西森秀稔  ENGLISH PAGE

東京工業大学 科学技術創成研究院 基礎研究機構 および デジタルツイン研究ユニット 特任教授

主な研究のテーマはスピングラスの理論と量子アニーリングです。

スピングラス理論

スピングラスは、ランダムな相互作用を持つスピンが織りなす複雑な秩序状態です。この問題に対して、厳密解をある条件の下で発見しました [1]。今日では、この厳密解を導いた理論的枠組みは、量子誤り訂正 [2]、統計的(ベイズ)推定 [3]、量子状態準備 [4] [5]などの幅広い分野に深く関わっていることが明らかになっています。エイプリルフールのネタにもなっています [6]😄


量子アニーリング

量子アニーリングは、量子力学を使って数多くの可能性の中から最適な解を選び出す方法です。この量子アニーリングの概念を初めて定式化しました [7]。純粋な学術的好奇心から出発した研究でしたが、今日では、当初の想像をはるかに超えて、実社会への応用に向けた動きにまで広がりを見せています。