番外編 九州旅日記

☆番外編 九州旅日記☆


1310は東京から空路、宮崎入り。

私は新大阪から新幹線、日豊本線を乗り継いで宮崎入り。

ひとりの7時間はしんどかった~~。

宮崎では、いつもお世話になっている道本さんが出迎えてくれ、

会場の西村楽器さんへも案内していただく。

初めてのツアー同行がスタート。

西村楽器さんは幹線道路沿いのショップ。

ショップの中に立派なホールを持っていらっしゃる。

聞けば、地元のバンドのライブや、教室の発表会などにも使われるらしい。

100人は入れそうだし、ステージも高くなっていて、なかなか素晴らしい!

リハーサル終了後、お隣のケンタッキーフライドチキンへ。

宮崎弁で注文を聞いてくれるお姉さんが妙にかわいくて、地方へ来た実感がひしひし。

ライブはたくさんの人が聞きに来て下さった。

こちらからはたいした宣伝もしていないのに、西村楽器さんの力か!?

ちょっとライブも見たかったが、席が満員!

ええこっちゃ~~と思いながら、外で漏れ聞こえる音だけ楽しむ。

ここでギターを教えていらっしゃる神崎さん、道本さんの演奏もあった。

ライブ終了後も、たくさんのみなさんがCDを買ってくださったり、

1310と話し込んだりで、盛り上がった。

打ち上げは、以前は時々ライブも行っていたというお店へ。

地方での楽しみの1つは、夜の町を見られる事。

繁華街にはタクシーが並び、ごきげんなお父さんたちもいる。

いつもと違う町並みをちょっと拝見させていただくのが好きだ。

宮崎のみなさん、お世話になりました!

次の日は小倉へ移動。

昨日通った5時間の道のりをまた引き返すのか~~。

ちょっともったいない気分。

でも、今度はひとりじゃないから気が楽。

来る時にずっと気になっていた高架の道路?線路?の事を聞くと

「あれはリニアの実験線やで」と教えてもらい、すっきりした。

きれいな海もちらちら見えて、のどかな風景・・。

しあわせだ~~~。

しかし、小倉まで・・・長い!

小倉駅前はとてもきれいになっている。

陸橋がはりめぐらされているのだが、エスカレーターが上下ちゃんとついている。

重い荷物を持つ旅人には、とても助かる。

そして、荷物をホテルに入れてから噂のフォークビレッジさんへ。

モノレール沿いの大きな道路沿いにあった。

いつもお世話になってます!フォークビレッジの小野さん!

電話で声はお聞きしてたのですが、御会いするのは初めて。

小柄な体のどこにあのパワーが隠れているのだろう、と思ってしまった。

いつものようにリハーサル。

その後、教えてもらったちょっとひなびたおうどん屋さんへ。

そこで初めて食べた「ごぼう天うどん」。

私はてっきりかまぼこ系の「ゴボ天」と思っていたが・・。

「ま、頼んで食べてみ!」と1310。

出てきたのはごぼうのかきあげ天ぷらのせだった。

これが香ばしくって美味しい!

すっかりファンになってしまった。

聞けば、北九州ではどこにもあるものだという。

おだしもうす味でおいしかった。

さて、この日のライブは一番後ろで聞かせてもらう。

前でサポートとして出て下さったおふたりのステージも楽しかった。

1310は最近のパターンで、たくさんしゃべりながらのステージ。

何度も聞いた話が多いが・・(笑)。

ライブ終了後、たくさんの方がCDを求めて下さる。

博多から来て下さった方、また来ますと声をかけてくださる方。

本当にこうした触れあいがうれしい。

また、名簿にあるお名前の方にあえるのもうれしい。

この日の打ち上げは・・小野さんがおいしいお魚を食べましょう、

と連れて行って下さったのは、生け簀がある料理屋さん。

とっても大きくておいしいブリにウニ、甘エビのお刺身!

