日時:9月16日(金)18:00~20:00(開場17:30)
会場:Okinawa Innovation Lab(株式会社みらいおきなわ1F)
来場者数:46名
DX推進人材育成プログラムの初回開催からちょうど1年。半年間の濃く、熱いプログラムに参加し学んだ仲間たち。
念願の「リアルの場」に集い、1周年を祝うとともに、一緒にDXに取り組む仲間たちにも参加していただき、研修メンバーの枠を越えた沖縄DX推進の交流の場を創出する。
司会:KDDI 栗木隆太朗さん
登壇慣れしている栗木さん。登壇者の合間にもコメントやフォローを入れてスムーズな進行を行っていたのが印象的でした。
はじめの挨拶(事務局長):JTA 森祐也さん
昨年のこの日からスタートした、熱く濃いDX講座を振り返りました。また、新型コロナの感染状況や台風と、ぎりぎりまで悩みながらも、「リアル開催」ができたことや、多くの方が参加していただいたことを喜びつつ、DX仲間との交流会を楽しんでください。といったご挨拶でした。
G-gen(ジージェン) 又吉 佑樹 さん
DX推進のためのクラウド活用
リアル交流会を開催すると決まったときに一番に手を挙げ、東京から来沖してくださった又吉さん。会場の皆さんへの問いかけも交えながら、Google Cloudを活用したDX推進についてのお話をしていただきました。
データ分析の目的は課題を解決するための「手段」であること
Google Cloudのデータ分析基盤について「コールセンター」の事例紹介
ランニングコストも抑えられて迅速にシステム構築ができるって、魅力的ですね。
G-genさんのブログはこちら ⇒ G-gen「Tech Blog」
各企業のDXの取り組みについて発表していただきました。
ゆがふホールディングス 仲宗根 英範さん
DXを目的にしない、DX推進
DX講座で学んだことを仲宗根さんなりにまとめ、経営陣にDX推進を持ち掛け、仲間を募って取り組みを始めたそうです。
途中でDXが目的になりかけてしまったものの、前田産業なりのDXを考え軌道修正。スケジュールを引いて取り組んだ事例です。
取り組みの内容の見える化
役員への説明会
現場のリアルな声を聴く
実行までのスピード感も大事
今現在、仲間も増え、案やリクエストが出始めて変革の兆しが出ているんだとか。
さて、3年後どうなっている?(問いに続く)
沖縄セルラー 米須 大尊さん
ジョン・レノンとDXと私
放送作家の経歴をお持ちの米須さん。タイトルが気になってた方も多いはず。(コピーメカ)
キャッチコピーの形式や文言をデジタル化して組み合わせるといったDXもあるんですね。
フリーアドレス化に伴う位置可視化システムを導入した際のDX推進の事例です。
周囲の「そんな言い方しなくていいぢゃん」という声と日々戦うDX推進担当。それを「応援の声」にするための普及活動を行ったそう。
部下目線での呼びかけ
他ツールを組み合わせる(お知らせ機能)
つまり「キャッチーと共感」の組み合わせ!
あなたならどう呼びかける?(問いに続く)
おきなわサービサー 仲里 直哉 さん
おきなわサービサーDX推進への挑戦
創業23年。去年よりDXの取り組みをスタートさせ、段階的に進めているそうです。
デジタイゼーション(リモートワーク等)
デジタライゼーション(RPA等)
そして、新規事業「M&A事業承継ビジネス」のDX実装(Webプラットフォーム構想)に取り組み中。その構想の3STEPは以下。
CRMシステム導入
営業活動(マーケティング)
関係先とのデータ連携
現在、フローの見直し、関係各所の理解、デジタルリテラシーの向上などに奮闘中。
さて、実際にお客様が後継者問題を相談しやすくするにはどうすればいい?(問いに続く)
3組の登壇者から出された「問い」について、課題解決策を各チームで考え、そのアイデアを3分で発表していただきました。
チーム①&② 「ゆがふホールディングス」課題解決担当
問い:2025年あなたは沖縄のリゾートホテルに宿泊しました。そのホテルのDXの取り組みにあなたは感動しました。なにがあった?
チーム③&④ 「沖縄セルラー」課題解決担当
問い:どうすればDXの普及、浸透ができるだろうか?自分の周りのDX事例を「キャッチーと共感」で他人から良いねをもらう呼びかけ方を考える
チーム⑤&⑥ 「おきなわサービサー」課題解決担当
問い:M&A仲介事業者としてのブランディング向上策をお考え下さい
それぞれ6~7名のチームで、問いの解決策を考えます。付箋を使ってアイデアや課題を書き出したり、PCやスマホを使って調べたり、熱い議論を交わしたり、悩んだり…
皆さん積極的に意見を出し合い、問いに向き合っている姿が印象的でした。
チーム①
「カスタマージャーニー」を基に課題を解決!
