2019年度第27回整数論サマースクール

「構成的ガロア逆問題と不変体の有理性問題」

日程:2019年9月6日(金)14:30受付開始ー10日(火)13:45昼食後解散

場所:山形県酒田市

講演会場:東北公益文科大学 公益ホール(酒田市公益研修センター) 中研修室2、酒田市飯森山3-5-1

宿泊施設:かんぽの宿 酒田、酒田市飯森山3-17-26 (講演会場まで徒歩10分)

対象:原則として数学系の大学院に属する学生および大学・高専等の数学教員

テーマ:「構成的ガロア逆問題と不変体の有理性問題」

概要:代数方程式の解法は,古来からの数学における重要なテーマであり,エヴァリスト・ガロアによって創始されたガロア理論は,現代代数学の土台を成し,数学の最先端における発展を支え続けている.ガロア逆問題は「任意の有限群Gが体kの拡大L/kのガロア群として出現するだろうか?」という自然な問いかけであり,有理数体Q(代数体k)上未解決である.Q上の絶対ガロア群は,数論における最も興味深い対象の1つであり,同問題は「任意の有限群が絶対ガロア群の商群として出現するだろうか?」と言い換えられる.日本でも,これまで伊原康隆先生の研究などをはじめとして数多くの優れた研究が行われてきた.また,理論的な存在証明のみではなく,実際の構成法を主眼として,構成的ガロア逆問題と呼ぶ.

本サマースクールでは,不変体の有理性問題の視点から構成的ガロア逆問題に迫っていく.前半の基本部分では,ネーター問題や生成的多項式をはじめ必要となる道具を一から解説し,問題の展開,非有理性の証明,計算機でのデモンストレーションなどを行う.また,有限単純群の分類やガロア逆問題の現状について学ぶ.後半の発展部分では,ディオファントス方程式やハッセ原理などより数論的な応用および有理性問題の代数幾何的な取り扱いについて学んでいく.Colliot-TheleneとOjanguren(1989, Invent. Math.)によって導入された不分岐コホモロジー群のいくつかの場合の計算法についても解説する.


講演者(予定、敬称略):

藤井俊(島根大)

深作亮也(九州大)

金井和貴(新潟大D3)

長谷川寿人(新潟大D3)

山崎愛一(京都大)

星明考(新潟大)

木田雅成(東京理科大)

角皆宏(上智大)

田中康彦(大分大)

佐久川憲児(京都大)

岡崎龍太郎

谷本祥(熊本大)

安田健彦(東北大)


プログラム:講演内容(予定)時間割(随時更新します)


参考文献:参考文献一覧(随時更新します)




送迎バス(無料、手配予定、所用時間約15分):

行き9月6日(金)酒田駅前14:45発、宿泊施設15:00着

帰り9月10日(火)宿泊施設13:45発、酒田駅前14:00着

上記以外の送迎バスは手配しておりません。基本的には公共交通機関などでお越しください(ただし、前泊者数が多いときなどは追加で送迎バスを手配するかもしれません)。


宵の時間:9月6日(金)と9月7日(土)の夕食後、プログラム

エクスカーション:9月8日(日)午後、詳細

懇親会:9月8日(日)19:00~、宿泊施設


参加費:詳細未定ですが,3~4人部屋での宿泊を原則としております。全日程(4泊5日)参加の場合で,4.5~5.5万円程度を予定しています。職をお持ちの方と学生の方とで傾斜を付ける予定です。

旅費・参加費の補助について:本サマースクール参加につきまして、主催者側では旅費・参加費の補助は用意しておりません。学生の方は、指導教員にご相談ください。


参加申込:5月7日(火)から受付(こちら)を開始しました。受付を締切ました(6月26日(水))。


後援:本サマースクールは以下の研究費から支援を受けております(敬称略)。

科学研究費・基盤研究 (S) 16H06336 (研究代表者:金子昌信)

科学研究費・基盤研究 (B) 18H01112 (研究代表者:安田健彦)

科学研究費・基盤研究 (C) 15K04798 (研究代表者:木田雅成)

