今回開催する「地球惑星科学 学生と若手の会」では、最先端の地球惑星科学研究にまつわる様々な分野の講師の方々を招待し、講演いただく予定です。さらにそれらの内容を踏まえたグループディスカッションを企画しています。
このイベントを主催するNYS事務局は,様々なバックグラウンドを持つ学生・若手研究者が集い、地球惑星科学の諸問題を意識し、これからの課題を考えることを目的として、講義や参加者主体のグループワークなどを企画しています。
本組織は特定の学会に属していないため、学会や組織を超えた交流を築くことが出来るのが大きな特徴です。参加者同士が交流を深め、今後の地球惑星科学の発展につながるようなイベントにしたいと考えております。
地球惑星科学の将来について語りたい方、自身の研究について語りたい方、友達を増やしたい方、ぜひ、奮ってご参加ください!!
(2017年10月29日現在。暫定スケジュールですので、変更する場合があります。)
講演者が決定しました!講演内容等は随時更新していきます!(2017年10月29日現在)
講演タイトル「大量絶滅が起きたとき、海はどう応答したか」
講演者紹介: 日本やニュージーランドの深海堆積物を対象に、史上最大規模の大量絶滅が起きたペルム紀後期からその回復期に当たる三畳紀前期にかけての地球表層環境変動を、地質調査や微化石、化学分析といった多角的なアプローチを用いて研究されています。
講演タイトル「完全無人による超広域高速海底マッピングの実現」
講演タイトル「どこにでもあって得難かった窒素:それを手にした人類がもたらす地球システムの撹乱」
講演者紹介: 人間活動が窒素循環にもたらす影響、また、気候変動など、その結果生じる多様な環境影響の解明に取り組まれています。気象予報士や一級小型船舶操縦士などの資格を有し、自ら極地までサンプル採取に赴く"探検家"な一面も。国際的な窒素収支評価や管理システム構築を先導するお一人としても、ご活躍されています。
講演タイトル「海と宇宙の深い話:2050年までの地球外生命探査科学」
講演者紹介: 宇宙塵およびその母天体である太陽系小天体に関する探査・実験・分析・観測・理論研究の融合から、惑星系、地球型惑星、生命前駆物質の起源と進化の研究に取り組まれています。
講演タイトル「プレート境界断層の物質科学」
講演者紹介: 長期・短期的時間スケールで水や物質が大規模に移送されている場であるプレート沈み込み帯の変形・物質循環の素過程を深海掘削・海洋探査・陸上調査を駆使して研究に取り組まれています。
小森純希さん 東京大学大学院理学系研究科 M2
講演タイトル「関東地震を読み直す」
講演者紹介: 相模トラフで発生する関東地震が、過去1万年間に、いつ、どのように繰り返し発生してきたのかを、地質学、地形学、地球物理学といった複数のアプローチから解明することを目的として研究されています。
講演タイトル「地球生命科学と浮遊性有孔虫〜PaleoとModernの狭間で〜」
講演者紹介: 浮遊性有孔虫と地球海洋環境の相互作用の理解に向けて、現生種の生態から化石個体の同位体組成に至るまで、幅広い観点から研究をされています。
田村知也さん 筑波大学大学院生命環境科学研究科 D2
講演タイトル「地衣類は火山遷移プロセスに重要か?ナノスケールの観点から迫る」
講演者紹介: 伊豆大島をフィールドにサンプリングを行い、主に透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて地衣類 と溶岩の境界面で進行する相互作用を解析し、土壌生成プロセスの解明を目指す研究をされています。
野口里奈さん 東京工業大学理学院火山流体研究センター 研究員
講演タイトル「火星から探るミニチュア火山学」
講演者紹介: 手法や対象地域にとらわれない「惑星火山」の研究に取り組んでおり、「ルートレスコーン」と呼ばれる極小火山地形にとくに力を入れて研究しています。
昨年度の講演者情報はコチラをご参照ください。