新潟市を所在地とする「新潟ランタン会」のホームページです。「新潟ランタン会」はごく一般の山の趣味人の集いです。ランタンの由来はランプの意味ですが、いつも明るくという意味や、のんびりランランルンルン気分で行こうという意味を含めています・・・
平成16年12月19日(日)
参加者15名
この時期、会では冬山合宿に向けて毎年「ラッセル訓練」と銘打って山行を行っている。ここ数年は八海山で行ってきた。今年も八海山の予定だったが中越地震を考慮して「飯豊山塊 大境山」とした。大境山は以前、会でよくラッセル訓練に使った山で、この時期でも例年積雪がある。新潟からも比較的近く、飯豊山塊にも属し日帰り冬山ラッセル訓練には最適な山だ。ラッセルに時間を要するのでルート判断に時間が掛かりすぎると時間切れで山頂が踏めない事が多く。会山行ではいつも目前で登頂を諦めていた。
国道113号線で山形県境を越え玉川沿いに中田山崎へと車を進める。進むにつれ新潟市内では考えられない程の積雪があるはずなのに、今年は全然雪が無い。登山口の酒屋さんの前には山形ナンバーの車が一台留めてあった。大境山の稜線を見ると黒々として雪が無い。
ひさしぶりに来た登山には立派な標識が立っていたが、沢沿いの登山道は一部崩れていた。やせ尾根の始まる前の広い所はいつもは雪に覆われているが、今回はここでワカンを着ける必要も無かった。夏道が出ておりルート判断も必要とせず素直に尾根にのる。雪ならぬ落ち葉を踏みしめて登る。
細い道を歩くと県境線の尾根と出会う。冬山では一番ルート判断を必要とする場所だが、藪山の今回は素通りである。夏道は尾根に乗る事無く沢へ向かう。ここで下山する単独行者に会う。小国山岳会の井上那彦氏だった。お礼方々挨拶して分かれた。夏道は左、左と沢へ向かっていく。沢を一飛びして尾根に出る。875mから派生する尾根にのる。この875m地点はひどい藪で雪が無いと歩く気が起きない程だ。後はピークを3っ越えると大境の山頂だった。
風もなく寒さを感じない山頂だった。目の前の杁差岳は雲の中だったが遠くに本山が望めた。朝日連峰も白く見えた。少し下がって大天蓋を設置し、恒例の大宴会へと突入した。
帰路は雪の消えた夏道を瞬時に下山した。
ラッセル訓練はでき無かったが、この時期に踏めなかった山頂が踏めた事は有意義だった。改めて「飯豊連峰はいいな」と思った。
平成16年11月21日(日)
参加者9名 別働2名
新潟6:00発=黒姫西登山道入口8:20-発8:35~1480m新道分岐9:50~しらたま平11:20~黒姫山頂11:55-発13:25~1480m新道分岐14:45~登山道入口15:45-発16:00=新潟18:30
高速道路の整備のおかげで以前は日帰りできなかった山が、簡単に日帰りで行けるようになった。今回の山もその一つである。今回の山行は当会が誇る美人?リーダー陣の計画進行である。晩秋のこの時期は日照時間も短く山での行動時間も制限される。当初の計画ではスキー場のロープウエー利用で安心のんびり山行の予定だった。だが偵察の結果、この時期はロープウエーは運行されていないことが判明した。「西登山道を登る。登頂したければ標準時間4時間を3時間半で登れ」とリーダー命令。リーダーの声は天の声、誰一人として異議を唱えられる人はいなかった。
当日は予報に反して信州に近づくほど天候が回復して行く。暗かった気持も段々と明るくなってくる。車窓から望む黒姫山はまるでオワンを伏せたように、なだらかな形をしている。姫と言う字を当てるのもうなづける。
西登山道入口はメジャアーな山としては地味で、うっかりすると分からずに通りすぎてしまう程だ。車がやつと3台止められるスペースがある。今回は時間短縮が絶対使命、準備も程ほどに出発する。今日も当会の姫君達は元気である。アットいう間に姿が見えなくなった。
登山道から少し外れた所に「種池」がある。朝もやにけむる種池は真っ直ぐに伸びた針葉樹林に囲まれ静かなたたずまいをしていた。一枚の絵を見るようだった。「古池」は種池よりも数倍大きく、貯水池のための水門があった。今の時期は水が抜かれ底が見えていた。水が張っていたらさぞかし綺麗な事だろう。登山道は古池を半周した反対側へと続いていた。唐松、ブナ、水楢、橡、クヌギなどの雑木の林を行く。登山道は見渡す限り厚い落ち葉を敷き詰めたジュウタンのようで、そこをかき分けていくのは贅沢な気分である。
小沢を渡ると左斜面に取りついていく。この辺から白樺や岳樺、唐松の林となり開放的で気分が良い。登山道は清々しい林をゆったりと、緩やかに新道分岐へと誘ってくれる。新道分岐からは尾根伝いに稜線へと登る。高度を上げるにつれ展望が開ける。目の前に高妻山、戸隠山、遠くに雨飾山、金山、左方向には飯綱山、妙高方面は雲の中で゛残念であった。
しらたま平では小雪が舞っていた。足元には種池と古池がすぐ傍に見えた。黒姫山頂へは鞍部を一つ登り返す。黒姫山頂は遠目に見るよりも狭かった。風除けにフライを無理やり張って乾杯した。