科学研究費・基盤研究 (C) 18K03253 (研究代表者:角皆宏)

科学研究費・基盤研究 (C) 18K03259 (研究代表者:藤井俊)

科学研究費・基盤研究 (C) 19K03418 (研究代表者:星明考)

科学研究費・基盤研究 (C) 19K03429 (研究代表者:青木宏樹)

科学研究費・基盤研究 (C) 19K03447 (研究代表者:北山秀隆)

科学研究費・若手研究 19K14512 (研究代表者:谷本祥)

科学研究費・特別研究員奨励費 17J01827 (研究代表者:佐久川憲児)


更新履歴:

20217日、2021年度(第28回)整数論サマースクール「モジュラー曲線と数論」へのリンクを更新しました。

2020年4月6日、報告集(電子版、新潟大学学術リポジトリ)へのリンクを更新しました。

2020年3月31日、報告集(電子版)を新潟大学学術リポジトリにて公開しました。

2020年3月、報告集(冊子)が完成し、発送しました。

2019年9月10日、おかげさまで無事に終了しました。

2019年9月4日、講演レジメをプログラムのページに随時更新します。

2019年8月26日、参加申込された方へサマースクール前のお知らせをメール送信しました。

2019年8月5日、後援のリストを更新しました。

2019年7月8日、参加申込された方へ参加費などのお知らせをメール送信しました。

2019年7月8日、宵の時間のプログラムを更新しました。

2019年7月8日、エクスカーションの詳細を更新しました。

2019年6月26日、参加申込の受付を締切ました。

2019年6月1日、参加申込の受付を延長しました。

2019年5月28日、講演内容(予定)を更新しました。

2019年5月14日、エクスカーションの日付(予定)を更新しました。

2019年5月7日、参加申込の受付を開始しました。

2019年5月7日、ホームページを開設しました。


本サマースクール専用メールアドレスは ntss2019あっと* です。

あっと* は @gmail.com です。


酒田市関連リンク:

東北公益文科大学

かんぽの宿 酒田

酒田さんぽ(酒田観光物産協会)

酒田ツーリズム(公式観光サイト)


整数論サマースクール一覧:

第28回整数論サマースクール 「モジュラー曲線と数論

第27回整数論サマースクール 「構成的ガロア逆問題と不変体の有理性問題」

第26回整数論サマースクール 「多重ゼータ値」

第25回整数論サマースクール「楕円曲線とモジュラー形式の計算」

第24回整数論サマースクール「保型形式のp進family入門」

第23回整数論サマースクール「志村多様体とその応用」

第22回整数論サマースクール「非可換岩澤理論」

第21回整数論サマースクール「p進簡約群の表現論入門」

第20回整数論サマースクール「Stark予想」

第19回整数論サマースクール「保型形式のリフティング」

第18回整数論サマースクール「アーサー・セルバーグ跡公式入門」

第17回整数論サマースクール「l進ガロア表現とガロア変形の整数論」

第16回整数論サマースクール「保型L函数」

第15回整数論サマースクール「種数の高い代数曲線とAbel多様体」

第14回整数論サマースクール「Diophantine Equations」

第13回整数論サマースクール「Hilbert保型形式」

第12回整数論サマースクール「基本群とGalois表現」

第11回整数論サマースクール「岩澤理論」

第10回整数論サマースクール「概均質ベクトル空間」

第9回整数論サマースクール 「ゼータ関数」

第8回整数論サマースクール 「半整数ウェイトの保型形式」

第7回整数論サマースクール 「代数群の整数論入門」

第6回整数論サマースクール 「楕円曲線とその Arithmetic Moduli」

第5回整数論サマースクール 「Siegel 保型形式入門」

第4回整数論サマースクール 「Weil 表現入門」

第3回整数論サマースクール 「等質空間と保型形式」

第2回整数論サマースクール 「志村多様体と保型形式」

第1回整数論サマースクール 「アイゼンシュタイン級数について」


世話人:小松亨(東京理科大学)、星明考(新潟大学)、北山秀隆(和歌山大学)