教育プログラム
Educational Programs
Educational Programs
2019 年度
防災オリエンテーション〜まず自分、そして周りの人を守るために、奈教大生が知っておくべきこと〜
和田穣隆 (理科教育講座・教授)
笠次良爾 (保健体育講座・教授)
昨年度に引き続き、今年度も新入生オリエンテーションにおいて防災教育を実施することが、安全衛生委員会で決定されたが、さらに今後も継続して実施していく運びとなった。本オリエンテーションは、本学に入学して間もない新入生の防災意識向上を目的としており、近畿地区ならびに本学のおかれた地勢上のリスクと地震に対する備えが必要不可欠であること、災害医療の観点から発災直後に必要な最低限抑えておくべき自助と共助などについて学ぶ。自らの安全を守るだけでなく児童生徒の安全を守ること、さらに児童生徒に安全の守り方を教えることを学ぶ必要があることを述べてレクチャーを終えた。わずか30分であったが、昨年にも増して学生達は関心を示してくれたようであった。
開催日:平成31年4月3日(水)
時 間:13:30〜14:00
会 場:〒630-8528 奈良市高畑町
奈良教育大学講堂(パルテノン)
参加者: 学部新1回生 272名
修士新1回生 33名
教職大学院新1回生 12名
(上記は欠席無しの場合:実質300名程度)
2018 年度
防災について〜まず自分、そして周りの人を守るために、奈教大生が知っておくべきこと〜
和田穣隆 (理科教育講座・教授)
笠次良爾 (保健体育講座・教授)
本学に入学して間もない新入生の防災意識向上を目的として、地学を専門とする理科教育専修の和田教員が、近畿地区ならびに本学のおかれた地勢上のリスクと地震に対する備えが必要不可欠であることを説明した。続いて保健体育専修の笠次教員が、災害医療の観点から発災直後に必要な最低限抑えておくべき自助と共助について説明した。そして教員として世の中へ出ていくためには、自らの安全を守るだけでなく児童生徒の安全を守ること、さらに児童生徒に安全の守り方を教えることを学ぶ必要があることを述べてレクチャーを終えた。わずか30分であったが、学生達は関心を示してくれたようであった。
開催日:平成30年4月4日(水)
時 間:13:30〜14:00
会 場:〒630-8528 奈良市高畑町
奈良教育大学講堂(パルテノン)
参加者: 学部新1回生 272名
修士新1回生 43名
教職大学院新1回生 18名
(上記は欠席無しの場合:実質300名程度)
参考資料
オリエンテーションで実際に用いられたパワーポイント
・20190404LectureNSO.pdf ←(項目クリックでダウンロード)
・20180403LectureNSO.pdf ←(項目クリックでダウンロード)
理科教育講座防災野外体験活動〜もしも大学が避難所になったら!?〜
2018 年 10月13日(土)〜14日(日)、奈良教育大学グラウンドにおいて、平成30年度学長裁量経費の支援を受けた防災ワークショップ 2018が開催された。ワークシ ョップには、本学教員 5名、大学院生 2 名(他大学からの参加者1名を含む)、学部生 15名の総勢 22 名の参加者が得られた。初日は、13:00より避難所受付を想定した大型テント2張を本学グラウンドの入り口付近に設営し、参加者宿泊用のテント6張をハンドボールコート横の芝生に設営した。次いで、学内から集めたペットボトルによる簡易濾過装置を作成、市販の携帯濾過装置を用いた実習をとおして災害時の飲料水確保の方法についての講義が展開された。その後、奈良実習園に移動し、堆肥置き場を利用して、縦 1 m 横幅 30 cm 深さ 70 cm の穴を掘り、目隠し用のブルーシートを設置することで、3つの公衆トイレ設営を行った。また、炊き出しに必要とされる道具として、実習園に保管しているキャンプ用品、一斗缶やドラム缶を探し出し、これらをリヤカーに搭載し本学グラウンドに持ち帰った。