下山路は同じ道を行く、途中で別働の2人と合流して無事下山した。
予報に反して天候に恵まれ。晩秋の静かな山旅が味わえた。これも当会の姫君達のおかげである。
平成16年10月31日 晴れ
参加者 御前ケ遊窟コース9名 井戸小屋コース 5名 別働2名
林道入口8:00~シジミ沢出合9:50休~遊窟11:35~山頂11:50休~井戸小屋山12:45
御前ヶ遊窟からの下山道はソウカイ尾根を使うのが通例だが。この尾根も岩っぽく気を使う。今回は新しい試みとして井戸小屋経由で杉の植林地から林道へ降りる下山道を用意した。安全な下山道である。
最初に林道の植林地から井戸小屋へ向かうグループと、沢沿いに御前ヶ遊窟へ向かう二つのグループに分かれて行動した。
沢の登山道入り口には「御前ヶ遊窟登山道は岩場が連続する上級者コース…」の看板が立っていた。鍬沢沿いの林道を進み左に渡渉する。昨夜の降雨で水量が多いようだ。 沢沿いの道は杉林の道から進むにつれ山道らしくなり、所々でナラタケを採りながら進む。アット言うまにスーパーの袋が一杯になった。山菜やキノコを見逃すランタン会ではなかった。対岸の岩崖は紅葉が進み一枚の絵のよう迫ってくる。山全体が岩っぽく紅葉が良く映える。
行く手に滝がかかるとそこがシジミ沢との出合だった。装備点検をしてからシジミ沢へと進む。シジミ沢は要所要所にトラロープ、鎖と親切に設置してある。昔のスラブとうしのルートとは別に、三川村役場が新しい迂回ルートととして新設したものだ。以前のルートは沢や岩に慣れ人ならフリーで登れる程度のスラブだが、初心者はかなり苦労するだろう。当初の計画では昔のスラブとうしで登るつもりだったが、今回は岩に不慣れのメンバーもいるので迂回コースを行くことにした。目の前に鎖やロープがぶら下がっていればそちらの方に自然と足が進むのも無理も無い。この迂回コースもロープ、鎖が無いと通行不能になるような急なルートだった。
昨夜は雨が降っていたが、今は予報より天候の回復が早く、青空が覗いている。山が岩っぽいだけに雨上がりの紅葉は素晴らしい。目の前に御前ヶ遊窟の岩塔群がそそり立ち、その下に一面に広がる一枚スラブ、そこに紅葉した木々が彩りを添える。素晴らしい。自分達の足元の不安も忘れ、思わず回りの風景に目を奪われる。危険を押してこそ得られる絶景への快感。この時、この場所に、特別に選ばれた人間になったような優越感を感じてしまう。「今日はもうけたな。」
ロープの無いトラバースも無事通過して御前ヶ遊窟の洞窟に出る。パックリと開いた岩穴は横に広くひさしのように岩が張り出ている。中は渇いているが奥は薄暗く何かが出そうである。「御前様はこんな場所でどんな生活をしていたのだろうか?私はこんな所では生活したくない」と写真を撮ってさっさと移動した。
遊窟の山頂に行くにはスラブ上部の岩場を通過しなければ行けない。この場所は登山靴にはかなり恐い思いをする場所だ。特に帰りの降りは要注意だ。我々は当初はスラブを登るつもりだったので、沢シューズや鋲付き長靴なので安心である。後から来る井戸小屋隊のために40mロープをフックスしておいた。
山頂からの眺めは良い。北に袴腰山や土埋山が望まれ、遠くには飯豊連峰の山々が雲の上に頭を見せていた。眼下には今来たルートで6~7人のパーティが登って来るのが豆粒のように小さく見える。しばしの眺望を楽しんだ後、井戸小屋山へと向かった。 遊窟山頂から井戸小屋山への尾根は短いが変化のある尾根で、確かな踏み跡があり、細い岩稜歩きは南北両面の紅葉模様が楽しめた。途中で井戸小屋隊の遊窟へ行くメンバーと擦れ違った。
井戸小屋山山頂は藪刈りして10人位がやっと車座になれる程度の広さだった。我々の他は誰も来ない山頂で乾杯してゆっくりと昼食を楽しみ歓談した。下山は安全なルートなので安心して飲めた。別働の仲間も到着し一層賑やかな山頂となった。冬眠前の熊もビックリして逃げ出した事だろう。
下山に使った道は長い年月の利用がなく藪に覆われつつあった。山慣れた人でないと踏み跡を見失ってしまう。我々はGPSの活用で問題なく下山できたが、広尾根でのコース取りは難しいと思う。
途中、杉の植林地の高台からの山々の眺めも絶品だった。新潟には、まだまだ隠れた良い山、良いコースが多く残されている。これからも、これらの山々を見つけ、訪ねていくのが楽しみである。
下山後、七福荘で汗を流して解散した。
平成16年10月23日(土)~ 24(日)
参加者 9名 別働1名
23日 新潟5:30-泡滝ダム駐車場9:30~発9~冷水吊り橋10:50~7ツ滝吊り橋11:15~大鳥小屋12:40着 泊り
24日 大鳥小屋発5:50~三角峰7:15~オツボ峰7:45~以東岳8:35~以東小屋8:45~発9:20~大鳥池10:35~大鳥小屋11:10~発12:25~泡滝ダム14:40~かたくり温泉~20:00
年間計画では八十里越えの予定であったが、水害による林道通行止めのため急遽以東岳に変更した。
