居合とは

 刀を抜いて対峙し、斬り合うのが剣道(剣術)であり、刀を抜かずして、鞘に収めたまま相手の動きに応じて対応するのが居合です。つまり、いつ、いかなる時でも臨機応変に敵に対応し、勝ちを制する刀法をいいます。居合は、林崎勘助重信公(永禄年間末期の人)が中興の祖とされていますが、それから、500年以上に亘って連綿と現代まで受け継がれてきています。

 現代社会においては、刀で斬り合うということはありませんので、居合いを通じて、心身を鍛練することが目的となっています。長い間に、色いろな流派が発生していますが、現在、いちばん大きな流派は、無双直伝英信流です。

 なお、居合は「動く禅」と例えられています。又、現代において、日本刀(真剣)を使用する唯一の武道です。