「なぜかいつも疲れている」
「マッサージしてもすぐに肩がこる」
「心が晴れないまま、毎日をやり過ごしている」
こうした心や体の重だるさの根っこには、
実は見逃されがちな**“感情”と“思考”の絡まり”**が潜んでいます。
抑圧された感情とは、本当は感じているのに、感じてはいけないと思って心の奥にしまいこんでしまった気持ちです。
たとえばこんな感情たち:
本当は悲しかったのに「平気なふり」をした
怒りたかったけど「我慢」した
寂しかったのに「そんなことで寂しがる自分がイヤ」だった
助けてほしかったのに「強がって笑って」やり過ごした
そしてそれらを押し込めた結果、出てくるのが――
「私はダメだから…」「どうせわかってもらえない」などのネガティブな思考パターンです。
実はこの二つ、互いに絡み合い、悪循環を生み出しています。
たとえば――
小さな頃に「怒ってはいけない」と思い込んで怒りを抑圧した →
怒る自分=悪だと感じる →
「私はわがままなのかも」とネガティブな思考になる →
また怒りを抑える →
心にモヤモヤがたまる…
このように、「感情を感じることへの恐れ」が、否定的な自己イメージを作り、
さらに感情を抑圧する――というループに入ってしまうのです。
抑え込んだ怒り → 肩や首の緊張、頭痛に
言いたかったことを飲み込んだ悲しみ → 胃の痛みや喉の違和感に
不安や寂しさ → 呼吸の浅さや慢性的な疲れに
感情は“エネルギー”です。
感じきれなかった感情は、やがて身体のどこかに詰まりをつくるのです。
感情とネガティブ思考が絡まってしまっている状態では、自分でも何が本当なのか、どうしたらいいのかが見えなくなってしまいます。
まずはこの2つを「別のもの」として、少しずつ整理していくことが大切です。
今のこれは“思考”なのか、“感情”なのか?
この考えは、本当に自分のもの?それとも昔から刷り込まれてきたもの?
この気持ちは、どこから湧いてきてるんだろう?
そんな風に、自分の内側をやさしく、ジャッジせずに見つめてみることが、“心のほどける第一歩”になります。
とはいえ、自分ひとりでこの絡まりをほどくのは難しいものです。
とくに、長年感情を抑えてきた方にとっては「何を感じているのかすら、わからない」と感じることもあるでしょう。
そんなときに助けになるのが、身体の緊張をゆるめながら、心にやさしく寄り添うセラピーです。
たとえば、音叉の振動を使ったオンサ心理療法では、
体に響く音のエネルギーとともに、心の奥にしまっていた感情にそっとふれる時間を持つことができます。
体がゆるみ、感情が流れ始めると――
そのとき初めて、ネガティブな思考のパターンにも変化が起こりはじめます。
私たちはみんな、「感じてはいけない」と思い込んできた感情と、
「こう考えなければならない」と縛られてきた思考に、ずっと支配されてきました。
でももう、それを手放してもいいのです。
あなたの心と体は、
「そろそろ、ほんとうの自分に戻りたい」と静かに伝えてくれているのかもしれません。