泡滝ダム駐車場には既に10数台の車が止めてあった。天気は今一つだが段々と晴れてくるようだ。紅葉シーズン真っ盛りで登山者やキノコ採りと賑やかである。冷水沢、七つ滝沢と二本の吊り橋をユサユサと渡る。ここから大鳥池までブナ林のジグザグの急登が続く。大鳥池は素晴らしい景観と紅葉で我々を迎えてくれた。
3時頃、単独で日帰り登山したランタン会員が下山してきた。「山頂まで4時間半掛かった。山頂は雪だった。」と言って我々の為にさし入れをして帰っていった。とても良い人だ。
午後5時50分、突然テントがグラグラと揺れた。慌ててラジオで情報収集した。震源地は新潟中越地方と言っている。新潟市方面は大丈夫らしい。ラジオをつけたままシュラフに入る。
3時過ぎにラジオを聞くと、被害規模は相当のものらしい。新潟市は大丈夫との情報で、予定通りオツボ峰から登り、早めに出て出来るだけ早く帰宅する事にした。
朝食を採り、薄暗い中を出発。水門を渡り池の周りを少し進むと分岐となる、我々は左折、オツボ峰コースーへと進む。30分ほど急登りが続く、朝の急登はきつい。三角峰が望むと日が差し紅葉も一段と輝き素晴らしい色合いを見せていた。三角峰を過ぎるといよいよ稜線漫歩だが、以東岳はグルリと反対側でまだまだ遠い。オツボ峰の山頂付近から草木が霜で真っ白に輝いていた。樹木は海老の尻尾状態である。素晴らしいの一言。老の尻尾に月山を入れて記念写真。空は雲ひとつ無い青空、大鳥池は紅葉に彩られ熊の敷物の形を現し、鳥海山、月山、大朝日、小朝日、龍門岳、狐穴小屋がすぐ近くに見える。絶景かな、絶景かな…。
山頂付近で会ったパーティは「山頂小屋は地震でかなり揺れて怖かった。」との事。以東小屋は2階建てで広くはないが綺麗な小屋である。トイレも綺麗だった。
ひと休みして下山した。急な草原を大鳥池に向かって降りていく。しばらく行くと樹林帯に入るが、枝につかまりながらの下降が続く道はえぐられかなり悪い。湖畔のへつり路を経て大鳥小屋に無事到着。
テントで昼食、大鳥池の錦秋を満喫して帰路についた。リーダの連絡でメンバーの地震被害が無い事は分かったが、泡滝ダムへの足取りは自然と早くなった。
朝日村かたくり温泉で汗を流して新潟に戻った。
平成16年10月17日(日) 晴れ
参加者8名
六十里越登山口7:00~鬼ヶ面山9:40~浅草岳11:30─発13:30~只見沢登山口13:25
六十里越登山口から鬼ヶ面山経由で浅草岳を縦走した。帰りの車の回送はランタン会の別のメンバーが、別の山の偵察がてらひき受けてくれた。
六十里越登山口には自転車が4~5台停めてあった。我々の逆コースで縦走し下山後は自転車で車に戻る予定らしい。
登山道を少しずつ高度を上げていくと毛猛山塊が目前に広がってくる。「毛猛山塊は以前、当会が鉈と鋸で道跡をつけた山。あの頃は実に良く通ったものだ。」と会の古参メンバーは盛んに懐かしがっていた。浅草岳の山菜採りの二次遭難事故以来毛猛山塊への入山は遠慮していたが「そろっと、また登ってみたいな~」と話が弾んだ。
電源開発の電波塔を過ぎ、広い峠道から右に折れ山道らしくなる。6月の偵察時には南峰から鬼ヶ面山の間の登山道ガ絶壁へ大きく崩れ大変危険な状態だった。今回は右の藪に新しい迂回路が作られ難なく通過できた。
鬼ヶ面山山頂はあまり広くない、記念写真がやっとだった。只見側の見晴らしは素晴らしい。越後三山の中ノ岳が初冠雪で頭だけが白い。未丈が岳、平が岳、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、帝釈山、会津朝日、以下省略。これらの山々の山名を地図も見ずに端から指さし確認するメンバーは凄いと思う。
北峰へは細尾根で注意が必要だ。右は絶壁で紅葉が見頃だ。谷を隔てて円い浅草岳が望める。北峰から浅草岳までの岩がらみの紅葉は絶好調で眺めは良いがアップダウンが続く。登山道の右下は絶壁で切れ落ちているはずだが、登山道の両脇は藪に覆われており恐怖感はない。時々覗き窓のように視界が開ける場所が有るが、そこから覗く紅葉の断崖絶壁は絶景である。カメラマンの腕の見せ所である。
岩からみの登山道を息を切らして登りきり、浅草岳の分岐に出る。そこは大変のどかな風景が広がっていた。今まで岩場ばかり眺めていた目には新鮮である。どこまでも広く、緑と草紅葉の尾根がゆったりと横たわっている。でも延々と続く木道には登山者の波波。山頂まではお弁当も広げる場所が無いほどの人だかりである。それほど素晴らしい紅葉の浅草岳なのだ。
山頂を避け少し下った登山道脇のスペースで遠慮がちにお弁当を広げた。この場所からの眺めも大変良かった。鬼ヶ面山とは見える山々は変わらないが、幾つにも重なった山波が薄雲と溶け合い、何とも言えない桃源郷の世界をかもし出していた。いつまでも眺めていて飽きない眺めだった。
