大阪生徒会交流会
イベントレポート
2024年1月5日、関西大学第一高等学校にて大阪生徒会交流会を開催した。
この大会は全国生徒会大会2024実行委員会により企画された大阪でのプレ大会である。
全国生徒会大会とは日本全国の生徒会役員有志によって組織される実行委員会が主催する生徒会活動に関する意見交換・討論会である。また本大会は全国生徒会大会実行委員史上初の大阪でのイベント開催であり、関西圏の生徒会の活発化を目的としていた。
午前では緊張をほぐすためのアイスブレイクを行ってから、生徒会の課題について話し合うテーマ別トークを行なった。午後は午前の企画を踏まえて、どうその課題を解決していくか討論するディベート生徒会 versionを実施。閉会式後には自由交流会が開かれた。
1.アイスブレイク
午前企画の一つ目はアイスブレイク。各テーマを10分ずつ、それぞれ7人の班で自由に自己紹介などを行った。
テーマは3つ。
・自己紹介(学校名、生徒会内の役職、趣味など)
・GOOD&NEW...最近あったうれしいこと
・自分の生徒会について自慢できること
自校の活動や、自分自身の紹介をきっかけにコミュニケーションを活発化させることに重きを置いていた企画である。
2.テーマ別トーク
テーマ別トークでは参加者に自由に移動をしてもらい、各班に設けられた10トークテーマを基に情報交換・お悩み相談が行われた。
15分毎に班の入れ替えを行い、様々なテーマについての話し合いを行った。また模造紙に話し合いの内容を記録しているため、前の班が話し合った内容を踏まえて話し合いを進めることが可能であった。
またこの企画は本大会の中で満足度が1番高く、参加者からは
・自分が知りたいと思うテーマについて他の学校ではどうなのか、自分たちで生かせるところを盗み合う感じがよかった。
・テーマが豊富で、どこを回っても有益な話が聞けた。
という感想を頂いた。
【各班テーマ】
・文化祭
・校則
・組織構成
・広報
・選挙・引継ぎ
・意見の取り入れ方
・会計
・外務
・人間関係
・体育祭
3.ディベート生徒会version①
午前企画の話し合いを踏まえて、生徒会の課題について「生徒側」と「先生側」に別れてディベートを行ってもらった。ディベート①のテーマはすべての班で共通。
目的は普段と違う立場に立つことで、様々な視点から物事を考えられるようになること、多くの生徒会が共通してもつ悩みについて深く考えることで、今後の生徒会活動に役立てること、である。
【ディベート①テーマ】
校則改正「スマホの校則について」
A校ではスマートフォンの持ち込みが禁止されています。しかし生徒からはスマホの持ち込みを許可してほしいという意見が多数出ています。生徒側は校則を改正しスマホの持ち込みが許可になるように、先生側は学校生活への影響を考慮しスマホの持ち込みを許可しないように討論を行ってください。また、立論の際に各校のアンケート等のデータを用いてもよいとします。
【行程表】
生徒側4人、先生側4人。(ファシリテーターは審判兼進行役。)
相談タイム5分
生徒側立論3分
先生側立論3分
自由討論10分…お互いに質問を最低1個ずつ行う。またファシリからも質問を行っても良い。
相談タイム5分
生徒側立論5分
先生側立論5分
結論 5分
ファシリテーターを中心に結論を1つ出す。勝ち負けを完全に決めても、中間的な結論になっても構わない。
そのグループの中で最善の解決策を導き出す。
4.ディベート生徒会version②
ディベート①から班のメンバー入れ替えを行い、テーマがランダムのディベートを行った。
またディベート終了後には各班話し合いの結果を前に出て発表し、考え方を共有した。
【ディベート②テーマ ※ランダム】
・選挙の応援演説は必要か(必要・不必要)
・学校の公式SNSは必要か(必要・不必要)
・生徒会業務は少数精鋭であるべきか、多くの人で分担して行うべきか(少数派・多数派)
・文化祭は生徒会が主体で行うべきか、文化祭実行委員などの別の組織が主体で行うべきか(生徒会・文実)
・校則は必要か(必要・不必要)×2班
・外務活動は必要か(必要・不必要)
・体育祭は生徒主導でするべきか、先生に任せるべきか(生徒・先生)
・生徒会費の会計に生徒会役員は関わるべきか(賛成・反対)
・1人1分野制か大衆汎用制か(1人1分野・大衆汎用)
【行程表】
生徒側4人、先生側4人。(ファシリテーターは審判兼進行役。)
相談タイム5分
生徒側立論3分
先生側立論3分
自由討論10分…お互いに質問を最低1個ずつ行う。またファシリからも質問を行っても良い。
相談タイム5分
生徒側立論5分
先生側立論5分
結論 5分
発表準備 20分
発表 各班約5分ずつ
1~5班は前、6~10班は後ろで発表を実施。
本大会は高校生の実行委員のみで運営を行った。全国生徒会大会実行委員会史上初の大阪でのイベント開催となったが、さすが関西人、と言いたくなるくらい多くの参加者が積極的に議論に参加し、大きな盛り上がりをみせた。また関西以外からの参加者も多く見られ、地域毎に生徒会活動の違いも見られた。
本大会に参加していただいた皆様、会場のご協力を頂いた関西大学第一高等学校の先生方に心より感謝申し上げます。皆様の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
文…佐孝 祐佳 /全国生徒会大会2024実行委員会 広報部長