生徒からのリクエストにより、NOBELでは西宮市医師会看護専門学校の入試模擬面接を実施しました。今後入学を希望される受験生の方の参考のために、対策内容と実際の面接の様子をご紹介します。
想定される質問とその意図を把握し、しっかりと自分の意見を整理しておくことが重要です。NOBELでは模擬面接を行い、下記の質問とその受け答えをチェックしました。
面談では、生徒が確かな志望理由の元にその学校を受験しているのかをチェックしています。本心として思っていることであれば、志望理由書に記載した内容も口頭での答えも不一致になることはないはずです。
①「自己紹介をしてください。」
自己紹介は肩肘を張らずに、自分がどういう人間かを素直に話せばよいと思います。簡潔に答えるのもポイント。
②「看護師を目指す理由と西宮市医師会を選んだ理由は?」
③「高大連携講座で学んだ内容とは?」
志望理由書に記載した高大連携講座(高校生が大学の授業を受講するプログラム)については、質問を受ける可能性が高い。説明できるよう内容を整理しておくこと。
チーム医療において自身の役割を見出すためには、自己理解と客観性は必要不可欠です。将来のビジョンを持って自分の特長をどのように活かせるのか、その考察を問う質問です。
④「あなたの長所は?看護師になった場合どのように活かせるか?」
⑤「学校で最も打ち込んだことは何か?」
⑥「学校で委員会等に所属していたか?その中であなたの役割は?」
役柄は問わない。チームの中で自身の成しうる役割を把握していたかが大切です。
志望する内容や将来のビジョンは往々にして変わりうるものです。しかしながら、スタートに立った時点では、確固たる意志が必要かも知れません。3年間学ぶそのスタートラインでは、最後まで走り切りたいという気持ちが必要です。
⑦「あなたは自分が看護師に向いていると思うか?」
看護師の適性を問う質問ではありません。看護について何も知らないに等しい学生が「看護師に向いているか」など分かるはずがないからです。真意は確固たる意志の確認。どのようなつもりでこの先の3年間を過ごすつもりなのかが問われています。
⑧「今回の試験に落ちた場合の進路は?」
・2次試験、大学入試、その他受験可能校を探すなど
看護師志望に変わりがないことを伝えられれば十分です。
ちなみに、落とすつもりの生徒に「落ちたらどうするか」といった質問はしないので、このような質問を受けたとしても気に病む必要はありません。多分合格していると思います。
面接試験を受けた生徒から、質疑の内容について報告を受けました。受け答えも踏まえてまとめてくれましたので、そのまま掲載いたします。
①「今日の学科試験の出来や感想は?」
「過去問対策をしっかり行っていたので、いつも通り落ち着いて問題を解くことが出来たと思います。」
②「では、簡単に看護師になりたい理由をどうぞ。」
(志望理由書と同じような内容で答えた)
③「(②の理由から)(自分が)生まれた病院を見学したというのは、やはり大きな病院?」
「いいえ。産婦人科の病院です」
④「産婦人科の病院だと、あなたの目指す『地域・高齢化社会に貢献できるような看護師』とは違うけれど?」
「看護は医療行為だけでなく、患者さんの心のケアも行うものだと考えているため、現場で働く看護師の患者さんとの接し方やコミュニケーションのとり方を中心に見学させていただきました。」
⑤「高校時代、何か部活動などをしていましたか?」
「私は高校3年間、課外活動に力を入れて取り組みました。例えば、高大連携講座やボランティア活動です。」
⑥「高大連携講座って高校のプログラム?何?」
「希望者のみ、毎週水曜日の放課後、神戸市看護学校に行き、大学生と一緒に看護の授業を受けました。ディスカッションやプレゼンテーション、実習にも参加し、講座の最終日にはレポートを提出し、単位を取得することが出来ました。」
⑦「(調査書を見て)付属高校なのね。なぜ、神戸市看護大学ではなく、うちに来たの?」
「大学は4年間、専門学校は3年間という違いがあります。私は1年でも早く看護師の国家資格を取得し、現場で働き、経験を積みたいと思っています。看護師は座学も大切ですが、学習した内容を現場で活かすことが最も重要であると考えています。そのため、臨地実習の割合が多い御校を志望しました。」
⑧「あなたは看護専門学校は勉強ばかりだと思ってない?でも、楽しいこともたくさんあるからね。」
「はい。夏のオープンキャンパスに参加した際、在校生の方から、3年生がライオンキングの劇をしたという話を伺いました。」
⑨「もし今回、不合格だったら、その後どうしますか?」
「御校には一般入試が1次・2次とあるので、最後まで諦めず受験し続けます」