只見沢登山口への下山道は岩っぽく急だった。所々トラロープのお世話になった。降るにつれ鬼ヶ面の岸壁が姿われ押し迫ってくる。鬼ヶ面の岸壁を眺めるのには良い所だ。ただ逆光のため写真撮影には難しかった。写真撮影には午前中が良いようだ。
転がるように下山して、只見沢登山口に着いた。只見沢登山口の駐車場は大変広かった。向かえの車で六十里越登山口まで車を取りに行った。
栃尾から只見までの国道は7月の水害の影響で至る所で片側交互通行になっていた。10月の地震でさらに最悪の状態となっている。地域の人達のことを考えると心が痛む。できるだけ速い時期の復興を望む。
平成16年10月3日(日) 雨
参加者20名
今回は紅葉狩という事でマイクロバスを仕立てて妙高笹ヶ峰へと向かった。笹ヶ峰の二つある駐車場には県外ナンバーの車が多くとまっていた。
天候は相変わらずの雨だが、駐車場脇の小屋状のゲ゜ートから元気に出発する。 今回はあくまでも紅葉狩で我々は登頂は考えていない。高谷池が最終目的地点である。この天気では山頂は何も見えないだろう。それでも山頂を目指して登って行く人達が結構いる。わざわざ県外からくれば我々もこうなるのだろう。
綺麗に整備された木道を行く。大勢だと賑やかで雨もさほど気にならない。サクサクと進んでいく。黒沢橋は立派な橋に変わっていた。前の倒木の橋はその下流に放置されていた。雨の日は渡りたくないような橋だったが、前の橋の方が味があって良いと思うが、百名山ともなると大勢が訪れる分、事故の心配があるのだろう。
快調に進んで来ただけに十二曲の登りはきつく感じた。富士見平から高谷池までは根がらみの道で歩きにくく、雨とガスの為展望も何も無い、必要以上にだらだらと長く感じた。
やっとついた高谷池ヒュッテの前のテーブルとベンチでは雨もなんのそのと、傘をさしてビールを飲みながら賑やかにお昼を食べているグループがいた。これだけイサギヨイと共感まで感じてしまう。
水場の奥のテント場でランタン会特製大天蓋を張る。黄色のパオを連想させる大天蓋は雨に良く映える。ドラえもん風に言うと「いつでも、どこでも、大宴会場~」というところか?水を汲みに来た登山者が何事かとわざわざ見学に来た。
今日のお鍋はキノコ汁。十分に楽しんでから下山した。ツアー登山者が賑やかに下山して行ったが、登頂していない我々の方が満足感に満ちているようにも思われた。
こんな雨の日でも心がけ次第で山も楽しむ事ができる。「いかに自然と折り合いを付け。自分達なりの楽しみを見つけられるか。」登頂だけが山ではない。山の達人を目指すランタン会は幅広く山と接して行きたい。
平成14年9月26日(日)小雨~曇り
参加者16名
新潟=車移動=桧枝岐=馬返峠~帝釈山~田代山~帝釈山~馬返峠
普通なら一泊する所だが、今回はガンバッテ日帰り山行とした。行く経路は小出町経由か会津若松市経由か悩んだが、結局会津若松市経由で桧枝岐まで車を走らせた。桧枝岐はやはり遠かった。新潟から片道4時間かかった。
登山口出発時から雨は当たっていた。所々、木道階段が良く整備された登山道を行く。雨具上下着用の登山は蒸し暑かった。針葉樹林帯には「コメツガ」「ダテカンバ」「オオシラビソ」などの樹木標識と説明が付けられている。新潟の人は案外針葉樹に弱い、良い勉強になった。登山道脇にはオサバグサの葉が群生していた。花がついたらさぞかし見事だと思う。
帝釈山山頂は広くないが立派な標柱が立っていた。季節外れのシャクナゲが咲いていた。小1時間で標高2000mに簡単に登れるのにはビックリした。雨は止んでいたが、生憎のガスで展望は望めない。他の登山者は田代山への縦走を諦める中、我々は田代山へと足を進めた。
岩からみの細尾根を行くが意外に歩きにくく遠く感じた。途中から樹林帯に入るが雨のせいで道がぬかるんでいた。倒木を避けながら進むと、そこはスギヒラタケだらけだった。苔むした倒木に白いスギヒラダケがびっしりと付いている。倒木という倒木全部、いたるところに生えていた。これを見逃すランタン会では無かった。登山そっちのけでキノコ採り大会になった。ヤレヤレ。
田代山避難小屋は新しく綺麗だった。避難小屋で芋煮会の後、田代湿原へと散策した。潅木の木道から突然に大きく開け湿原が広がっていた。何処までも続く湿原。「ウワ~」と思わず声が出る。草紅葉の始まった湿原は静かに横たわっていた。嬉しくて木道を何処までも歩いて行った。湿原は突然霧に包まれたと思ったら、一瞬に晴れ渡り、また霧の世界へと目まぐるしく変化させていく。不思議な世界だ。カメラマンは絶好なシャッターチュンスに余念が無い。
湿原の真中に田代山の標柱が立っていた。その前の木道の隅に何故かチングルマが一輪だけ咲いているのが印象的だった。
来た時よりもキノコで重くなったザックを、大事に担いで下山した。
新しくて綺麗な「燧の湯」で汗を流した。夕方のせいか空いていた。
また4時間かけて新潟に帰った。
「思い出いっぱい、キノコもいっぱい」の山行だった。
平成16年9月5日(日)
天候 雨から曇り 参加者17名
