211系は、1985年に国鉄が製造した直流近郊型電車です。
JR東日本とJR東海で主に製造、運用され、JR西日本では「ハイパーサルーンゆめじ」に
組み込まれて活躍していました。
界磁展開零時制御を採用し、JR東日本では5両・10両、JR東海では3、4両で運用を開始し、
その後213系の機器を用いた2両編成(JR東海)も登場しました。
JR東日本の211系は東海道線や高崎線、宇都宮線で活躍していましたが、
東海道線の211系は房総地区や長野地区、のちに高崎・宇都宮線の211系は
高崎地区の路線、両毛線、上越線、吾妻線、信越線に転じ、
両数も3両または6両へと短縮されました。
そして現在は房総地区および高崎地区から一部が長野地区に転属し、
延命工事も受け、これからも活躍していきます。
いっぽう、JR東海の211系は中央線、東海道線名古屋地区で運用を始め、
東海道線静岡地区で「するがシャトル」として運用されていた119系の後継として運用開始、
その後、東海道線で走っていた211系5000番台は一部を除き静岡地区に転属、
さらにその後、211系0番台は関西線及び中央線に転属しました。
そして315系の投入により211系の廃車が始まり、
まず関西線で主に運用していた211系0番台が廃車され、
続いて中央線の5000番台を廃車にしていきました。
再末期は5000番台の関西線運用もありました。
2024年7月現在、315系の投入により静岡地区の211系が置き換えられ、
その一部は三岐鉄道三岐線で第二(一部は第三?)の人生を送るでしょう。