おすすめ曲:『6つの協奏曲 Op.19』(6 Concertos, Op.19)
編成: ソプラノリコーダー4本 + 通奏低音(ピアノやチェロなど、省略しても成立します)
特徴: まさにリコーダーアンサンブルのために書かれた贅沢な作品です。ソプラノ4本がそれぞれ掛け合いをしながら、バロックらしい軽快なフーガや美しい緩徐部を織り成します。IMSLPでフルスコアとパート譜が手に入りやすく、難易度も高すぎないため、最初のアンサンブルに最もおすすめです。
おすすめ曲:『水上の音楽』や『王宮の花火の音楽』の各種舞曲(Menuet, Bourrée など)
特徴: ヘンデルの親しみやすく華やかなメロディは、ソプラノリコーダーの音色に驚くほど合います。
探し方のコツ: MuseScoreで「Handel Recorder Quartet」や「Handel Recorder Trio」と検索すると、世界中の有志がソプラノ・アルト・テナー・バス(SATB)などのリコーダーアンサンブル用に編曲した楽譜が大量に見つかります。
おすすめ曲:『4つのフルートのための協奏曲』(Concerto for 4 Flutes, TWV 40:107 など)
特徴: テレマンは自身もリコーダーの名手だったため、この楽器の魅力を引き出す天才です。本来はフラウト・トラヴェルソ(横笛)やアルト・リコーダー向けに書かれた4重奏曲(伴奏なし)ですが、ソプラノリコーダー4本に移調・編曲されたものがMuseScoreによく投稿されています。緻密なポリフォニー(多声位)が絡み合う快感を味わえます。
リコーダーアンサンブルの歴史を語る上で、バロックの一歩手前である「ルネサンス期〜初期バロック」の音楽も外せません。当時は同じ種類の楽器をサイズ違いで揃えて演奏する「コンソート(同族楽器アンサンブル)」が全盛期でした。
おすすめの作曲家:
マイケル・プレトリウス(M. Praetorius): 舞曲集『テルプシコーレ』など。シンプルですが、リズムが心地よく、ソプラノリコーダーが最高音部で小鳥のように軽快に鳴り響きます。
ティールマン・スザート(T. Susato): 『舞曲集』など。
おすすめ曲: 『モリスク(Moorish Dance)』や『ロンド(Rondo)』など
入手先: IMSLP("Danserye" で検索) / MuseScore(多くのアレンジあり)
特徴: 元々は宮廷のダンス伴奏用の音楽です。素朴でキャッチーなメロディが繰り返されるため、アンサンブルの息を合わせるのに最適です。ソプラノリコーダーが最高音部で、ステップを踏むように軽快なリズムを刻みます。
おすすめ曲: 『古い涙(Lachrimae Antiquae)』
入手先: IMSLP("Lachrimae, or Seaven Teares" からの抜粋、またはリコーダー編曲版)
特徴: イギリス・ルネサンスの切なく美しい悲歌(エレジー)です。激しい強弱ではなく、リコーダー特有の「まっすぐでピュアなロングトーン」を重ねることで、えも言われぬ美しい和声(ポリフォニー)の陰影が生まれます。
入手先: IMSLP(カテゴリ:For 4 recorders / Pipes など)
特徴: イギリスの巨匠ヴォーン・ウィリアムズが、リコーダーや竹製パイプのアンサンブルのために書いた民謡調の美しい組曲です。バロックとは全く違う、近代イギリス音楽特有の、霧がかった牧歌的な田園風景のような陰影をリコーダーで表現できます。
入手先: IMSLP / 各種楽譜サイト
特徴: ドイツの近代作曲家ヒンデミットが、アマチュアの演奏(音楽祭)のために書いた3重奏曲です。バロックのような明快な調性ではなく、少しひねりの効いた20世紀独特のスタイリッシュなメロディと複雑なリズムが、リコーダーの小気味よい発音にピタッとハマります。
おすすめ曲: 『天空の城ラピュタ(君をのせて)』『となりのトトロ(風の通り道)』『魔女の宅急便(海の見える街)』
探し方: MuseScoreで「Ghibli Recorder Quartet」や曲の英語名 + Recorder で検索。
特徴: ジブリ映画のどこか切なくノスタルジックな旋律は、木製(あるいは樹脂製)リコーダーの素朴な音色と相性抜群です。特に『風の通り道』などは、ソプラノのクリアな高音から始まるアンサンブルにすると、フルートとは一味違う「和の哀愁」や「神秘的な影」が綺麗に表現できます。
おすすめ曲: 『ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)』『スカボロー・フェア』
探し方: MuseScoreで「Irish Recorder Trio / Quartet」
特徴: 伝統的なティン・ホイッスル(アイリッシュ・ホイッスル)の代わりにソプラノリコーダーを使うアプローチです。装飾音(短い前打音やトリル)をちりばめることで、フォークロア独特の哀愁や躍動感を表現でき、バロックで培ったテクニックがそのまま活きます。