新渡戸祭は、日々の「学びの成果」と「来場者に楽しんでいただく」ことを掛け合わせた本校ならではの文化祭です。
今年のテーマは「Piece」です。このテーマには「1人1人の思いや学び、個性を組み合わせて一つの物を作り上げる」という意味が込められています。
みなさんも新渡戸祭を作り上げる「Piece」となり楽しみましょう!
新渡戸祭実行委員会
Piece
校長・小倉良之
ずっと探偵にあこがれていた。ただし正統派のシャーロック・ホームズではない。あやしげな雑居ビルの上階にオフィスを構え、年代物のソファに身を沈めては、吸殻であふれた灰皿の乗ったテーブルに足を投げ出して依頼主を待つ。街の裏稼業の連中と仲が良く、腕っぷしも強いが、頭も切れる。そして金もないのに女にもてる。そう、つまりは「傷だらけの天使」の萩原健一であり、「探偵物語」の松田優作であり、「私立探偵 濱マイク」の永瀬正敏だ。
彼らの物語はいつもPiece(断片)から始まる。それは例えば現場に残された一枚の写真、情報屋からもたらされた失踪者の一言、そして街の聞き込みで得た音の記憶・・・。そんなPieceから事件の全容を明らかにして行く。探偵の推理はホームズ流のレトロダクション(遡行推理)が通常だが、彼らはどちらかというとアブダクション(仮説的推論)で一気に核心に迫る。そこが無性にカッコいい。
そもそもPiece(断片)に過剰な意味を見出して誤認逮捕に向かうのは間抜けな刑事と相場が決まっている。腕利きの探偵は常にWhole(全体)を、「見えないもの」を先に仮想する。「全ての見えるものは見えないものに触っている」と言ったのは18世紀末の浪漫派詩人ノヴァーリスだ。おそらく、Pieceから因果の連鎖を辿ることはWholeの再構築を保証しない。むしろPieceの触っている見えないWholeから先に仮想するべきなのだ。
生徒諸君。諸君一人ひとりがPieceだとしても、それは全体の一部ということではない。誰もが見えないWholeに触れている。つまり君という存在は全宇宙と等しい。
驚いたかい?
でも、ここは探偵の言うことを信じておきな。
事前予約にご協力ください!
当日の混乱を避けるため、事前予約をお願いしております。
受験をお考えの方は別のフォームとなっておりますので、お間違えのないようご入力ください。
ご協力をお願いします。
・外部来校者は完全予約制です。
・在校生の保護者の方は事前予約不要です。当日受付にてお名前と人数をお伝えください。また、入学時に配布しました、IDカードをご持参ください。
・いかなる場合でも、自転車、自家用車等での来校はお控えください。
・一部、土足厳禁エリアがあります。来校時に中履き、下足袋をお持ちください。
・撮影禁止エリア等での撮影はいかなる場合でも禁止です。
・本学内で撮影した写真等をSNSに掲載することは一切禁止です。
・本学内で購入した飲食物は、指定された場所または休憩スペースにてご賞味ください。
その他、ご質問等ございましたら、本校までお問い合わせ下さい。