私たちおばけの連判状は、2016年に京都市立芸術大学の移転先の地域で同学の学生たちによって開催された『Open diagram』という展覧会の企画メンバーが元となっているグループです。
『Open diagram』は、移転先の地域に芸術大学という別の背景をもった組織・施設が入っていく状況に対して当時の学生達が反応をした展覧会でした。
その後、地域に入って制作することや考えの違うアーティストたちが協働すること自体について再考し、グループ展以外の活動形態を模索していきました。
メンバーが入れ替わり、名称が「おばけの連判状」になり、現在は「マンガ」を制作し、冊子にして販売するという形態で活動を行なっています。
私たちは、グループで役割分担をして一つの作品を作っているのでもなく、ひとりひとりが別個の作品を作って一つのパッケージにまとめるのでもない協働の方法でマンガを制作しています。
まず、それぞれのメンバーがマンガを描きます。これを「オリジナル」と呼びます。この「オリジナル」のコピーをとり、そこに描き足したり、切り貼りしたりすることで改変します。これを「アンサー」と呼びます。「オリジナル」と「アンサー」をセットで冊子に掲載しています。これが『おばけの連判状』の基本的な作りです。
「オリジナル」とそれに対する「アンサー」を繰り返し、ある程度のページ数がたまると冊子化します。ある「オリジナル」に対しての「アンサー」が、時間を置いて描かれることもあるため、必ずしも対応する「オリジナル」と「アンサー」が同じ冊子に載っているとは限りません。「おばけの連判状」になってからのメンバーは初期が5名で、少しずつ増えています。冊数を重ねると意外なタイミングで意外な「アンサー」が描かれるかもしれません。
冊子は、イベント時や委託販売先でサンプルを立ち読みできるようになっていますのでもし興味をお持ちになれば、足を運んでみてください。
メンバー
掲載情報
SNS
眞野俊佑
vol.2