奥多摩秘境の会 2023年活動報告

         NEW!!   2023年11月29日 (水) 青梅の森〜小曽木の森〜霞丘陵を経て東青梅駅

今回は秘境の会から1名、これまで秘境を歩くに参加された方6名の計7名が参加した。 

9時に青梅駅に集合し、七兵衛地蔵尊や金毘羅神社を見ながら青梅丘陵ハイキングコースに出る。

第一休憩所ではスカイツリーや新宿方面なども見られた。青梅の森に入り静かな道を歩く。ここにも2か所ほど展望台がある。

おにぎり岩というチャートでできた岩を見学し、一般ルートを外れた道に入る。玉川大学の動物調査のカメラがあるところから、道なき道を下りしばらく行くとムササビの巣箱が2個あり、ムササビ広場に出た。ここはもと谷津田で今は湿地帯になっていて、ヨシ狩りなど水生生物保護の活動を行っている。ここから里山の風景を楽しみながら天寧寺坂通りに出る。

しばらく歩いてから厚沢通りに入り、すぐに小曽木の森に入る。下っていくとまた以前谷津田だったところに出る。ここはかなり奥が深く人もあまり入っていない。水は少し流れていて、網でガサガサやってみると、ヤゴや小さなエビやカニのようなもの位は見つかる。夏は草がぼうぼうで入れない。しかしお茶がかなり植えてあるので、以前は人が入っていたことがわかる。ほどなく民家が見えてきて小曽木の集落に出る。ここも里山の風情だ。小曽木市民センターでトイレを借り昼食にする。


午後は一つ峠を越えてまた厚沢通りに出る。ホタルの出るという小川沿いの集落を見ながら森に入る。ここもあまり人が入っていない道だ。ここを登りきると、左側は立正佼成会青梅錬成道場という立派な施設のある場所に出る。右側は霞丘陵ハイキングコースという道標がありそちらに入る。ここは整備された歩きやすい道になっている。途中プラタナスの木が何本かあり、落ち葉がたくさん落ちていた。この先は霞丘陵自然公園で、展望台のところでは松のてっぺんにオオタカが止まっているのが見られた。春にはオオタカの営巣が見られ、カメラや双眼鏡を持った人が多く見に来る。また春はツツジ、初夏はアジサイが咲き、最近見かけなくなった松林もある。ヒガンバナ畑もあり、今は緑の葉が出ている。この隣が塩船観音寺でちょっと立ち寄った。ここはツツジが有名で、5月にはツツジ祭りがある。


山門近くのイチョウの黄葉が見事だった。この後東青梅駅まで歩いて3時頃解散。晩秋の一日を楽しむことができた。


    2023年10月28日(土)奥多摩・青梅の秘境を歩く⑭ ウスバ尾根~川苔山

開催日:令和5年10月28日(土)

開催場所:奥多摩町

主催者:森林インストラクター東京会(奥多摩秘境の会)

一文紹介:川苔山への静かなルートを歩く

記事

 今回は全員で6名の少人数で奥多摩駅に集合。

川乗橋でバスを降り川乗林道を歩く。竜王橋の先で右に入り、ウスバ尾根に取り付く。

人工林の中の急な道をジグザグに登っていくと、やがて傾斜は緩やかになり、道は不明瞭になる。

地図には尾根通しのルートが載っているが、道は南面を巻いているので、そちらに入る。


上り下りのあまりないトラバース道だが、右側が切れ落ち、砂利で滑りやすく歩きにくい。

道もだんだんわかりにくくなってくるが、まもなく看板のある広い道に出た。

小屋の跡と思われるものが2か所ほどあり、以前かかなり人が入っていたのだろうと思った。

川苔山周辺の紅葉がきれいに見える。しばらく行くとウスバ尾根との古て字が読みにくい標識があり、

Uターンぎみにそちらに入る。

この道は広くて歩きやすい。やがて川苔山に続く急峻な尾根の下に出る。

ここにも古い標識があるが字は読めない。

下からも尾根が上がってきていて、多分尾根通しに登ってもここに出るのだろうと思った。


ここからが最大の難所で道はなく、這いつくばるようにしてこの尾根を直登しなければならない。

歩きやすいところを選びながらゆっくり登る。

皆さん大丈夫かと思ったが、遅れる人も弱音を吐く人もなく、健脚でびっくりした。

いったん緩やかになるがまた急になり、ここを越えると急登は終了する。

あとは紅葉の始まった気持ちの良い道をしばらく行くと、テープが張ってあり、

百尋の滝からの一般道に出た。ここからひと登りで川苔山頂上に到着。

ここで昼食にした。


曇っていて展望はきかなかったが、周囲の木々は色づき秋の深まりを感じた。

舟井戸まで下り、このまま下る予定だったが、皆さん体力に余裕があり、

鋸尾根のほうに行くことになった。


酒井さんに先頭を代わってもらう。


急峻な下りで岩場もあり、初心者には難しいコースだが、難なく下って大ダワに出た。

さらに瘤高山に登り、杉の殿尾根を下って鳩ノ巣駅に出た。途中、センブリやリンドウが咲いていた。


その他セキヤノアキチョウジ、ヤクシソウ、ヤマゼリ、ユウガキク、シラヤマギク、コウヤボウキ、

ノハラアザミなどが見られた。かなりハードなコースだったが、皆さん健脚で充実した山行となった。

 

