在します。