林道駐車場発8:20~岩場階段9:30~志津倉山山頂10:40-発13:40~林道駐車場15:15
出発時から雨が降っていた。「雨降りの登山は嫌だなと」思いながらも、誰一人として止めようとは言い出さない。林道駐車場に着いたら、皆黙って雨支度をはじめた。よっぽどの事が無い限りランタン会の会山行は中止にはなら無い。悪条件での山行も訓練の一環である。ランタン会は悪天候でも山を楽しむだけの工夫が用意されている。
志津倉山は沢沿いの「大沢コース」とブナ林を巡る「ヒドコース」がある。雨天のため当初の周回コースを変更してヒドコースを往復した。
ブナの林は雄大で我々を包込むように迎えてくれた。相変わらず雨は降っている。急登りを過ぎると白糸の滝にでる、その上部に階段状に足場が施された一枚岩に出る。雨の為滑りやすくなっていた。傾斜がゆるくなると稜線は近い。稜線はブナの雑木林が続いていた。稜線歩きを楽しんでいると白い標柱のある山頂に出る。
雨は小ぶりになり。見晴らしの良い所なのだろうが展望は望めない。その代わりに少しだけ、雲海の中に山々のピークだけが覗いている幻想的な展望が望めたた。それだけでも大満足である。
少し下がった平らな場所に大天蓋を設営した。この大天蓋こそがランタン会が誇る秘密兵器なのである。20人以上を楽々と収容し雨が降ろうが雪が降ろうが平気である。(まだ槍は降った事が無いので槍は分からない)これのおかげでどんな悪天候でもランタン会は恐いもの知らず?なのである。
秘密兵器そのニ。「ランタン山旅歌集」我会のテーマソング的な「み山飯豊」をはじめオリジナルや既存の山歌が全172曲収録されている。以前、冬山で緊急雪同ビバークした時もこの冊子一冊を歌い継ぎ、事無きを得た事のある優れ物である。
今回もこの秘密兵器二つが大活躍した。……何時でも何処でも大宴会場にしてしまうランタン会だった。でも節度は守っているつもりです……。
何時の間にか雨は止んでいた。下山途中に志津倉山は我々に素晴らしい雲海の展望を用意していてくれた。思わず息をのみ、しばし見とれた。
霧のブナ林をゆっくりと抜けて林道駐車場へとついた。道の脇では雨に濡れたツリフネソウがひっそりと出迎えてくれていた。
平成16年8月29日(日)
参加者3名
十字峡~林道途中7:00~ヨウガ沢出合7:40~桑ノ木山11:40-発12:30~ヨウガ沢出合15:30
桑ノ木山は今は道の無い山である。5月に会山行で送水管から残雪の尾根づたいに登っている。今回は桑ノ木山の湿原を目指してヨウガ沢遡行を試みた。
三国川ダムの周遊道路は土砂崩れで方道だけの通行となっていた。十字峡までは車がらくらく入るが、ヨウガ沢への林道は何箇所か崩壊して通行止めである。仕方なく出合まで林道を歩く。小さな沢の出合でも鉄砲水の影響で岩や倒木がうず高く道を遮っていた。
ヨウガ沢の出合も林道が完全に岩と流木で埋没していた。小さな堰堤わ乗り越えて入渓した。滝らしい滝も無くごコ゜ーロを行く。4m程の滝を唯一巻いた。この先で先行していた新潟からの5人パーティーを追越させてもらった。
ヨウガ沢は全体に浮き石、倒木が多く安定してなく神経を使う。倒木もうっかり触ると挟まっていた石が落石となる。油断ならない。この前の水害の影響かも知れない。今回は参加者3人と人数が少なかった、だがかえってそれが幸いした。
標高750付近の出合を過ぎてから突然水流が無くなる。これは山頂までほぼ続く。早々と水の無いゴーロ歩きとなる。これが炎天下の真夏だったら干乾びてしまいそうだ。真夏の入渓は避けた方が良いようだ。
高度を上げるにつれダイモンジソウ、トリカブト、サラシナショウマなどノ花々が目を楽しませてくれる。
普通、沢登りは水流が無くなるのを目安に稜線までの距離を予測するが、この沢はそうわ行かない。まだか、まだかと登りつづけるとやっと藪に出た。
この藪が曲者である。赤布を付けながらかき分けかき分け、笹藪に突入し何処だ何処だとさ迷って、やつと湿原に出た。帰りは赤布だけが頼りだった。三角点は分からなかった。
かわいい湿原である。小さい池糖が一つだけあり、至る所でイワショウブがリズムをとりながら風に揺れているのが印象的だった。良くみるとリンドウ、モウセンゴケもある。普段は白いはずなのに、こんなに赤くなつたイワショウブを見るのも珍しかった。
あいにくガスのため越後三山は見えなかったが、遠くに苗場山と鳥兜山のシルエットをみとめた。
ネコブ山に抱かれた小さな楽園は静かに風が通り過ぎ、時間がたつのも忘れさせる。我々も、身も心も湿原に溶け込んでいった。来てよかった。
下山は同じ沢を下降したが、来た時以上に落石には神経を使った。
平成16年8月14日(土)~16(月)
参加者7名 (別働1) 出迎え1名
14日鷹ノ巣泊 15日鷹ノ巣~二本松尾根~山頂下幕営 (沢隊と合流)
16日山頂直下幕営~山頂~玉子石~山頂下幕営~鷹ノ巣へ下山
前日登山口泊で、山は一泊二日のゆったりした登山計画である。
15日
