第十七回 ジャック・ストッツェム
2001.09.01
2001.09.01
1959年にベルギーのヴェルヴィアースで生まれる。
ヨーロッパのギタリストの中では若い世代ではあるが、
最近ではカナダやアメリカでも活動していて、序々にではあるが名前を知られようになっている。
ジャックがギターを弾き始めたのは16歳の時で、
TVでステファン・グロスマンのパフォーマンスを観たのがきっかけになったそうだ。
当初はゲイリー・デイヴィス、ブラインド・ブレイクといった
ラグタイム・ブルース系のギタリスト達のギター・スタイルを勉強したという。
その後はロック、ブルース、ジャズといった幅広いジャンルの音楽を吸収し、
現在のような独自のギター・ミュージックを確立したようだ。
最近のメイン・ギターはロウデンを使っていて、
彼の話ではこれまで弾いた色んなギターの中では一番プレイし易いし、
サウンドが自分の音楽に合っていると言っている。
又、彼はエキストラ・ライト・ゲージの弦を愛用しているが、
そのサウンドは細い弦だとは思えない程ファットである。
まあ両手のタッチ・バランスが良いからそうなるんだろうけど、
日頃、かなりトレーニング(練習)をコナしているように思う。
又、彼はオープン・チューニングを多用するギタリストが多い中、
レギュラー・チューニングしか使わないオーソドックスなギタリストでもある。
ソロ曲とアンサンブル曲が収められている。
ギター・スタイルはアメリカ的だが、楽曲はヨーロッパの雰囲気が漂っていて、
何となく情景が目に浮かんでくる。
" Gando " という曲は、1998年に初来日した時に、
北陸の金沢でコンサート終了後の打ち上げで食べたガンド
(金沢では " いなだ " 又は " はまち " の事をガンドと呼ぶ)
にまつわる話を聞いて、新曲のタイトルに選んだそうだ。
1. Connections
2. Gando
3. Zimmer 13
4. Une Part De Soi
5. Couleur Guitare
6. Behind The Silence
7. Breaking The Rules
8. Sequences Bleues
この" Connections " や他のジャックのアルバムは中林貿易が輸入しています。