命照寺 縁起
天長二年(825年)
高龍山浄楽院命照寺として、茨城県北部御前山村野口の城主小高太郎胤幹の祈願所として開山し、建立されました。
天文年間廃絶の危機にあうが、同地壽命寺の未孫照専房により再建され、その後、京都本願寺へ改宗し庇護され百年ほどの隆盛を誇るが、寛文二年(1662年)火災により堂宇を焼失、廃塵と帰した。
元禄五年(1692年)
後代の潤誓房により堂宇を再建し、分派後の真宗大谷派の免許寺号をうけた。後、水戸藩天狗、諸政の乱にて兵火に落ち堂宇を焼失、明治後年まで無住となるが、稲田草庵西念寺の元住職良憲師によって再興された。
昭和四十年(1965年)
良憲師没後再度無住の寺となりましたが昭和五十八年(1983年)には村人たちによりお堂が建立され法灯は護られた。
平成十五年(2003年)
門信徒より本格的な再興が望まれ、新たなる場所に寺基を移転し法脈の継承が図られた。ご本尊は阿弥陀如来立像、寺宝に水戸徳川藩の墨蹟が残る。 旧御前山村史参考
廃寺となっていた野口「命照寺」、本山真宗大谷派東本願寺に江戸時代元禄年間より寺院として登録されていたが、近年の50年ほど活動を休止していた。
平成十一年(2011年)親鸞聖人750回御遠忌お迎えするにあたり、聖人ゆかりの地、茨城にただ一つ残る無住の寺の再興を門信徒の皆様と共に考えました。地区選定、土地購入、建築と10年の時を費やし完成に至ったのです。移転の地としての最良の条件でもある高台に位置し、近在には200基もの古墳があります。皆様の心のよりどころになりますよう念じております。 住職 清水大慶
〒319-0311
茨城県水戸市牛伏町181-1
TEL 029-259-3402 FAX 029-259-3451
(電話受付 8時~17時)