害虫制御学研究室では、昆虫が持つ独特の生体システムや、昆虫の種間でのお互いのせめぎ合い機構、他の生物種や外来異物に対する防御機構などに着目して研究に取り組んでいます。
昆虫類が持つ特性を生理生化学・分子生物学や形態学的な手法により多面的に解析し、彼らの生活史や生理、コミュニケーションシステムを明らかにする基礎研究を行っています。さらに、基礎研究から得られた知見を元に害虫のウィークポイントを見つけ出すことで、害虫制御に役立てることを目標としています。
我々は人間と昆虫を含めた生物が共存できる共生環境システムの構築に貢献することを目指しています。
害虫制御学研究室は共に研究する仲間を募集しています。当研究室に興味のある方は教員までご連絡ください。研究室訪問も歓迎しております(事前に教員に連絡してください。連絡先はこちら)。
学部生の方
名古屋大学農学部資源生物科学科の学生の方は3年生の研究室分属で研究室に入ることができます。
大学院生の方
名古屋大学大学院生命農学研究科動物科学専攻の修士課程または博士課程の入学試験に合格すると研究室に入ることができます。詳しくは研究科ウェブサイトをご覧ください。
ポスドクの方
日本学術振興会PD・RPDなどの特別研究員の受け入れも歓迎しています。まずはご相談ください。
March 20-22, 2025
千葉県の幕張メッセで開催された第69回日本応用動物昆虫学会大会にて、2名が口頭発表を、1名がポスター発表を、1名が小集会で講演を行いました。
【口頭発表】
三高雄希、Anjel M. Helms、Edward L. Vargo「地下性シロアリReticulitermes flavipesの職蟻における餌依存的な集合物質に対する応答とその分子機構」
夛田晃一郎、宮本秀勇、三高雄希、水口智江可「Hormonal regulation mechanism of cuticular formation in adult development of the red flour beetle, Tribolium castaneum」 英語口頭発表賞受賞
【ポスター発表】
Paratthakorn Ongsirimongkol, Yuki Mitaka, Chieka Minakuchi「The involvement of HSP70 in prolonging the lifespan of Tribolium castaneum (Coleoptera: Tenebrionidae) under elevated temperature」
【小集会(第8回昆虫ホルモン談話会:幼若ホルモン研究の現在地)】
水口智江可「幼若ホルモンの作用とシグナル伝達因子Kr-h1に関する研究」
February 28, 2025
名古屋大学農学部資源生物科学科 卒業論文発表会にて当研究室から遠山さんが発表を行いました。
February 7, 2025
名古屋大学大学院生命農学研究科動物科学専攻 修士論文発表会にて当研究室から長島さんが発表を行いました。
2024年
December 30, 2024
日本に広く分布するトビイロシワアリの巣に寄生するサトアリヅカコオロギは、二通りの逃避行動を使い分けながらアリとの接触を避けて続けていることを示した共著論文が、Communications Biologyにて出版されました(三高が共著者として関わりました)。プレスリリースはこちら。
December 2-6, 2024
名古屋大学で開催された第24回アジア農学系大学連合(AAACU)隔年会議(Link)にて、2名ポスター発表を行いました。
Ongsirimongkol P, Mitaka Y, Minakuchi C "Cuticular protein genes are involved with insecticide resistance mechanism in red flour beetles, Tribolium castaneum (Coleoptera: Tenebrionidae)"
Um S, Batley J, Li J, Mitaka Y, Minakuchi C "Effects of Phytosterol Profiles in Genetically Modified (GM) Plants on Post-embryonic Development of Phytophagous Insects"
November 30, 2024
名古屋大学農学部にて東海昆虫研究会を開催しました。三高が口頭発表を行いました。
September 16, 2024
アメリカに生息する地下性シロアリReticulitermes virginicusの集合フェロモンの用量応答パターンがコロニーによって異なることを示した論文がScientific Reportsに受理されました。
追記:9月27日にオンライン公開されました。
August 25-30, 2024
京都で開催されたXXVII International Congress of Entomology 2024(第27回国際昆虫学会議)にて、水口、夛田がポスター発表を、三高が口頭発表を行いました。Link
Minakuchi et al. "Hormonal regulation of sexually dimorphic development of the Japanese mealybug Planococcus kraunhiae"
Tada et al. "Hormonal regulation of stage-specific cuticular formation in the red flour beetle, Tribolium castaneum"
Mitaka et al. "Chemical communication transmitting food information in the workers of the subterranean termite Reticulitermes flavipes"
August 8, 2024
名古屋大学 オープンキャンパスが開催されました。我々のオープンラボに訪れてくださった高校生の皆様、ありがとうございました。
June 26, 2024
三高が名古屋大学・岐阜大学合同開催のオンライン講演会「第35報 名大発アカデミックフラッシュ」にて発表を行いました(リンクはこちら)。
May 10, 2024
ヤマトシロアリのワーカーが採餌場所で分泌するフェニル酢酸が、昆虫病原糸状菌(ボーベリア菌・メタリジウム菌)やシロアリ卵擬態菌核菌(通称ターマイトボール)の発芽や菌糸成長を抑制することを示した論文がInsectes Sociauxにて公開されました(オープンアクセスなので誰でも無料で閲覧可能)。
April 23, 2024
研究室ウェブサイトを刷新。
April 1, 2024
新年度が始まり、三高が助教として着任しました。また、新4年生1名がメンバーに加わりました。