世界で初めて、量子アニーリングコンピュータの原理を提唱し、基本的な要素技術を開発したのは日本人科学者です。
2,016年12月13日に「量子アニーリングコンピュータ」の一般向け啓蒙書が刊行されました。
「量子コンピュータが人工知能を加速する」(共著:西森秀稔/東京工業大学教授&大関真之/東北大学准教授)です。
以下本書のさわりの部分をご紹介します。
p.178
「量子力学」というのは、不思議で魅惑的な学問である。2つの状態が重ね合わされ、同時に存在すると言われて、すぐにすっきり理解できるほうがおかしい。物理学者は、大学3年生あたりで受けた授業以来、耳にタコができるほど聞かされてきただけでなく、自分でも繰り返し言ったり研究で使ったりしているので、慣れっこになっているだけで、本当は心からわかったという気分にはなっていないというのが正直なところである。(つづく)