炊き出し訓練では、米5 kgを炊飯し、カレーを調理した。夜間には、奈良県避難所マニュアルや本学防災マニュアルに関する学習を行い、本学マニュアルの問題点の抽出と議論を行った。二日目には、炊き出し訓練において、米5 kgを炊飯し、豚汁を調理した。学内ツアーでは、附属小内に設置された備蓄倉庫や非常用自動販売機の場所の確認、災害が発生した場合の避難経路の確認を行った。参加者にとっては、模擬的な避難所運営を通して、自助・共助の基本を学び、災害時に想定される様々な状況を考える良い機会となった。(奈良教育大学 石田正樹)
日程: 2018年10月13日(土)~14日(日)1泊2日
場所: 奈良教育大学グラウンド・奈良実習園
対象: 奈良教育大学関係者
主催: センター協働防災プロジェクト
参加費: 1,500円程度(飲み物代実費ほか)
参加者: 22名
行程
22018年10月13日(土)
13:00 集合 (趣旨説明と各自の自己紹介)
13:30 テントおよび避難所設営
15:00 水の確保法(ペットボトルろ過装置作成)
配布資料:「濾過器の作り方」
15:30 簡易トイレの作り方
公衆トイレ設営:縦 1 m 幅 30 cm 深さ 70 cm の穴を掘る。
目隠しの設営 (ブルーシートやロープを使用)
配布資料:「なっきょん災害サバイバル」Vol.3
16:30 釜の作り方・火の起こし方
配布資料:「なっきょん災害サバイバル」Vol.1
17:00 炊飯・炊事
炊き出し: 5 kg の米を大鍋で炊飯、カレー調理。
災害時を生き抜く食事学(タンパク質とビタミンの不足)
配布資料:「なっきょん災害サバイバル」Vol.2
20:00 奈良県避難所マニュアルや本学防災マニュアルに関する
学習:問題点の抽出と議論
2018年10月14日(日)
7:00 起床 炊事
9:00 学内ツアー
備蓄倉庫・自家発電機・非常災害用自動販売機などの
防災設備場所の確認
地震が発生した場合の教室からの移動経路等の確認
11:00 テント撤収
12:00 解散
学内案内文
今年になって南海トラフ地震の発生確率(30年以内)が70〜80%に引き上げられたのは記憶に新しいことですが、もし南海トラフ地震が起こった場合、奈良市はどうなるのでしょう?奈良市では震度6強の揺れが生じると予測されています。死者1,700人、避難者290,000人が想定される規模の地震です。しかし奈良県以上の甚大な被害に見舞われた他府県への救助が優先されるため、奈良は数日から1週間ほどは孤立することとなります。また、皆様が生活する近畿圏には多くの断層帯が存在しています。特に本学が位置する奈良市には、奈良盆地東縁断層帯が位置しており、この断層帯で起こる地震の規模はM7.4を超すと言われ、想定される死者数は5,100人以上、避難者は435,000人を超えています。大きな災害から身を守るには、前もって知っておくべきことや準備すべきことがあります。
上述したように、大きな災害の時の公助は遅れます。それゆえに自助・共助(わからない人はググってみてください)が非常に大切です。被災後には、水、食べ物、寝る場所、トイレの確保は非常に大切です。これらを得る知恵が不可欠です。また、チーム活動による協調性の涵養は共助の基本となります。本学の危険性や安全性を確認する意味でも、参加して見ませんか?
実践報告論文
・BCNEE 20, 25-36.pdf ←(項目クリックでダウンロード)
本学のこの取り組みについては、2018年10月14日(日)読売新聞奈良版に紹介していただきました。ありがとうございます。
教材
作成した教材は、教材開発 に掲載.
LNTワークショップ2018「跡を残さない自然とのつきあいかた(リーブ・ノー・トレース)を学ぶESD 」
自然を傷めずに楽しむには.Leave No Trace. 野外で出会う危険にどう備えたらよいか.
