なら歴史芸術文化村  滞在アーティスト誘致交流事業

滞在記録

この事業について

なら歴史芸術文化村の滞在アーティスト誘致交流事業では、奈良の豊かな歴史・芸術・文化を体験し、新しい視点と切り口で表現する作品を生み出そうとする、アーティストを募集し文化村内スタジオにて制作を行い成果発表を行います。制作の拠点となる芸術文化体験棟のすぐ隣には、仏像や歴史的建造物など貴重な文化財の修復工房を備る文化財修復・展示棟があり、近隣は山辺の道や杣之内古墳群など壮大な歴史を物語る自然環境に恵まれています。なら歴史芸術文化村での制作活動を通して、来村者や地域の人々と交流を図り、自然や歴史など地域の文化資源を掘り起こし、ジャンルを超えて歴史と現代を繋ぐ新しい芸術表現を試みようとする、アーティストの活動を支えます。

撮影:衣笠 名津美

アーティスト紹介    前期

中尾 美園 NAKAO Mien

大阪府生まれ。

京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻修了。対象を丹念に「うつす」ことで、ものに内在する時間や歴史の層を汲み取り伝統や慣習が伝え残すことやそれらの変化をテーマに作品を発表している。ほかに絵師として、仏画や日本画の模写・制作なども行っている。京都市在住。


アーティスト紹介   

大西 健太郎 ONISHI Kentaro

1985生まれ。

その場所・ひと・習慣の魅力を発掘し、それらと出会う過程を通じて「こころがおどる」風景を舞台としてパフォーマンス作品を制作する。住まう地域、国、言語、世代、障がいの有無など、異なる背景を持つ「他者」との恊働を軸として制作過程を含めた参加型のパフォーマンス プロジェクトを行う。

 2009年路上でのダンス・パフォーマンスシリーズ「風」を公演。2011年に東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)と一般社団法人〈谷中のおかって〉との共催による「こども創作教室〈ぐるぐるミックス〉」の立ち上げより、講師/ディレクターを務める。

 2016年より板橋区立小茂根福祉園にて他者との共同創作によってつくり出す参加型パフォーマンス〈「お」ダンス〉を展開。2018年 南米エクアドル中央大学との国際共同プロジェクト「TURN LA TOLA」に招聘される。地域住民との共同パフォーマンス公演をおこなう。2020年からは、オンライン上で参加者の公募から制作まで行うパフォーマンス作品〈サインシンフォニーシッチョイサ〉を公演する。