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笠間川(吐山周辺)

日時:2021年7月10日午前

天気:曇り

参加人数:10

生物多様性勉強会

今月の生き物観察会は、講師の先生をお呼びし生物調査と勉強会を両方楽しめるスペシャルな回になりました。
当日の活動の様子を報告をさせていただきます。
(当事業は「未来につなぐふるさと基金」の助成を受けて実施しています)

今回の観察会に講師としてお迎えしたのは中川さんです。奈良を拠点に活動される"一般社団法人 自然再生と自然保護区のための基金"の中川さんと当事業の助成団体を通じて知り合い、今回私たちにレクチャーしていただける運びとなりました。

のまはらでは、農業や農村地域での活動に興味を持つ地域外の人材を巻き込むことで、中山間地域に増加しつつある高齢化や不採算により維持の難しい耕作地を維持していく活動を続けてきました。メンバーの多くは農業に興味はあるものの農家ではないため、農業と里地里山、さらには生物多様性に関する話題など、とても興味深いお話が聞けるということで楽しみにしていました。

午前中は農園近くの笠間川にて観察会。前日が大雨というコンディションということもあり、川の勢いがかなり強めでした。
これまでの生物調査に使用していた
虫取り網だけでなく、生物調査ならではの道具達も駆使し約1時間。

なかな
か先月以上の成果を出すことは難しかったですが、川の流れの緩やか場所に網を入れるといった、調査のコツも教えていただけて勉強になりました。何より、生き物の種類とその生態などがリアルタイムで教えてもらえることがよかったです。"自分で見つけた"生き物を起点に、その川の特徴や環境的な側面を知ることができるのは、新しい発見があり年齢に関係なく楽しめるのだなと実感しました。

また、川の水質も測定していただき、都祁は平地と比べ非常に水質が良いことが分かりました。清らかで澄んだ水を使って農作物を作ることができる環境に感謝すると共に、その魅力を発信していきたいとも思いました。

昼食を挟み昼からは、屋内にて生物多様性に関する講義を受けました。
農業と生物多様性の深い繋がり・相互関係を改めて学ぶことができ、有意義な時間となりました。
質疑応答では、予想をはるかに超える活発な
意見交換が行われ、農業が農村地域において果たす役割や、自然への影響多面について多面的な視点で考えるきっかけとなりました。

耕作放棄地や自然環境保全など団体が扱うテーマとも密接に関係する内容なので、議論を重ねて事業に結びつけていければいいなと思います。
今回は学生が参加者の半分を占める5人参加してくれていました。若い力とも協同しながら、今後も活動を継続的に行っていきたいと考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(文責:尾山郁人)