ペースに会わせて3グループに分かれて出発する。鷹ノ巣尾根は二本松尾根や下台倉尾根などの呼び名がある。二本松尾根と言うが今はそれらしい松の木は無い。ただ下台倉山の木に、「鷹ノ巣尾根」の古いプレートがあった。
下台倉山までが急登だ。道々、燧ケ岳を始めとして会津の山々の展望が楽しめる。あれが田代山と帝釈山、日光白根山と特徴のある山々が望めた。
恋ノ岐沢遡行の沢隊との無線連絡が取れず、少し心配もしたが幕営地設営後、17時過ぎに無事合流した。無事完全遡行した面々の顔には疲れた中にも満足感にあふれていた。
全員集合での夕餉はランタン会らしく優雅で楽しい一時だ。お互いの山への熱い思いが夜がふけるのも忘れさせてた。お互いの絆を確認し有意義な合宿となった。
雄大な平ケ岳の夜は、我々を優しく包みこむように静かにふけていった。
16日
朝6時半、別働の一人が大量の差入れ持参で幕営地に到着した。夜の12時過ぎから歩き出したと言う。ビックリである
朝食後それぞれブラブラと玉子石、山頂などへ散策し、記念撮影後下山する。
下山口には出迎えの1名がテンプラとそうめん、それに冷たいビールを用意して待っていてくれた。またまたビックリである。
多くの人に支え、支えられてのランタン会夏合宿だった。
平成16年8月14日(土)~16(月)
参加者5名
14日(土)~15(日) 恋ノ岐沢遡行~沢中で幕営~山頂下幕営(尾根隊と合流)
16(日) 尾根隊と同行動
今回は沢登りでの泊り山行が初めてのメンバーもおり、天候もあまり良くなさそうで少しの不安を抱えての入渓だった。焚き火を囲んでの夕餉もでき、メンバーには泊りの沢登りの素晴らしさを知ってもらえたと思う。
サブリーダー達のフル回転の働きで無事登山道に上がることができた。尾根隊の大歓迎、多くの差入れにはビックリしました。改めて会における夏合宿の位置付けやバックアップの有難さを考えさせる山行でした。 (リーダー談)
恋ノ岐沢は美しい沢だった。最初は余裕が無かったが。ワ~ワ~、キャ~キャ~言いながら付いて行った。メンバーが竿を出したが魚は釣れなかった。やはり沢での焚き火は楽しい。焚き火の傍で寝たが夜半に雨がふりテントに転がりこんだ。恋ノ岐沢はいやはや長い長い歩いても歩いても着かない。尾根隊の顔を見た時にはホットした。設営、夕食総て尾根隊のお世話になった。次ぎの日は体中が痛かった。 (メンバー談)
平成16年8月4日(日)
参加者5名
堰堤6:50~氏ノ沢遡行~焼峰山頂14:50~登山道下山~加治川ダム17:40
焼峰山の氏ノ沢遡行に行ってきた。去年は増水で堰堤が渡れず、隣りの沢の袖ノ沢を遡行した。この時は9名と遡行には大人数で、大変時間がかかったので今回は少人数に留めた。
飯豊川第一ダムの堰堤を渡り、藪を少しトラバースして枝下降で入渓である。すぐにアブ御一行様の歓迎を受ける。入渓してすぐにゴルジュ入り口に5mの滝。何とか登ると次は10m。それを過ぎると又ゴルジュで10mである。最初からハードに仕事をさせられた。
岩質は全体に花崗岩で綺麗である。大きな滝も多く、釜が発達していて随分と泳がされた。沢は明るく気持ち良い。
2~3mの幅の広い滝は大概、大きな釜を抱えていてヘツリを必要とする。失敗すると滝壷の中にドボンである。こんな滝が幾つもあり、ゆっくりと遊んで行きたい所だが先が長いのでドンドンと先を急いだ。
全体で7m以上の滝は約10個。高巻きは2回、大高巻きは3回と苦労の割りには意外と少ない。ショルダーは多様した。15mの直登は緊張した。途中土砂崩れの場所があった。30mナメは圧巻だった。最後の岩場は悪かった。
沢登りは99%上手くやっても1%で事故につながる。最後の最後まで緊張感を維持していかなければならない。特に高巻き中の枯れ枝、落石は要注意だ。
今回は速いテンポで遡行を進めた。沢の中間地点はなだらかで標高を稼げない、その分最後は急激に標高を稼いでいく。危険な場所も上部に多い。7割方までは良いペースで進んだが、最後は岩場に出て思った以上に時間を費やした。
最後は袖の沢を隔てる尾根に出て、藪漕ぎ5分で山頂だった。一番山頂に近いルートで遡行した事になった。
この日は新潟の気温が36度もあり、山頂には登山者は誰一人いなかった。木陰で休息して加治川治水ダムへと登山道を下山した。疲れた体には長く感じられた。
沢遡行では写真が撮りにくい。撮っているゆとりが無いのも事実である。「あの場面を、あの滝を撮っておけば」といつも後悔している。
平成16年7月24(土)~25(日)
参加者11名
前日新潟発~中房温泉キャンプ場泊~有明山登山
有明山は地味で目立たぬ山であるが、その名の響きは美しく、姿優麗な安曇野の山である。美しい名に魅せられて登り、あまりの厳しさに「これは登る山ではない、見る
山、眺める山だ」と再確認させられた。
