※職業用ミシン(JUKI)を使用
・下糸の巻き方
・ボビンケースへの入れ方
・釜への入れ方
・下糸の引き上げ方
・上糸のかけ方
・針穴に糸を通す向き
・上糸の調整方法
・押さえのかえ方
・押さえの使い方(押さえ金とエレメントの関係)
※観察ポイントはYouTubeアナリティクスが示す「山」から抽出
※「山」は多くの視聴者が何度も視聴したか、共有する視聴者が多かった部分
2025.10.20
❶1つ目・・・2:36~2:45
ボビンに巻いた糸の方向を確認する場面
❷2つ目・・・2:48~2:51
ボビンをボビンケースに入れる場面
❶
❷
糸が巻き終わったボビンをボビンケースに入れる際に、回転の方向を誤ると、きれい(正常)な縫い目にならないため、この場面での確認が重要になる。
ボビンケースの入り口側から見て、糸の回転は時計回りに入れることで、きれい(正常)な縫い目を成すため、この場面での確認が重要になる。
⇒❶❷共に、ミシンのセッティング段階で注視している層もいれば、縫い始めてきれいな縫い目にならなかった段階で、確認している層もいると思われる。
❶1つ目・・・0:17~0:20
糸案内に糸をかける場面
❷2つ目・・・1:06~1:21
糸調子ダイヤルに糸をかける場面
❸3つ目・・・2:10~2:13
上糸を針穴に通す場面
糸案内は上下どちらから糸を通してもミシンの動作や縫い目の美しさには無関係であるが、特に初心者においては、ミシンの動作や縫い目との関係の有無について知らない(であろう)ため、重要なこととして捉えることも考えれる。
糸調子皿の間を糸が通ること、糸取りばねに糸を引っかけないことの片方でも誤りがあるときれいな縫い目にならない。
このミシンの場合、針穴には左から右へ糸を通す必要がある。右から通すと、糸が抜けて縫うことができない。
⇒❶については、仮に誤りがあったとしても縫い目に影響がないため、この場面を再確認する層は少ないと考えられる。
一方、❷については、ミシンのセッティング段階で注視する層に加え、縫い始めて縫い目がきれいでないと気づいた段階で確認する層も存在すると考えられる。
❸についても❷と同様に、実際に糸が抜けて縫えなくなるという状況に直面してから確認する層がいると推測される。
(授業内での学生の様子を観察する限りでは、実際に縫い目に異常が生じた後、その原因を確認するために再視聴している層が多く見受けられる。 )
きれいな縫い目にならない場合の原因の大半が❷である。❷に場合には、(教員は)目視で誤りが分かるが、生徒・学生本人が自身で誤りの原因に気づけるように「(動画の)〇分△秒辺りを観察」などのアドバイスをすると効果的である。
❸については、きれいな縫い目にならない以前に「縫えない」という状況に直面し、糸のかけ方に誤りがあること自体には気づく。しかし、生徒・学生にとっては、糸の通し方向がそれほど重要であるという認識が薄く、具体的にどこに誤りがあるのかまでは判断しづらいようである。そのため、❷と同様に、「動画の〇分△秒あたりを観察してみよう」といった具体的なアドバイスを添えれば、理解促進に効果的である。
❶0:29~0:39
ファスナー押さえを支柱にかける場面
ファスナー押さえのJ字型の箇所をミシンの支柱にかけて固定して使用するが、形状からではどこにどのようにひっかけるのかが想定しづらい。次に、J字型部分に2本ある金属間の空間(※右図参照)にねじを挿して固定するが、ねじ穴のような形状にでなく、2本の金属の「隙間」のような見た目であることから、ねじを通す位置であることが想定しづらい。
以上の理由からこの場面の視聴が高いと考えられる。
※J字型部分に2本ある金属間の空間=「隙間」
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