まず、ホテルの「ここを改善してほしいな」と感じていることを付箋に書き出し、その課題に対して議論したそうです。
各部屋に1台、AIを搭載した「ルームコンシェルジュ」がいたらいいな。という結論に。施設の案内やレストランの予約などをおこなってくれます。また、お客様の感想をきいて、そのデータを収集してその声を活用していくという、ホテル側のメリットも。
コンシェルジュがお客様もホテル側の悩みもすべて解決してくれる!って素敵ですね。
チーム②
早速「コピーメカ」を活用して、素敵なキャッチコピーを発表!
ゆがふホールディングスで、あなたの人生が、変わったらすいません
お客様のストーリーを4つのフェーズに分け、
お迎え(お客様の嗜好を収集・分析)
アクティビティ(嗜好に沿ったプラン)
お見送り(思い出に浸れるプラン)
リピート(前回のデータを活用)
情報をデジタル化して活用。「人と人とのつながり」を一番大事に考えたDXの提案でした。
チーム③
DX推進の失敗例をもとに、どういう声かけがよかったのか?を寸劇を交えてご紹介。
(失敗例)
社長:DXやろう!DX頑張ろう!
社員:私の仕事はそんな簡単なものじゃない!
(いい例)
DX担当:残業を減らす仕組み使ってみない?
社員:それいいですね!使ってみたい!
つまり「100のキャッチーな言葉よりも、1つの楽な実績を見せること」なのではないか?といったDX推進の極意?の提案でした。
チーム④
DXの取り組みにおいての巻き込みは、社員が何に困り何を求めているのか?現場でヒアリングが大事。さまざまな思いを抱えている人がいる中で、わくわくしている人から段階的に巻き込んでいこう。という想いでキャッチコピーを考えたそうです。
(社内向け)
社内に小さなコンサル会社をつくる。クライアントは社内にあり。
会社の未来を作る。ファーストペンギンになろう!(社長もYESって…)
(個人向け)
一本釣りに来ました。
もっとまじめに巻き込みをしましょう
力強いキャッチコピーですね!
チーム⑤
あまたいる競合の中で「おきなわサービサー=M&A」として認識してもらうには?個性とは?という観点で考えたそうです。
実際にM&Aを行って成功した事例を紹介
伝統工芸などの分野にピンポイントでアプローチして悩みを解決
出てきたアイデアの全てに通じていたのは
「よりそう」というキーワードでした。
自分の子供のように育ててきた事業を手ばさなければならなくなった。その気持ちに寄り添い行動し続けることが、おきなわサービサーのブランディングにつながるのでは?とのこと。
「デジタルで解決」だけではない、気持ちに「よりそう」こと。大切ですよね!
チーム⑥
「事業継承をするということは、生きるということ」(byコピーメカ)
この事業のターゲットは60歳以上の経営者が多く、その人たちに「事業承継の必要性に気づいてもらう」には?つまり、どうリーチしていくか?を考えたそうです。
必要性に気づいてもらうためには…
助けられたストーリーを語る
事業継承に失敗した事例(危機感)
成功した事例
それを高齢者が見る媒体に集中してプロモーションを実施し、メディアに取り上げてもらう。
もちろん、地道に経営者が参加するコミュニティの活用も大事です。といった提案でした!
沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO) 兼村光さん
DX講座の「CX・EX・グランドデザイン」の回を振り返りながらのお話。
これからのDXの時代はVUCA。今回の登壇企業は「組織の変革」をしながら取り組んでいること。また、WHY、HOW、WHATのゴールデンサークルの中で、WHY(人間でなければできない領域)があってこそ、HOW、WHAT(テクノロジーで置き換えられる領域)がある。どうすれば私たちは幸せになるのだろう?を考えながら邁進してくださいとのことでした。
さいごに、講座で学んで熱い思いで社内で頑張っても理解が得られない「気持ちの賞味期限」があること、それを切らさないためにも、このような情報共有会は継続して頑張ってください。と激励の言葉をいただきました。
wakuwakuの「W」!皆さんいい笑顔です!
第一部終了後、参加者の皆さんにアンケートを行い、29名の方にご回答いただきました。おおむね満足いただけました。
リアル交流会の内容について、満足できましたか?
今後の交流会参加について、今後も参加したいですか?
現在、または将来の業務との関連について、役立ちそうですか?
DX推進について楽しそうだと思いましたか?
参加者コメント(一部抜粋)
【参加者の感想】
いろんな方の話を聞くことができてよかった。
ワークショップがとても楽しかったです。
大変勉強になりました。また、積極的にDX推進していこうと気持ちになりました。
参加メンバーの他の皆さんの発表も聞いてみたいです
充実感があり、あっという間に時間が過ぎていました、、、!