自然に親しもう、身近な自然を大切に…。遠足は楽しいけれど危険もあるから…。
野外の活動にはいつも相反する二つの意見が交錯します。大勢の子どもを野外に連れて行く学校の先生は大変です。
今回も目玉として、野外教育分野で国際的に活動され日本の指導者養成を牽引中の岡村泰斗さん(WEAJ代表理事)をお招きし、野外救急法の速習講座と山歩き現場でのLeave No Traceのワークショップを開きました。もちろん森の生きもの観察も実施しました。
(理科教育講座 松井淳)
以下に実施予定のプログラム内容を記載しましたが、台風24号の接近により、急遽予定場所を変更し、奈良教育大学寧楽会館および奈良公園での実施となりました。
日程: 2018年9月29日(土)~30日(日)1泊2日
場所: 奈良教育大学寧楽会館および奈良公園(当初予定:奈良教育大学奥吉野演習林)
対象: 奈良教育大学関係者
主催: LNTワークショップ2018
参加費: 1,500円程度(食事代実費ほか)
+ 600円(温泉入湯料,オプション)
+ 2,200円(LNTトレーナー登録料)
合計 4,300円程度
参加者: 名
松井淳(奈良教育大学教員)
石田正樹(奈良教育大学教員)
山上晃弘(奈良教育大学学生)
岡田浩和(奈良教育大学大学院生)
高瀬宏樹(国立曽爾青少年自然の家職員)
指 導:岡村泰斗(LNTマスターエデュケーター/WEAイグザミナー)
取得できる資格:LNTトレーナー
持ち物:活動、及び天候の急変に備えた十分な服装、1日目昼食、LNT担当ティーチング教材
備考:2018年度学長裁量経費「跡を残さない自然とのつきあいかた(リーブ・ノー・トレース)を学ぶESD」により開催
行程
2018年9月29日(日)
8:00 大学集合
8:20 大学出発
11:30 五條市大塔町赤谷奥吉野演習林着※高瀬さん現地集合
12:00 深層崩壊復旧工事現場見学
LNT ゴミの適切な処理(松井)
LNT 最小限の焚き火の影響(岡村)
16:00 バス乗車
16:30 旧大塔小学校(五條市大塔町宇井)着
17:00 夕食づくり
温泉またはシャワー
19:00 夕食
LNTアウェアネスコースの開催方法(岡村)
LNT7 他のビジターへの配慮(石田)
22:00 就寝
2017年9月 30日(日)
6:30 起床
7:30 朝食
LNT1 事前の計画と準備(岡村)
9:00 バス出発
9:30 五條市大塔町篠原
植物解説・生きもの観察
LNT2 影響の少ない場所での活動(高瀬)
LNT4 見たものはそのままに(岡田)
LNT6 野生動物の尊重(山上)
16:00 バス出発※高瀬さん現地解散
19:00 奈良教育大学着・解散
将来子どもたちに自然の大切さを伝えられる教員を養成するには、学生自身が自然に触れる体験をゆたかに積む活動が不可欠である。本学理科教育専修では、こうしたことを一定程度意図的にカリキュラムに盛り込んできているが、持続可能な社会の構築という視点に立てば、理科に限らず他の本学構成員の一人でも多くがこのような体験をすることが意義深い。
(理科教育講座 松井淳)
日程: 2017年9月30日(土)~10月1日(日)1泊2日
場所: 奈良県吉野郡上北山村
(和佐又山・大台ヶ原 )
対象: 奈良教育大学関係者
主催: 奈教大ESDワークショップ2017
参加費: 1,000円程度(食事代実費ほか)
+ 600円(温泉入湯料,オプション)
参加者: 16 名
行程
2017年9月30日(土)
8:00 大学集合
8:20 バス出発
11:00 和佐又ヒュッテ到着 沢沿いの登山道(下り)を 散策、
渓畔林(シオジ、カツラ、サワグルミ の林)
自然観察講座
現地案内 松井 淳(奈良教育大学)
辻野 亮(奈良教育大学)
石田正樹(奈良教育大学)
15:40 バス乗車
16:40 上北山村村民総合会館着
17:00 食事準備 温泉またはシャワー(随時)
19:00 夕食・交流会
LNTガイダンス
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
22:00 就寝
2017年10月 1日(日)
6:00 起床 朝食・弁当準備
7:00 朝食 掃除、撤収
8:30 バス出発
9:40 大台ヶ原駐車場
LNT講座1(グループ編成作業)
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
11:30 日出ヶ岳 休憩
LNT講座2(骨折)
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
12:00 昼食
森林再生講座(防鹿柵見学)
現地案内 松井 淳(奈良教育大学)
