なりたち
この会は、名古屋市、東海地方を中心にアイルランド好きが集まり、文化活動を行う団体です。
1995年発足。
前年に、一般公募による名古屋市女性海外派遣団(団員12名のひとり:田原美智子・現副代表、団長:大野光子・現アドバイザー)として英国・アイルランドを訪問・視察し、女性問題を学びました。
帰国後、アイルランド文化にふれたメンバーたちの「この団体を継続させたい」という思いから、当会はスタートしました。
1995年9月17日
発足記念として、龍村仁監督によるドキュメンタリー映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第一番」(1992年、エンヤ+鶴岡真弓出演)を鑑賞する映画会を、名古屋市勤労会館で開催いたしました。
大盛況だったこの第一回を皮切りに、その後、文化講演、朗読コンサート、映画会、料理会、そしてセントパトリックスデーの集いなどを開催する一方、ニュースレターの発行もしてきました。(詳しくは活動のページをご覧ください)
アイルランドに興味のある人々が集い、その後、新しいメンバーも加わりましたが、中心メンバーの転勤などもあり、2006年以降は会としての活動を休止しておりました。
2024年1月
久しぶりのメンバーの集まりで、新しいイベントの提案があり、再始動することになりました。
日本では小泉八雲として知られるアイルランド人作家ラフカディオ・ハーンの傑作『怪談(Kwaidan)』が米国で出版された年、かつハーンが東京で没した1904年から120年の節目を迎えるタイミングで、また新たなるアイルランドを介してのつながりに期待しています。
メンバー
AKANE(代表)アイルランドをこよなく愛する名古屋在住の会社員
特にパブめぐり、映画鑑賞、音楽(U2)、写真が趣味。大学在学時、英文科での研究テーマは英詩人ワーズワースにて、フィールドワークの為渡英するも、勢いでアイルランドに渡ったのがきっかけとなり、以降その魅力にどっぷりはまる。
英国よりもさらにワイルドな自然と風景、人のおおらかさ。アイルランド語の不思議な響き。
また北西部のドニゴール辺り、イニシュモアからゴールウェイ周辺、とアイルランドの中でもさらに辺境のゲールタハト地域に強く惹かれ何度か訪れる。
1995年、帰国後の女性団による映画会開催を新聞記事で知る。メンバーにアクセスし発足直後の名古屋アイルランド研究会に合流。以降「講演会+演奏会」「ビデオ上映会」「セントパトリックスデーの集い」などのイベント企画、ニュースレター発行などに関わり、また東京含め他地域のアイリッシュファンとも交流を深める。
「この度、リニューアルしパワーアップした当会で再び、みなさんと共にこの中部地区のアイルランド、ケルト文化ファンの輪をさらに盛り上げて参ります!」
日本アイルランド協会会員
MICHIKO(副代表)名古屋アイルランド研究会創設時メンバー
1995年名古屋市第6次女性海外派遣団の1員としてアイルランド・イギリスの女性の活動団体を訪問。渡航後、アイルランドの女性たちの活動、アイルランドのナイーブで透き通るような自然・ファンタジーのある文化に共感した団員たちと渡航報告会を兼ねた映画会を企画運営しました。
その後名古屋アイルランド研究会の立ち上げにかかわりアイルランド文化に親しむようになりました。
私自身は、アイルランド出身のシスター方に囲まれて育ったせいか、アイルランド映画の底に流れる宗教観がやたらと身につまされています。良妻賢母と強い宗教観の家庭をもつのアイルランドの女性たち、派遣団で出会った30年前の彼女たちも私同様家族観の変化、仕事、地域社会とのかかわりや自身の老化と・・社会の波にもまれているのだろうと思います。
娘のリクエストで 1998年にアイルランドを旅しました。深い森に妖精をみたような不思議な旅でした。30年の月日を経て次世代の人たちと再びアイルランドにアプローチできることがうれしい70代です。
ワークショップファシリテイターでもあり、知的障がい者施設の創造時間も担当。アイルランドと創造は切っても切れない関係にあるのを実感しています。
スコットランドのインヴァネスにあるフィンドホーン発祥のトランスフォーメイションゲームの認定ファシリテイターを現地で取得。
KAZUMI(企画・広報)
1996年夏に㈱グローバル ユース ビューローのツアーで、初めてアイルランドへ行き 文化、音楽、豊かな自然に惹かれ日本でもアイルランドに関することに触れられればと思っていた時に名古屋アイルランド研究会と出会いました。
NHK文化センターで、大野先生のケルト講座を受講し陸のケルト、島のケルト、アイルランド以外にも心惹かれた事、いろいろな方にお話が聞けた事は大変貴重で、有意義な時間でますますアイルランドにハマっていき現在に至っています。
YUKA(企画・広報)
1996年の夏、ツアー旅行ではじめて訪れたアイルランドの人や風景に癒され、以来、すっかりアイルランドの虜に!
アーサー王物語など、神話・伝説が大好きなライブラリアン。
MITSUKO(アドバイザー/顧問)
大野光子 愛知淑徳大学名誉教授
研究者、教育者、翻訳者として、日本でアイルランド文学の普及に貢献し、アイルランド大統領功労賞を受賞(2020年)。
著書に『女性たちのアイルランド』(平凡社、1998年)、翻訳書に『ファラオの娘 ヌーラ・ニー・ゴーノル詩集』(2001年、思潮社)、『まるで魔法のように ポーラ・ミーハン選詩集』(共訳、2021年思潮社)、On Two Shores, Mutsuo Takahashi (2006年、Dedalus Press, Dublin)、Sky Navigation Homeward, Mikiro Sasaki (2019年、Dedalus Press) 他。
IASIL JAPAN(国際アイルランド文学協会日本支部)創設以来のメンバー、元会長。
日本イェイツ協会および日本アイルランド協会会員
ERI(アドバイザー/顧問)
井川恵理 桜花学園大学国際学部准教授
イギリスのスコットランドを中心に伝承文化と現代の社会とのつながりを研究中。
エディンバラ大学スコットランド研究所研究員として在外研究(1995‐96)。
「あざらしびとバラッド」との出会いをきっかけに、北欧文化の残る北東部のオークニー、シェトランド諸島、ゲール語使用地域である北西部のヘブリディーズ諸島など、スコットランドの島嶼(とうしょ)地域における歌謡と言語文化、生活史に関心を持つ。
スコットランドやアイルランドのゲール語音楽の歌詞対訳としてアルタン『ハーヴェストストーム』、カパーケリー『ゲットアウト』等のCDがある。
日本スコットランド学会、日本ケルト学会および国際バラッド学会会員