本日も沢山のワクワク感と学びを得る事が出来きた貴重な時間となりました。
様々な業界・業者の方とお話ができる素敵な機会を頂けて、とても感謝しています
【交流会に期待すること】
毎回新しいワクワクが欲しい!
新たな出会い
今後も是非また開催してほしい
企業同士でコラボしたい
ぜひ、DXの事例発表を県の事業でも!
日時:9月16日(金)20:30~
会場:MUSIC STATION 6階
参加者数:42名
日本郵便 幸地孝行さん
沖縄県産業振興公社 友寄紳一郎さん
第2部をおおいに盛り上げてくださったお二人。
幸地さんの軽快トーク&盛り上げっぷりはお見事!翌日は声が枯れていたんだとか…
友寄さんは進行表やダーツゲームののルール・得点集計の仕組みを作ってくれました!
DXなワクワクをありがとうございました!
トーマツ 武藤航平さん
開会のご挨拶は、マネージャーに昇格された(Eight情報)武藤さん。
機材トラブルに見舞われたものの、しっかり場をつないでくれました!
らんの里沖縄 内田 晴長さん
甚兵衛姿がお似合いすぎる内田さん。骨折にも負けず参加&乾杯まで引き受けていただきました。地元のお話しで盛り上がり…? 乾杯🍻
久しぶりの方や初めましての方。近況報告や仕事の話など、席を入れ代わり立ち代わり、ダーツや飲食を楽しまれていたようです。
パーティー仕様の店内の雰囲気も相まって、ワクワク・ワイワイと盛り上がりました。
チームごとに自己紹介。1人1本だけダーツを投げ、合計点が高いチームが優勝!優勝チームには豪華賞品と「締めの挨拶」権利をGet!
Eチーム(具志堅さん、米澤さん、上原さん、喜納さん、石渡さん)
最後の得点倍増チャンスで見事逆転優勝!
優勝賞品:デジタルギフトカード
各種デジタルギフトカード。DXにちなみ各種デジタルツールを使いこなしちゃってください!
みらいおきなわ 砂川さん
ダーツ景品のウラ?の大当たり「締めの挨拶券」を見事に引き当てたのは砂川さん。
第1部の会場提供に、最後の締めに…とありがとうございました!
「おきなわwakuwaku-DX交流会 リアル開催」が無事に開催できてよかった~!
2022年2月。「DX推進人材育成プログラム(DX講座)」が修了し、3月には有志のメンバーで「おきなわwakuwaku-DX交流会(おきwaku-DX)」が発足。以降、毎月オンラインで定例交流会として、DXをテーマとした「OST (オープン・スペース・テクノロジー)」などを取り入れた情報交換や交流会を実施してきました。DX講座ではご時世柄、オンライン開催が多かったため、今回の「リアル開催」は「おきwaku-DX」発足当時から目標の一つとして設定されていました。今回ついにそれが実現でき、喜びもひとしおです。
参加者の方からも「リアルの場で、研修メンバーはもちろん、そこから新たに出会いがあり交流できてよかった」といった声がありました。また、DXに取り組んでいる企業の発表や、ワークショップにおいても、レベルの高いディスカッションができ、各チームの発表を聞くことでお互いにワクワク刺激になったかと思います。その結果「また参加したい」という声が多くありました。
第2部の交流会でも、歓談やゲームを通して多くの方とコミュニケーションをとれていたように思います。第1部とはまた違ったワクワクを楽しんでいただけたかなと感じています。
その一方で、今後の開催に向けての課題もありました。特にワークショップの内容や進行について、テーマの深堀り、ファシリテーションが必要であること。つまり、参加者が「ワクワク」しながらDXについて考え、議論し、答えを導き出せるような環境づくりがかなり大事であることを認識させられました。また、準備不足だった点もあり、運営側としても課題に気づけるいい機会となりました。次の開催までにブラッシュアップしていきたいと思います。
沖縄県内のDX推進はまだまだ課題を感じることもありますが、今回登壇いただいた企業様のように、壁にぶつかりながらも社内のメンバーを巻き込み、DXを推進している仲間がいる。また、社外にも刺激しあえる仲間がいる。これからも去年の濃く熱いDX講座で学んだことを活かし、このような機会を設け、切磋琢磨していきたいと思います。
最後に、この会の開催にあたり、登壇に手を挙げ、スケジュールを調整して参加し、また、快く運営の協力をいただいた皆さん。本当にありがとうございました。毎月実施しているオンラインでの交流会にも、ぜひ参加していただければと思います。
イベントへのご参加、大変ありがとうございました。
少々不手際もあったものと思いますが、皆様楽しくご参加頂けたことを大変うれしく思っています。
今後も引き続き活動を継続し、ワクワクな交流を促すことで、沖縄県の発展に寄与できればと思っております。
【今後の抱負】
良いところは伸ばし、悪いところは悔い改め、
継続は力なりをモットーに活動を続けていきたいなぁ
ご支援・ご協力
おまけ。