辻野 亮(奈良教育大学)
13:00 LNT講座3(トレイル複線化)
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
14:30 LNT講座4(ハチとアナフィラキシー・ショック)
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
14:50 LNT講座5(搬送法)
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
15:40 駐車場着 ワークショップの振り返り
講師 岡村泰斗(WEAJ代表理事)
17:00 バス出発
20:00 大学帰着、解散
今年3月、ペルー国リマで開催されたユネスコMAB会議で、大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパークの拡張登録が認められ、吉野の村々もその範囲に含まれることになりました。ユネスコエコパークは豊かな自然の中で持続可能な社会を目指す国際的なモデル地域であり、人と環境をめぐる課題解決を学ぶ場であるとされています。
今回のツアーは、美しい自然に触れながら、壊れた森の再生が取り組まれている大台ヶ原と、5年前の紀伊半島大水害の際に甚大な土砂災害が生じた天川村・五條市大塔町を訪ね、自然の脅威と再生について学びます。
(理科教育講座 松井淳)
日程: 平成28年10月1日(土)~2日(日) 1泊2日
場所: 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原)―
天川村 ― 五條市大塔町
対象: 奈良教育大学関係者
主催: 奈教大エコツアー2016企画
参加費: 1,000円(食事代実費ほか)
+600円 (温泉入湯料,オプション)
参加者: 19 名
行程
10月1日(土)壊れたトウヒ林を見る
現地案内 松井 淳(奈良教育大学)
辻野 亮(奈良教育大学)
07:40 奈教大守衛室前集合
08:00 出発(貸し切りバス)
11:00 大台ヶ原(吉野郡上北山村小橡)到着
駐車場 ― 正木峠 ― 大蛇 ― シオカラ谷 ― 駐車場
12:00 日出ヶ岳で昼食
13:30 正木峠の防鹿柵を見学、内外の植生を比べる
15:30 バスで移動
16:30 上北山村小学校(吉野郡上北山村河合)到着
・温泉で汗を流す
18:00 夕食
19:00 交流会
22:00 消灯
10月2日(日)崩れた山を見る
07:00 起床・朝食
08:00 掃除
09:00 出発
10:00 天川村坪内地区到着
2011年紀伊半島大水害の地滑り復旧現場を見学
現地案内 豕瀬 充(天川村森林政策課)
12:00 五條市大塔町赤谷地区へ移動・昼食
現地案内 石田 正樹(奈良教育大学)
辻野 亮(奈良教育大学)
13:30 砂防堰堤を見学
14:30 バスで移動(希望が多ければ夢乃湯に立ち寄る)
18:00 奈良教育大学帰着
理科教育専修では、将来教員となった場合に野外での活動や防災に関する活動が必要不可欠となってくることから、本研修では、災害の状況やその恐ろしさを知ってもらい、理科教育と防災教育に必要なことをまずは見て、考えてもらいたいと思っています。(学年担当教員:藤井智康・堀田弘樹)
日程: 平成28年4月9日(土)~10日(日) 1泊2日
対象: 理科教育1回生
主催: 理科教育講座
参加費: 8,000円
参加者: 学年担当教員 2 名
自然環境教育研究センター教員 3 名
上回生 2 名 (指導補助)
1回生 30 名
【研修場所】大学自然環境教育センター奥吉野演習林周辺
【宿泊場所】五條市旧大塔小学校
【日程】
4月9日(土)
8:15 大学集合 集合場所:地学実験室(理科1号棟2階)
8:30~9:00 バスで出発
12:00頃 奥吉野演習林着
13:00~14:30 赤谷深層崩壊現場見学
15:00~ バスで移動(旧大塔小学校へ)
16:00~19:00 夕食準備(自炊)
この間、交代しながら大塔温泉夢乃湯で入浴
19:00~20:00 夕食及び片付け
20:00~21:00 自己紹介・カリキュラム等履修説明
4月10日(日)
8:00~9:30 朝食・昼食準備(自炊)
9:30~ 朝食
10:30~11:30 昼食準備
11:30~12:00 昼食
12:30~ バスで移動
13:00~14:30 谷瀬の吊り橋 観光
14:30~ 大学へ移動
18:00頃 解散
【服装等】
動きやすい服装と靴(運動靴)
※災害現場や周辺の散策などをするため
※寝袋を使用して寝ます
【持ち物】
初日の昼食
必要に応じて雨具(傘、カッパなど)