目次
・ごあいさつ 奈良大会実行委員長 二十軒起夫
・奈良大会チラシ テーマ まちの資産のいかしかた―何を、だれが、どのように
・奈良町家めぐりマップ 奈良市伝統文化いきいき実行委員会、奈良町にぎわいの家管理共同体(公益社団法人奈良まちづくりセンター、さんが俥座、なら・町家研究会)平成30年2月発行
ごあいさつ
大会実行委員長 二十軒起夫
秋の奈良を舞台に、11月12、13日の両日、「まちの資産のいかしかた」~なにを、だれが、どのように~をテーマに、第44回全国町並みゼミ奈良大会を開催します。
今回の奈良大会では、歴史的町並み保存運動の原点に戻り、私たちが運動の中で守ろうとしてきた地域社会の暮らしと文化を支えてきた町並みに代表される「まち」の資産とは何なのか、そして誰が、どのようにして受け継いでいくのかについて、改めて考えてみたいと思います。初回の全国町並みゼミは、1978年に愛知県の有松と足助の町で開催されました。
以来、今回で44回を重ねます。奈良県では2003年に橿原市今井町で開催されてから、18年ぶりになります。また今回は、コンパクトな大会を目指しつつ新型コロナ感染症の流行に対応するため、オンラインを併用した開催となりました。
奈良町は旧平城京の東に張り出した「外京」に、興福寺、元興寺、東大寺、春日大社などの門前郷として成立し、中・近世には商業・手工業の町として発展してきました。また、ほとんど戦災に遭わなかったため、歴史的な町家・町並みが残り、古代からの歴史と、世界遺産の元興寺に代表される文化遺産が重なりあいながら、住民の日々の暮らしと共存しています。
この大会を契機として、奈良町を構成する、ならまち(奈良町の中心部は平仮名で表しています)、奈良きたまち、京終、高畑の各地域の魅力を全国に発信すると共に、奈良のまちづくり団体との協働・参加を図り、より一層の市民協働による「新奈良町にぎわい構想」(2017年奈良市策定)の推進と、まちづくりの活性化を目指すものです。皆様のご理解、ご協力を今後ともよろしくお願い申し上げます。