新潟市を所在地とする「新潟ランタン会」のホームページです。「新潟ランタン会」はごく一般の山の趣味人の集いです。ランタンの由来はランプの意味ですが、いつも明るくという意味や、のんびりランランルンルン気分で行こうという意味を含めています・・・
日時:2025年3月15日 文責: H.I
メンバー: T.S, K.T, F.K, H.I
ルート:鳥坂神社(登山口) → 薬師尾根コース → 坂戸山頂上(富士権現社) 往復
坂戸山は、上越線 六日町駅から東方向へ、市街地と信濃川を越えた対面に位置する。
かつての坂戸山は山城であり、現在の山頂には⛩「富士権現社」が祭られている。
標高は、634m。今では 東京スカイツリーの高さと同一であることが南魚沼市からも紹介されていて、これはまた 弥彦山(多宝山) とも同一である。
小生には、かつての在来線の特急「とき」や急行「佐渡」に乗車して、新潟と東京間を何度も行き来した際、六日町駅に停車する度にその正面に立つ山として記憶させられていた。
その頂きを目指したことはなく、まして積雪時に登ることも想定していなかったので、今回はその分、旧知の仲にも新な発見ができそうな気持ちを持っての登山である。
登山口の標高は164m。標高差は470mでしかない低山である。無雪期には多くの市民に親しまれていて、特にカタクリの群落が有名なことは、半世紀も前から知っていた。
今回の登山は雪山である。それも豪雪となった今年なので、どのような山容になっているのか、そんな期待ともいえる想像も楽しみながら登山した。
関越自動車道、六日町インターにて、地元在住のT.Sさんと合流する。すぐに登山口に向かい、8:25出発。無雪期には城坂コースもあるけれど、積雪期は危険。今回は薬師尾根コースを往復する。積雪は、登山口で2mほど。高度を上げるほどに増え、頂上の⛩ 富士権現社では5mほどにまで達していた。登山者は思いの外に多く、またおしなべて軽装。コース上の雪質は固く踏み固められていたのでワカンは不使用、アイゼンで進む。積雪のおかげで目線は高く視界は良好、南魚沼市街が眼下に見渡せた。やや急登ともいえる登りが続くものの、10:22山頂着。T.Sさんがスコップでテーブルと腰かけを作ってくれたのでここで昼食。
山頂からの視界は薄曇りで、見えるかもしれないと言われていた米山までは届かなかった。それでも眺めは上々で、集合写真の背景は八海山である。
11:25下山開始。下山時には登山時とはまた異なる雪の中の魚沼市街と連なる山々が一望にできた。まるで空中散歩を楽しむようにゆっくり歩いて12:55登山口まで無事下山。
今回の登山で坂戸山への親しみは増し、また何時か来たくなる山として思いを新たにした。
以上
集合写真 坂戸山 山頂、背景は八海山
空中散歩を楽しむ様な景色の中を下山
T.Sさん作成のテーブルで昼食
日 時:2025年2月16日(日) 文責 H.I
メンバー:L T.I、 S.W、 K.N、 K.M、 H.K、 R.I、 H.I
ルート :大力山登山口(宝泉寺) 登山開始9:46~秋葉堂(祠)12:30 ~大力山山頂着11:15 ~下山、中腹にて昼食。昼食後、渡辺会長によるザイルワーク実習13:40出発~登山口 着14:10。
記 録:新潟県では5日からの降雪により積雪量が増し、9日の魚沼市は3m越えと報じられていた。その後天気は回復。新潟市では雪原は消えつつあるものの、魚沼市にある大力山がどの程度に深い積雪になっているのか、私には未知の雪山でもあり期待感が増していた。
登山口近くの響きの森公園に着くと、屋根には重く湿った雪が1mを越えて在る。道路は乾いているものの、登山口からはもちろん雪道。雪は水分を多く含む、いわゆる腐れ雪になりつつあった。踏み跡は多く、階段ができているので、ワカンは不要。中腹になると、雪質は硬さが増してきたので、アイゼンを装着。
中腹以降の積雪量は3m越えで、視界を遮るものはなく、天気も晴天となり、魚沼市街はもちろん、遠く米山や黒姫山まで見渡せた。一方、逆方角にある越後三山には雲かかかり、その頂だけは隠れていた。
山頂が近くなる頃から風がでてきたので、昼食は中腹まで下山してから摂取。その後、渡辺会長によるザイルワークの指導と実習が行われ、13:40再び下山開始、14:10 駐車場着。
感想: 厳冬期は過ぎたとは言え、記録的ともいわれた寒波に見舞われた直後の白銀の雪山だった。しかし天候には恵まれて時々晴れ間も出る、行動中は温かくもあり、雪も硬く凍結しているわけでもない、春の雪山だった。下山途中のザイルワークの研修中、対面の急峻な崖から破壊力を想像させる轟音を伴う雪崩を見た。雪質は登山時に比べると明らかに軟らかく、春に向かって融雪が日々進んでいることが良く分かった。
小生にとって、登山でザイルを使用することは殆どなかったので、今回のように時間に余裕があるときに、ザイルワークを研修できたことは有益だった。かつて習ったことであっても、使用する機会がなければ忘れてしまう。今回のように安全に対する訓練もできたことと、その準備と機会を設けて頂けたことについて、渡辺会長には改めて御礼申し上げたい。
宝泉寺~大力山 標高差364m往復4200m
魚沼市街を望む
眺望良好な白銀の中の尾根歩き
大力山 山頂 背景は山頂を雲の中に隠す越後三山(越後駒ケ岳、八海山、中ノ岳)
以上