その他もろもろ~~幸せ♪ごちそうさまでした。

小野さんの御主人・・素敵な方で、いつもニコニコ。いいなぁ~~。

さて、次の日は博多。この移動は短くて楽。

早めにホテルについたが、部屋が用意できていたので入れてもらえた。

ラッキー。

私は親戚の伯母に会いに外へ、1310は部屋で休んでいると言う。

ひとりで町へくり出すのも悪くない。

帰ってきてからドリームボートさんへ。

入った瞬間、いい雰囲気~~~。

これぞライブハウスという感じで、お酒もたくさん並び、

木目調のおちついた雰囲気がとてもいい。

リハーサルも音をきめるだけ。

ライブも気持ちよく聞けたし、お客さんも喜んで下さった。

小倉に続き、また来て下さった寿さん。お話できてよかったです。

実は、この日はお店で打ち上げをしたのだが、

後半マスターの淳平さんと盛り上がって、また少しだけ演奏してしまった。

機材をまだ片付けていなかったので、居残り延長!?

飲みにだけ来ていらしたお客さんにも宣伝になったかも・・。

若い素敵なマスター。

これからも博多でいい音楽を続けていってください。

さて、次は熊本!

博多から鳥栖乗り換えで熊本へ。

実はこの旅、電車に乗るのも楽しみの1つ。

息子が電車マニアなのだ。

ふたりで彼のために、いい新型電車の写真など撮りまくった。

へんな夫婦だ・・・・。

この日の熊本!とっても暑い!

で、ホテルに早く入れたのはいいが、空調が3時からしか動かないとの事。

仕方ないので町の散策へ。

熊本って、駅の周辺には何もない。

で、繁華街近くのホテルだったのだが、大きい商店街だ!

道幅も広くて、いつもちまちました吉祥寺を歩いているから、

気持ちまでおおらかになってしまう。

本当はネットカフェを探していたのだが、見つけられなかった。

コンビニで「しろくまアイス」を買う。

九州名物だから、食べておかないと・・。

ホテルの空調はまだの時間だったので、ロビーの片隅で食す。

フルーツかき氷、280円。おいしかったが頭がキ~~~~~ン!

そうしてるところへギタービルダーの中島さんが車で迎えに来て下さる。

まだ時間が早いので、ちょっとでかけて来る、と出かけた。

私は空調がついたホテルの部屋で待つ事に・・。

約束の4時になっても帰ってこない。

おかしい・・・・と、思ったらプラモデル屋に行って、話し込んでたらしい。

あわてて熊本の会場であるかみひこうきさんへ。

車で裏道を通ってどこまでも・・どこまでも・・。

町並みが終わったところで、到着。

ちょっと見ただけではライブの会場とは思えないかも・・。

でも、とっても素敵なマスター夫妻の出迎えを受け、

なんだかとってもいい気分。

お客さんも三々五々集まってきては、靴を脱いで座ぶとんに座っていく。

なんかいい感じだな~~~。

エアコンが効かなくなる熱気の中、ライブはスタート。

3回目だから、しゃべりもちょっと飽きてきた(笑)。

でも、みなさんは喜んでくれている。

これでいいのだ!

そして、いつものように、CD販売。

持ってきたCDは全部きれいになくなってしまった。

軽くなってうれしい!

ライブ終了後、そのまま打ち上げ。

ふ~さん手作りの料理をおいしくいただく。

この日でソロのライブは終わりとあって、1310もホッとしたようだ。

普段はあんまり飲まないのに、焼酎まで飲んでいた。

『百年の孤独』はウイスキーのような色で、濃厚。

でも、とってもおいしかった。

お世話になったみなさん、楽しかったです。

次の日は長崎の諫早・干拓の里へ。

長崎フォーク・ウインドというイベントに風船のメンバーとして呼ばれていた。

もらっていた地図によると最寄り駅は島原鉄道・干拓の里駅。

滅多に乗れない電車だ~~と、とてもうれしい。

しかし・・・降りた駅は無人駅。

タクシーもいない。

・・・・・・どうすりゃいいんだ!?

しかたなく炎天下を歩く、歩く、歩く。

荷物を引きずって歩く、歩く・・・・・怒る!

なんでタクシーいてへんって教えてくれへんねん!