スタッフ:小太刀健、酒井頼一

センブリ

リンドウ

ウスバ尾根 登る

ウスバ尾根上部

川苔山にて

瘤高山にて

 2023年9月21日(木)奥多摩・青梅の秘境を歩く 石神駅~石神林道~こぶしの森

秘境の会からの参加者はなかったが、これまで秘境を歩くに参加された方4名が参加いただいた。天候は曇り。


まずは石神社にお参りし、どこから水が流れ出すのかわからない不思議な岩を見学した。

石神林道に入る。ミズヒキ、キンミズヒキ、ハグロソウなどが見られ、青っぽい光沢のあるシダも見られた。

広い林道から道はだんだん細く急登となり、ひと登りでハイキングコースに出た。

すこし歩くとハイキングコースを外れ、こぶしの森への道に入る。人はあまり入りそうになく、

道の不明瞭なところもあるが、

静寂のなか、山歩きが楽しめる。ただあまり展望はきかない。

ここでも、ナラ枯れ病が進行し、枯れ木が多く見られ、株元から粉(フラス)が出ている木が多い。

 青梅市内の公園でもナラ枯れは数多く見られる。私がシルバーで働いている公園でも、

たまに伐採業者は入るがほとんどで、そのままになっている。

 青梅市も対策を考えていると思うが、伐採費用が高いのでなかなか思うようにはいかないのだと思う。

道の踏み跡をたどってくだり、またもやこぶしの森に出た。ここは広場になっていてる。

この広場のこぶしは枝が水平に広がるような樹形になっている。ここで昼食にした。

水平の枝にこぶしも花の咲くことを想像するのも楽しみだ。。


その後、私の体調が悪くなり、参加者の皆さんには申し訳ないが、昼食後のの予定はカットしてしまった。

参加者の方には迷惑をかけてしまったことが悔やまれる。

                             (小太刀 報告)

奥多摩青梅の秘境を歩く⑬ 霞丘陵~小曾木の森 

開催日:2023年4月16日(日)

開催場所:青梅市


主催者:森林インストラクター東京会所属「奥多摩秘境の会」

一文紹介:春の丘陵や森で自然観察



青梅市内の丘陵や森の自然観察を楽しみながら歩くことを目的として実施した。

 

天気は曇り空で参加者は10名。東青梅駅に集合してバスに乗り、岩蔵温泉で下車、少し歩いてから霞丘陵に入った。ハイキングコースになっていて、塩船観音寺まで続いている。

 

最初は少し急登だが、やがて広い平坦な道になりのんびりと歩ける。スミレが多く、マキノスミレ、ニオイタチツボスミレ、フモトスミレ、ニョイスミレ、ノジスミレなどが見られ、ヒメハギも見られた。ただ一週間前の下見時と比べると、スミレはかなり少なくなっていた。

 

七国峠で休憩し岩蔵街道に出た。霞丘陵から分かれて立正佼成会青梅錬成道場という立派な施設の敷地に入る。敷地にはフデリンドウが咲いていました。敷地を抜け田んぼに降りる所に、イチリンソウ、ニリンソウ、ヤマエンゴサクなど多くの花が、今を盛りと咲いていた。


田のなかの道から尾根をひとつ越えるかたちで進むと、厚沢通りという道に出た。ジュウニヒトエやキンポウゲが見られた。

また山道に入り少し登ると模型飛行機の練習場があり、ラジコンでミニヘリコプターを操縦する光景を見ることがきた。

見学しながら昼食とした。

 

 その後、あまり人の入っていない森に入る。細い踏み跡をたどると、道が広くなり鉄塔に出た。この先は道もあまりはっきりせず、急斜面を降りたところが湿地帯になっていた。

生物がいそうな気がして前に1,2回網で探したが、ヤゴ位しか見つかなかった。橋が架かっているが、腐朽して渡れそうもないので、くつが汚れないようにレジ袋をかぶせて通過した。急坂を登り返して道なき道を行き下ると、青梅六中のグランド前に出た。


近くに小曽木市民センターがあり、トイレ休憩にしました。ここから集落の先に入ると、山里といった風情となった。さらに昔、谷津田だったところに入る。湿地帯で水流もあり、生き物観察をしたくなる。湿地帯の沢道はずっと奥まで続いてくが、沢から離れてしばらく行くと、再度、厚沢通りに合流した。車道を歩き東青梅駅に戻りました。参加者の方が途中、筋肉痛で足が痛くなった方がいましたが、全員無事に到着。雨にも降られることもなく、春の一日を楽しむことができた。


スタッフ:小太刀健、宮崎精励

参加者:10名


ニオイタチツボスミレ

ヒメハギ

フデリンドウ

マキノスミレ

ラジコン練習場

湿地帯を横切る