初めから急登で、薄暗く展望の無い樹林帯を行く。蒸し暑い。4合目を過ぎてからは岩場のトラバース、ロープ、鎖場、へつりと8合目までは結構大変だった。山頂までの行動時間は3時間半かかった。途中キンレイカが綺麗に咲いていた。山頂からは白い雲でアルプスの眺望も無く、残念であった。
下山2時間半。有明山荘で入浴して帰路につく。
何人か参加者に感想を聞くと口をそろえて「難儀かつた。一度行けば十分」との答えが返ってきた。
また、。このコースは地図とGPSがまるっきり違っていた。
平成16年7月18日(日)
参加者15人
浄土平~一切経山~酢ガ平小屋~鎌沼~東吾妻山~景場平~浄土平
ランタン会の会山行では珍しく一般的な山行である。たまにはこんな明るいルンルンした山行も良いだろう。一切経山山は噂通り風が強く立っているのがやつとだった。五色沼は辛うじて眺める事ができた。
酢ガ平は「先ほどの強風が何だったんだろう?」と思うほどおだやかな天候で、良く整備それた木道は気持ちよく、何処までも歩いていけそうだった。 鎌沼ではカルガモの親子がヨチヨチと繋がって泳いでいた。東吾妻山山頂はガスり強風が吹き荒れていた。風の弱い、少し下がった所でお昼にした。景場平で花を眺めて下山した。いろんな所を一巡して徳した山行だった。
車を止めた浄土平は一日中晴れていた。晴れ、強風、晴れ、ガスと強風、ガス、晴れ、ガスと場所によって目まぐるしく天候が変化する山域だった。
平成16年7月4日(日)
参加者7人
「弥彦、お滝の沢遡行」はランタン会では、沢初めの恒例の行事になっている。新潟からも近く、標高が低い為、雪渓が残っている心配もなく安全に遡行でき、下山道も安心である。全部で20以上の滝があり5m~9mの滝が多いが、大滝の16mや黒滝の30mなどスケールの大きな滝もある。初めての人は弥彦山にこれだけの大きな滝があるのにビックリする。
半日で遡行できる沢であるが、シーズン初めの足慣らし体慣らしの為一日かけてゆっくりと遡行した。今回は少人数の構成となった。沢登りは天気に左右されるが今回は雨の心配はなかった。
滝はほとんど直登できるが、自信のない人は高巻いてロープの確保をしてから練習すると良い。毎年やっているが、ここ数年は倒木や枯れ枝の堆積が酷く気になる。以前はもつと綺麗な沢だったのに残念である。
行程のほぼ真中にある大滝16mは懸垂下降の練習に調度良い。遠く蒲原平野を望み、ロープ一本に全体重を預ける緊張感はしだいに快感へと変わる。フ゜ルージックの確保で今降りた大滝を登る。取り付きは微妙なバランスが要求される。滝の水飛沫に体を洗われながらジリジリと登っていく。手と足に全神経を集中する。自分一人の力で登りきったときは感無量である。これこそ沢登りの醍醐味である。
ほとんど上部に行くと水流がなくなり、20分ほど潅木の藪登りで山頂登山道に出る。このやぶ漕ぎがキツイ。登山客は藪から突然現れた泥臭いヨレヨレの我々を胡散臭そうに眺めていた。
総てを無事やり遂げた後の山頂ビールは格別である。
平成16年6月26日(土)
参加者5名
笹ヶ峰牧場=栃ノ木沢登山口1270m~日陰沢分岐~彦佐ノ滝展望台1440m~杉野沢橋脇1260m=笹ヶ峰牧場
登山口には立派な標識が有る。下山口に車を一台デポして登り始める。可憐なショウキランがあちこち咲いていて、雨上がりに一層清楚な感じを与えていた。ツクバネソウ、ギンリュウソウも多かった。春には湿原にミズバショウの群生も見られる。
頂上に続く道はブナの巨木の並木で綺麗だった。三角点は広く刈ってあるが展望が利かなかった。登山道は自然遊歩道の名のもとで良く整備されている。
途中の標柱が階段下に転げ落ちていたので、担ぎ上げてビニール紐で補強しておいた。鍋倉沢にかかるヒコサの滝は水量も多く、幅広く落ちる落水が白く光って美しかった。
林道の中ではサイハイランを多く見た。わずか2時間半ほどのハイキングだつたが、たまにはノンビリ歩きも良いものだ。参加者が少なのがもったいない、楽しい一日だった。
平成16年5月29日(土)
参加者5名
十字峡8:25~送水管階段終了8:45~1195m手前11:10~桑ノ木山山頂13:00ー発14:25~十字峡17:35
いきなりの送水管の急階段できつい。はっきりとした踏み跡を拾っていくが、800m位から赤布を付けながら登る。登るにつれ十字峡を挟んで八海山、五龍岳が尖って望める。
藪漕ぎをしていると、かすかな踏み跡や古い赤布がある。たいした藪漕ぎにならず、雪堤半分、藪半分で小岩沢源頭に出た。雪原が広々として桑ノ木山山頂となる。
先を眺めると牛ケ岳にはまだいっぱい雪がついており、ネコブ山の肩の部分手前は雪屁が張り出していた。去年行ったナカツルネ、本谷山、越後沢山も残雪に映えて見事である。
風も無く暑くも無く、残雪と新緑、まことに気分の良い桑ノ木山山頂だった。
コシアブラを採りながら赤布を回収して十字峡へ下山した。
平成16年4月25日(日) 晴れ
参加者24名
今回で14回目となる佐渡の旅。会では「佐渡の山は一巡した」と言いたいほど 歩いている。金剛山は3度目か?