でも、仕方なく歩く・・・・。

会場のゆうゆうランドというところに着いた時に、

福岡から出発した他のメンバーを乗せたバスが・・。

みんな手を振ってくれる。笑ってる・・。

それでも、まだ歩く私たち。

だって、控え室はランドの奥、まだまだ先。

それだったら荷物だけでも乗せてよ~~~~。

はぁ・・・・。

やっとの思いでたどり着く。

みんなの顔を見て、ドッと汗が・・・。

この日はリハーサル。

みんな順に炎天下の野外ステージへリハに向かう。

控え室はエアコンが効いているけど、外は猛暑。

リハから帰った石田氏曰く「はふ~~~っ!もう殺してくれ~~って感じやで!」

有山氏曰く「死んだ方がましか!?」

でも、みんな次々リハへ。

あまりにも暑くて、見たいけど出ていけない。もったいなかったが・・。

それに楽屋話も面白かった。

「ここ、ゴザ欲しいな~~。寝っ転がりたいわ。

 な、BEGIN!君ら一番有名なんやからゆーてきてや!」

「そ、そんな・・・(笑)」

風船のリハが5時半から。

この時間になると太陽も傾き、影もたくさんできて見て居られる。

風船のリハが終わって、事務所が借りたレンタカーにて、

ひと足早くホテルのある長崎へ戻る。

待っていたら最終のリハ終わりが8時だから、と・・。

で、1時間かけて長崎へ。

他の方には申し訳ないが、皿うどんなど食べに行く。

みんながホテルに戻って来た段階で、1310は打ち上げへ。

終わってないけど、明日は打ち上げができないので、との事。

私はホテルで待つ事にする。

だって、あんな濃~~~~いメンバーの中にいたら緊張してしまう。

ひとりでテレビでも見ておこう!

次の日はスタートが11時から。でも出番は4時半。

で、2時にホテルを出発する事になった。

それまでの間、ネットスペースに行って、久しぶりの書き込みをした。

1310はホテルでごろごろ・・・高校野球を見ていたらしい。

昼食は長崎だけど、イタめし・・。

おいしくスパゲティをいただきました。

それから会場へ。

野外のイベントは天気が心配。でも、雨の気配はなし。

この日は見るぞ~~~!と思ってさっそく会場へ行ったのだが・・。

ちょっとまだ暑すぎ!

そそくさと戻ってきてしまった。

楽屋話を聞くのも楽しいし・・・。

加川氏「あ~~~、あ~~~、暑いなぁ~~」

有山氏「あ~あ~言うのはステージだけにしといてくれるか!」

・・・心の中で爆笑。

暑いけど、もったいないから会場へ見に行く。

かみひこうきで会ったみなさんとも再会。

ちょっとテントの影に入れていただいたりもする。

斉藤哲夫さんから有山さん、風船、加川さん、幸介さん、

カムカム(木村充輝さんのバンド)、BEGINのステージを全部見る。

みんな、よかった~~~~。

BEGINは初めて見たのだが、とってもいい!すっごく感じいい!

「ぼくらがこの時間って間違ってると思います!諸先輩方を差し置いて・・」

「いや・・みなさん、そろそろお疲れのようで・・。

 やっとわかりました。この順番。新手のイジメです~~(笑)」

最後のあいさつも「諸先輩!ありがとうございました~~」だもん。

ちょっと感動だった。

それに、声・・歌・・とてもいい。

1310と聴きながら「沖縄の人にしかないメロディーやな~」と・・。

私も「声だけでいいね、楽器はいらんね」と思ってしまった。

歌がしみてくる。声が響く。

しばし呆然とするぐらい良かった。

そして8時、無事終わりみなさんとバスで長崎へ戻る。

こうして九州の旅は終わった。

いろんな土地で、今まで声でしか知らなかったみなさん、

名簿で名前だけ知っていた方々、また掲示板でしかお話していなかったみなさんと

お会いできてうれしかったです。

1310の音楽を通じて、出会ったみなさんとの出会いを大切にしたいです。

この旅で楽しい事がたくさんあったので、病みつきになりそう(笑)。

でも・・息子がひとりで留守番できるようになるまで、もう少し我慢ですね。

また、いつか・・・そう思っております。

最後になりましたが、各地のライブへ足を運んで下さった皆様に、

暑く御礼申し上げます。

2002.8.31

管理人