前日の新潟発で両津の旅館泊。この日は金北山山麓めぐりでのバス散策。途中で山菜採りに興じる。大収穫。佐渡は花も山菜も種類が多い。
毎年、佐渡在住で佐渡の山に精通した藤井氏が案内を買って出てくれる。おかげで内容の濃い山旅が楽しめる。
当日は天気が良かったが、山は夜中に積雪となり、季節外れの新雪登山となった。天然杉の主稜線は残雪がまだ多く、ルートとりが難しい。金剛山への途中は山野草の楽園のはずだったが、新雪に覆われ見られなかった。たたザゼンソウやカタクリ・イワウチワの花が新雪に埋もれながらも咲いていた。不思議な光景を見られ感激した。
金剛山山頂は雪が無かった。下山ではシラネアオイの大群落やイワカガミ・ヒトリシズカなどの山野草を楽しむ事ができ。
佐渡はやっぱり良い。また一つ印象深い佐渡の山旅ができた。
三国小屋 4月10日~11日
七森峰 4月17日
御西小屋・本山小屋 4月29日~5月2日
大石山 6月5日~6日
入り門内沢 6月16日
ランタン会は平成15年暮から16年新年にかけて飯豊冬山縦走を計画した。結果としては悪天候で壮絶な戦いの末、中退となった。残念ではあるが自然相手では致し方ない。
この今回の計画のために各所に一斗缶の荷上品が残されていた。この回収のために会は総を上げて活動した。1月12日から6月6日の間に16回の荷下げ山行、参加延べ人数64名になった。飯豊連峰をくまなく歩き回った。
平成16年3月28日(日) 晴れ
参加者36名
田ノ浦~崖松~弥彦浦歩道~418m標点~昼食~旧北国街道海岸線~銅製錬所跡~田ノ浦
ランタン会では毎年春に「お花見登山」と名打つて弥彦山塊を探索している。国上山から弥彦・角田と弥彦山塊は広い。ランタン会にはその弥彦山塊に精通している会員が何人かおり。回を重ねるにつれ、人知れない珍しいコースへと案内してくれている。一般登山道では無いだけに案内人無しで「一人で地図だけで歩け」と言われたら、かなり難しいコースでもある。低山といえどもバカにはできない。 訪れる人が少ないだけに自然豊かで花の数も多く、秘密にして置きたいお花畑がまだまだ残っている。春の花に会いに、毎回この行事を心待ちにしている人も多い。こんな素晴らしい山が近くにある新潟の人は幸せである。
長年、弥彦山塊を歩いて来たが、まだまだ歩き尽くしていない。これからも弥彦山塊を探求して行きたい。また、いつまでも自然豊かな美しい弥彦山塊であって欲しほしい。
平成16年3月6日(土)~7(日) 天候 雪
参加者17名
山岳プロガイドの多賀谷治氏を講師としてお招きし「冬山技術講習会」として実施した。富山在住の多賀谷プロには今までに会で三回ほど講習会をお願いしている。海外遠征の経験も多く、ガイド歴17年を誇るベテランガイドであり、文部科学省登山研修所講師でもある。年齢48歳。
今回の実施場所は棒掛山。一日目は棒掛山山麓での冬山技術の実地訓錬、実際に緊急雪洞を掘り一晩寝てみる体験訓練をした。二日目は棒掛山登山とした。
当日は生憎の吹雪となったが、冬山訓練らしくて良い。まず最初に棒掛山山麓のブナ林に雪洞を掘る。これが以外に重労働だった、立派な雪洞を作ろうとするから大変である。緊急の場合は必要最低限で良い。今回の多賀谷プロの手際の良い雪洞の作り方は参考になった。
午後からは尾根に出て滑落停止、ロープワークと冬山技術訓練に励んだ。会では何回も冬山技術訓練、雪洞体験は実施しいるが、技術という物は常に切磋琢磨していかなくてはいけない。
吹雪の尾根での訓練は緊張感が有って有意義だった。夜は全員が一同に会せる大天蓋のなか賑やかに山の話に興じた。寝る時だけ各自の雪洞へと移動した。雪洞の中は暖かく風音も無く快適であった。雪洞体験初めての人は感動していた。冬山を目指す人は是非体験してほしい。
二日目は実地訓練で棒掛山を目指す。吹雪の中での急登、やせ尾根は緊張する。多賀谷プロは先々で弱層テストに余念が無い。「ラッセル交代の間に弱層テストをすると良い」とアドバイスされる。
棒掛山は登山道が無く、行き難い山である。それだけに魅力ある山でもある。今回は全部ガスの中で視界が無かったが。無事登頂できて嬉しい。
今回の講習会で学んだ事を今後の登山に役立てていきたい。
平成16年2月2日(日)
参加者17名
簡単な冬山入門として計画した。初心者を交えて参加者17人と賑やかな冬山山行となった。
今回のコースは一般的な登山道ではなく、雪利用の周回コースとした。登りは胎内観音の先の林道から尾根に取り付き、下山は下荒川へと下った。一般的な山ではあるが「コースを工夫すればこれだけ面白い山になる」と言う、ランタン会らしい山行になった。
登りのルートは支尾根が多くガスると大変面倒なルートとなる。今回は幸い天気も良く地図と磁石の勉強になった。途中に急な場所があったそれも勉強である。登山者が少なく綺麗なブナ林が続いていた。
青空の下、雪を整地して宴会場とし、飯豊連峰の山々の展望を我々だけで一人占め。杁差岳はすぐに分かったが、それに連らなっている稜線ピークのそれぞれの考察も楽しく「ああでもない、こうでもない」と展望を楽しんだ。最終的に、大境山、枯松山、杁差岳と落ち着いた。とても贅沢な一時を過ごした。
下山は下荒川へと尾根を下ったがこのコースは大変素晴らしく、他の人には内緒にして置きたいぐらいのコースだった。